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インディペンデント・スピリット賞

アメリカン・フィクション TAR/ター エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス アフター・ヤン カモン カモン            

出会いはたまたま

 

 なんだかんだと今年12本は劇場観賞が出来たインディ系のお祭り。「アンダー・ザ・スキン/種の捕食」のみDVDで見たんだけど、もしWOWWOW加入していたらもっといけたみたい。菊地凛子主演の「トレジャーハンター・クミコ」とかエリザベス・バンクスの「リトル・アクシデント―闇に埋もれた真実―」など“ないものねだり”の心理をくすぐる。

 

 ジョン・リスゴー主演の「人生は小説よりも奇なり」は来年公開みたいだけど、ちょっと気にしておかなくちゃ、なにせマリサ・トメイも出ているし。とは言っても「グローリー/明日への行進」も見逃していて、もしパッケージ・リリースされても果たして見られるかどうか・・・。アレコレ見境なくネットで探していると、許容範囲をやすやすと超えてしまう。時間は有限、映画との出会いはたまたま、などと思うようになった。

 

 で、たまたま劇場でチラシを見つけて、すぐに前売り券買った「キャロル」は既にノミネートされている。ケイト・ブランシェットルーニー・マーラ共演作はもう観賞決定で、トーマス・マッカーシーのSpotlightが要注意作品。今年の「靴職人と魔法のミシン」は期待を裏切らなかったし、新作は主演がマーク・ラファロでしょ、レイチェル・マクアダムススタンリー・トゥッチも出ている。アカデミー賞だって間違いなくノミネートしそう。
(12/15/2015)


コチラもか・・・

 

 アカデミー賞はもはや劇場公開の宣伝にならなくなった、と気がついたのが今年の初め。そして来年のノミネート作を眺めると 、インディペンデント・スピリット賞も似たような様子だ。今年は全て賞が発表されてから観に行ったが、来年のノミネート作に既に観賞済みのモノが混じっている。「6才のボクが、大人になるまで。」「エヴァの告白」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」などである。となると、お楽しみはアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」だけになっちゃうのかな?
(28/11/2014)

 

観たい作品はやはりコチラになっちゃう

 

 アカデミー賞が発表され、それに先駆けてコチラも確定している。作品賞はどちらも「それでも夜は明ける」「アーティスト」を両賞ともが選んだ2011年と同じような結果になったわけだ。未見なので邪推だが、「SHAME-シェイム-」の監督スティーヴ・マックィーンだけに、インディ系の映画賞で受賞は納得。でもアカデミー賞っぽいのは「大統領の執事の涙」なんだけどなぁ

 

 マシュー・マコノヒーも選ばれているし、久しぶりにコーエン兄弟もノミネートされて、劇場公開作品の宣伝になるのはコチラになりつつある。もちろん見る予定の作品がぞろぞろと記されていて、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でしょ、「ドン・ジョン」でしょ、最近ウディ・アレンに目覚めたから「ブルージャスミン」もだし、「アデル、ブルーは熱い色」「フルートベール駅で」・・・。自分で忙しくしてるのだな。
(3/3/2014)

 

もっと知られて欲しい

 昨年は「テイク・シェルター」に至るまで作品賞にノミネートされた作品を拝むことができたアカデミー賞とかぶる作品の多いインディ系の祭典。ミニシアターという概念自体が喪失してしまいそうな2013年の我が国。今年は作品賞にノミネートされている作品で、3本は多分鑑賞可なんだけど、あとは心許ない。「世界にひとつのプレイブック」はまず楽しめそうだけど、鬼門=ウェス・アンダーソンの「ムーンライズ・キングダム」はどうなるかな?「マージン・コール」「アナザー・プラネット」 も助かったから、文句は言いません。「キラー・スナイパー」 だけってのはナシにして。
(2/11/2013)

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映画好きお気に入りが多く受賞

 

 結果的に好きな作品が多く受賞しているインディペンデンス・スピリット賞。今年(2012)は授賞式の司会がセス・ローゲンで、テーブルに座って食事をしながら賑やかだ。クリストファー・プラマーもアナ・ケンドリックもチラチラ見えたり、ジョセフ・ゴードン=レヴィットまで楽しそう。目まぐるしく珍事に巻き込まれて、白々と空ける頃に放り出されるマーティン・スコセッシの「アフター・アワーズ」からスタートしているこのイヴェント、製作会社と共にレンタル屋ストレートの作品選びに一役買うかも。2011年の作品賞はそっくりそのままアカデミー賞でもオスカー獲得で「アーティスト」は凄そうだ。既に観賞候補は「ミッドナイト・イン・パリ」「ドライヴ」「ファミリー・ツリー」「テイク・シェルター」コーエン兄弟ジム・ジャームッシュスティーヴン・ソダーバーグもノミネートされているだけでなく、北野武、伊丹十三までとはさすが。
(2/29/2012)

 

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インディペンデント・スピリット賞 年表(〜2012)

 

