次世代型俳優
in 2016
エレン・ペイジとシャイヤ・ラブーフはご無沙汰なれど、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの「ザ・ウォーク」、クリステン・スチュワートとジェシー・アイゼンバーグ共演の「エージェント・ウルトラ」を同日に観賞予定。この人たちを勝手にまとめたのが2011年で、ジェシーは今年「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でレックス・ルーサーをやるんだもんね、「ソーシャル・ネットワーク」から5年が瞬く間に過ぎ去った。
クリステンは「スノーホワイト」の続編には出ずに、未公開の「レディ・ソルジャー」があったりして目が離せない。2011年の時点でこの人たちの先行きは不明だったけど、作品選択眼も含めてその実力は確かだったことにニヤリとしてしまう。先見の明を誇るとかではなく、良作の手掛かりになるんだもの。困っちゃうのが全部を観てられない時間の無さです。
(1/21/2016)
in 2013
ページにしたのが2011年だから、2年経過して勝手に括った若者たちがどうなったか?オッサンの卑しい満足感を満たしてくれる活躍を、みなさん果たしておられます。出遅れるのかな?と思っていたシャイアも、ロバート・レッドフォードとの共演でその実力を見せつけ、へっぴり腰が似合っていたジェシーはたぶんイーサン・ホークのようになっていくのかも。エレンは「ローマでアモーレ」を観る限りマイペースながら、間を置いてもっと変身した姿になりそうだ。先を行く2人、クリステン・スチュワートとジョセフ・ゴードン=レヴィットは順調で、「オン・ザ・ロード」は見逃したが、ジョセフの監督作は今から楽しみだ。
(10/10/2013)
化ける可能性を秘めている人々
希望を持てるお話の主役を演じるのが、女の子になりつつある21世紀(「17歳の肖像」も「アリス・イン・ワンダーランド」も「プレシャス」も)。20世紀とは役割が逆転していて、男の子がシンデレラ・ストーリーを担っている。良いとか悪いではなく、若い人が出ている作品を観ていると、こういった傾向があります。まだマット・デイモンくらいまでだったら、男の子ががんばっていたように見受けられるけれど、そんなの説得力ないもんね。「キック・アス」が最も分かりやすくて、なんと“年端もいかぬ女の子”のアクションにエキサイト。
で、これから恐らく売れていくだろう若い俳優を、勝手に“次世代型”とくくってみました。ま、既に売約済みに近い人ばかりで、シャイア・ラブーフはトントン拍子にステップ・アップ(「コンスタンティン」→「トランスフォーマー」→「イーグルアイ」)。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは「インセプション」が知名度アップに貢献。なかなかの実力者ですから今後が楽しみ。「イカとクジラ」ではそんなにピンとこなかったけれど、デヴィッド・フィンチャーの「ソーシャル・ネットワーク」(2011年最初の期待の新作)に出るんだから、ジェシー・アイゼンバーグも確実に化ける。
女の子はもっと分かりやすくて、クリステン・スチュワートはこの中では最年少だけど、一番稼いでいる。子役から出過ぎずに上手くいったパターン。でもインディ系の監督が一番目をつけているのはたぶんエレン・ペイジでしょう。
今後は売れっ子になると営業活動(プロモーション)が待っているから気の毒なんだけど、“相性の良い監督”が見つかればキャリアは豊かになっていくはず(ジョージもブラッドもマットもジョニーも)。あと男優さんが気をつけなくちゃいけないのが“被り物”。悪役なら大丈夫なんだけど、若いうちにアレやっちゃうと後々しんどい。「17歳の肖像」のキャリー・マリガンも「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリックもいけそうだけど、載せた作品数が少ないので割愛。
なおこのテーマを作る発端はお客さんの一言。「インセプション」 を貸し出す時に、聞いてみたらとても可愛らしい女の子がジョセフ・ゴードン=レヴィットのファンで、劇場で3回観たとのこと。8年くらい前、ハッとする美少女がニコラス・ケイジ のファンだと断言したので、グラッときたことがあったけど(ファンの方すみません)実力派の俳優好きには可愛らしい女の子が多い。店はヒントの宝庫です。
(1/5/2011)
シャイア・ラブーフ
フューリー ニンフォマニアック Vol.2 ニンフォマニアック Vol.1
ランナウェイ/逃亡者 欲望のバージニア
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
ウォール・ストリート ニューヨーク、アイラブユー
イーグル・アイ
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
トランスフォーマー コンスタンティン
チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル
ジェシー・アイゼンバーグ
沈黙のレジスタンス〜ユダヤ孤児を救った芸術家〜
ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
ジャスティス・リーグ カフェ・ソサエティ
グランド・イリュージョン/見破られたトリック
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
母の残像 エージェント・ウルトラ
グランド・イリュージョン ローマでアモーレ
ピザボーイ 史上最凶のご注文
ゾンビランド ソーシャル・ネットワーク ソリタリーマン
アドベンチャーランドへようこそ ハンティング・パーティ
イカとクジラ
エレン・ペイジ
CURED/キュアード ハンズ・オブ・ラブ/手のひらの勇気
ザ・イースト ローマでアモーレ
スーパー!
インセプション
ローラーガールズ・ダイヤリー
JUNO/ジュノ
出演作
インディ系の小品ながら、主役を演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットが見事に魅せる作品に化けさせている。タイトルにもなっている“ブリック”とは麻薬のことで、ヤサ男に見える主人公の、別れた彼女が事件に巻き込まれる。ただヤサ男は羊の皮で、中身はけっこう狼さんのジョセフ・ゴードン=レヴィット 。従来のパターンを覆していて、「レス・ザン・ゼロ」 みたいに“友達を失って絶望して終わり”にしていない。学校の“はぐれ者”のはずの主人公はタフかつ狡猾に事件に迫っていく。ケンカもけっこう強くて、まさか高校生のお話で「ミラーズ・クロッシング」 の展開が可能とは。
画面もインディ系の凝ったもので、ピタッとはまった構図で描かれる情景は完全に好み。高校生が教頭と裏取引してたり、中流の家が“ギャングの巣”だったり、21世紀型です。ただそんなあり得ないようだけど、いても不思議ではないマセた高校生が演じられるのはやはりジョセフ・ゴードン=レヴィットならではで、ファンの方必見。なおレンタル店で探す場合は、とてもジャケットから判断できないのでご注意を。タイトルも“ブリック”で検索するんじゃなくて、「消された暗号」です。ちょっと困っちゃうね。
オススメ★★★☆☆
子役から紆余曲折を経て売れっ子になった経歴の持ち主ドリュー・バリモア(「ラブソングができるまで」は良かったなぁ)の初監督作品。フツーじゃない人生を歩んできた人の、ものすごくフツーに見える映画。インディ系の作品をスターが初監督するとなると、奇をてらった仕掛けがそこかしこに見受けられるんですけれど、ぜんぜんスカされた。実にありがちな展開がボケーっと観るには最適。それもそのはずで、エキサイトするのはローラーゲーム。
内気な少女が肉弾戦に挑戦する姿は見応え十分。主演は「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジで、思春期の少女を等身大に演じていて、可愛らしい。対して久しぶりのジュリエット・ルイス(「ギルバート・グレイプ」の可憐さは決してエレンに負けないのだ)の悪役ぶりもなかなか。「ミラーズ・クロッシング」 のマーシャ・ゲイ・ハーディンもお母さんなのねぇ。だがしかし、監督出すぎ。スターなんだからもう少し控えめにしないと・・・。でもそこんトコが面白かったりするんだけどね。
オススメ★★★☆☆