レンタル屋ストレート

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 レンタル屋で働いて20年以上にもなりますけれど、“映画は劇場で観ないでどうするんだ”というかわいそうな“戒め”が心の片隅にあります。しかし年のせいか劇場で観たいと思う作品が少なくなって、好きな役者が出ていたりすると、つい“戒め”を破ることに・・・。ところが“レンタル屋ストレート”ってホントに当たり外れが極端で、好きな役者さんが出ているだけに観ていて気の毒になってきたりして、しばらくは手を付けてませんでした。

 

 しかし今回お客さんから「良かったよ」と言われて観たら、当たり。“食わず嫌い”は損しちゃいます。今回オススメの3本は宣伝というか、うまーくプロモーションしていたら、劇場でもそこそこのヒットは間違いないクォリティです。「トワイライト 初恋」クリステン・スチュワートが主演で、彼女の魅力が炸裂の「アドベンチャーランドへようこそ」は確かにありがちな青春モノなんだけど、“笑える80年代ネタ”こみでイケる。「それぞれの空に」は大好きなレイチェル・マクアダムス(「シャーロック・ホームズ」)が自然な感じで、“当たらないイラクもの”だからといって敬遠するのはいかがでしょうという秀作。「マイライフ、マイファミリー」は映画好きには文句なしでした。だってフィリップ・シーモア・ホフマンローラ・リニーが共演しているんですから。

 

 思えばトム・ハンクス「パンチライン」だって未公開で、「ドクソルジャー 白い戦場」とか「運命の瞬間〜そしてエイズは蔓延した〜」なんか今や観ることができないんだものな。今後もポロポロと出てくるので、いちおう“1”と銘打ってみました。
(7/16/2010) 

 

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 アドベンチャーランドへようこそ 

 

 もちろんクリステン・スチュワート が出ているから観るに決まってる、青春ホロ苦ムービー。ま、ありがちな内容とありがちな展開と観なくても分かっちゃいそうな結末かもしれないけれど、見所は結構あります。監督の実体験が元になっているとのコトですから、ディティールの部分で80年代の“記録”として観ることもできる。「バブルへGO」とか「ラブソングができるまで」みたいに笑える時代を堪能。更にいちおうまだ“倫理観”みたいなものが機能していたことも時代記号として描いている。

 

 ま、いくらなんでも中年が20代の若者が“胸をときめかす”様子に一喜一憂はできません。しかし「(500)日のサマー」もそうですけれど、童貞君の可愛らしさと平行して同世代の女の子は“ずいぶんと大人なのよ”という内容は無責任に“見守れる”。ただ永遠のパターンを代弁するかのような主人公に扮したジェシー・アイゼンバーグは侮れない。「イカとクジラ」に出ていた時は子供っぽかったけど、「ハンティング・パーティ」 にも出ていて、「(500)日のサマー」ジョセフ・ゴードン=レヴィットのようになっていくか今後が楽しみ。サイコになったりとか弁護士役がきたりとか・・・。

 

 そして何といってもクリステン・スチュワート の魅力炸裂。「(500)日のサマー」のズーイー・デシャネルと同じく、“男子永遠の憧れ”を体現。ホントは可憐な美貌を全開することも可能ながら、あえてそれを封じ、“影”を身につけることができるのは女優根性ではないでしょうか。大ヒット「トワイライト 初恋」の人気だけではない実力はこの作品でも証明されている。彼女のファンは必見。
オススメ★★★☆☆ 

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  それぞれの空に

 

 まず第一にレイチェル・マクアダムス (「きみがぼくを見つけた日」)が出ているから観たんだけど、マイケル・ペーニャ(「大いなる陰謀」)もティム・ロビンス(「あなたになら言える秘密のこと」)も出ている、豪華なインディ系ロード・ムービーの秀作。豪華というのはキャストだけでなく、あり得ないVFXを駆使したシーンが挿入されていたりして、唖然。

 

 主人公は最前線“イラク”から休暇で帰国した陸軍の兵士。とくれば“ままならない現実”が反映されている「ハート・ロッカー」「告発のとき」などのヘヴィな内容になりがちなんだけど、監督の訴えたかったことは別のところにあったみたい。特典映像で語っていましたけれど、「サイドウェイ」みたいな感じを目指し、合衆国の“今”を切り取りたかったんだって。 

 

 確かに多種多様な人が出てくるところは茶化していない「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」という感じ。“自分は戦争とは無関係なのよ”という人、戦争を非難する人、兵士を暖かく迎え入れる人などさまざま。ただ全体をテレテレした感じで描いているので圧迫感がないし、イラク戦争を肯定も否定もしていない。やはりロードムービーならではのテイストなんでしょうか。こういう感じの作品は実は“当たらないイラクねた”ではあまりお目にかかったことがない。

 

 ただ戦争の現実を回避しているのではなく、「さよなら。いつかわかること」 のように正面に据えていないといったところでしょうか。レイチェル・マクアダムス もマイケル・ペーニャもティム・ロビンスも好きな役者で、テレテレした道中はぜんぜん飽きずに観られました。映画好きの方にオススメできる秀作。
オススメ★★★★☆ 

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  マイライフ、マイファミリー

 

 もちろん主演の2人だけで映画好きとしては十分なんですよ。だってフィリップ・シーモア・ホフマンローラ・リニーが共演ですから。また監督のニクイのは映画好きが期待している役を2人に当てはめている。大通り映画では変人とか悪役とかのフィリップ・シーモア・ホフマンですけれど、現実的なインテリで嬉しいかぎり。またローラ・リニーが可愛かったのは良かった。「デーブ」で大統領の笑える浮気相手もできるけれど、「目撃」の泥棒の娘役も、「アメリカを売った男」 とか「真実の行方」 みたいなカタい役もこなす、“あの人なら大丈夫”って感じの演技派なんだけど、こういう生々しい役って今まであまりなかった。しかもとてもチャーミングに映っているし、監督は好きなんだろうなぁ。

 

 さて、題材は分かっているけど、できることなら避けて通りたい“老いた親と向き合う瞬間”。長らく会ってなかった“老いた父親”と向き合うのは“時差”があるだけに、“自分のこと”としてとらえるのが難しい(一緒に暮らしていればまた別)。その描写の数々は決して他人事ではありません。いずれたいていの人が体験するものばかり。インディ系ならではの優れた部分だと思います。飛行機に乗るところとか、老人ホームの契約をレストランで話すところとか身につまされました。題材はタフでへヴィだけど、人々を分断する高度資本主義社会では絶対にあり得る普遍的なもの。もちろん2人の演技派が映画に現実味を加え、“光りが射す”エンディングに貢献していて映画好き大満足のインディ系の秀作。コレをレンタル屋ストレートにしちゃうんだもんなぁ、劇場で観たかった。
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