2023
アメリカン・フィクション

2022
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
アフター・ヤン  TAR/ター 
ウーマン・トーキング 私たちの選択

2021
ドライブ・マイ・カー  カモン カモン 
コーダ あいのうた

2020
サウンド・オブ・メタル/聞こえるということ
ノマドランド  ミナリ 透明人間
パーム・スプリングス  コレクティブ/国家の嘘

2019
WAVES/ウェイブス  ルース・エドガー
パラサイト 半地下の家族  名もなき生涯
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
燃ゆる女の肖像 ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
フェアウェル  ライトハウス

2018
ROMA/ローマ  万引き家族  ブラック・クランズマン
ビール・ストリートの恋人たち  search/サーチ
mid90s/ミッドナインティーズ

2017
ゲット・アウト  スリー・ビルボード  ナチュラルウーマン
フロリダ・プロジェクト/真夏の魔法  オー・ルーシー!
コロンバス

2016
シークレット・オブ・モンスター  ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
ムーンライト  はじまりへの旅  マンチェスター・バイ・ザ・シー
エル ELLE  20センチュリー・ウーマン  スイス・アーミー・マン
ウィッチ  あの頃エッフェル塔の下で

2015
キャロル  ルーム  スポットライト 世紀のスクープ
裸足の季節  タンジェリン

2014
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
6才のボクが、大人になるまで。  エヴァの告白
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ  ビッグ・アイズ
アンダー・ザ・スキン/種の捕食  JIMI:栄光への軌跡
セッション  インヒアレント・ヴァイス  アリスのままで
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター
ナイトクローラー  アメリカン・ドリーマー/理想の代償
シチズンフォー スノーデンの暴露

2013
フルートベール駅で  それでも夜は明ける  ドン・ジョン
ダラス・バイヤーズ・クラブ  ビフォア・ミッドナイト  
アデル、ブルーは熱い色  おとなの恋には嘘がある
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
オール・イズ・ロスト/最後の手紙  フランシス・ハ
ショート・ターム

2012
世界にひとつのプレイブック  ムーンライズ・キングダム 
君と歩く世界
  ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜
セレステ∞ジェシー  ルビー・スパークス
バーニー/みんなが愛した殺人者  セブン・サイコパス
彼女はパートタイムトラベラー  キラー・スナイパー  
マジック・マイク  エンド・オブ・ウォッチ
素敵な相棒 〜フランクじいさんとロボットヘルパー〜
セッションズ

2011

50/50 フィフティ・フィフティ  人生はビギナーズ
マージン・コール  アナザー・プラネット
SHAME-シェイム-  テイク・シェルター
ドライヴ  アーティスト  別離
ファミリー・ツリー  ミッドナイト・イン・パリ
WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々
少年と自転車

2010 
ブラック・スワン  僕の大切な人と、そのクソガキ
わたしを離さないで  英国王のスピーチ
ウィンターズ・ボーン  ブルーバレンタイン
ブンミおじさんの森  キッズ・オールライト

2009
プレシャス  (500)日のサマー  シリアスマン
クレイジー・ハート  アドベンチャーランドへようこそ
フード・インク  17歳の肖像  トゥー・ラバーズ 

2008 
レスラー  扉をたたく人  ハートロッカー  ハード・クライム
それでも恋するバルセロナ  パリ20区、僕たちのクラス
マン・オン・ワイヤー

2007 
JUNO/ジュノ  潜水服は蝶の夢を見る
アイム・ノット・ゼア  マイティ・ハート/愛と絆
マイ・ライフ、マイ・ファミリー  ONCE ダブリンの街角で
4ヵ月、3週と2日 

2006 
今宵フィッツジェラルド劇場で  サンキュー・スモーキング
ランド・オブ・プレンティ  幻影師 アイゼンハイム
グアンタナモ、僕達が見た真実  善き人のためのソナタ 
パンズ・ラビリンス


2005 
カポーティ  グッドナイト&グッドラック  イカとクジラ
クラッシュ  BRICK ブリック  ブロークン・フラワーズ
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したか?  愛より強く

2004 
サイドウェイ  モーターサイクル・ダイヤリーズ
コーヒー&シガレッツ  ビフォア・サンセット  海を飛ぶ夢
愛についてのキンゼイ・レポート

2003 
ロスト・イン・トランスレーション  ニュースの天才
クジラの島の少女  シティ・オブ・ゴッド  エイプリルの七面鳥

2002 
エデンより彼方に  秘書/セクレタリー  NARC ナーク
ボーリング・フォー・コロンバイン  ブラディ・サンデー

2001 
メメント  チョコレート  マルホランド・ドライブ  アメリ
アモーレス・ペロス

2000年以前 
ストレイト・ストーリー  ゴースト・ドッグ  イギリスから来た男  
マルコヴィッチの穴  スパニッシュ・プリズナー  HANA−BI  
ファーゴ  デッドマン  バスキア  デッドマン・ウォーキング  
スモーク  パルプフィクション  ショート・カッツ  から騒ぎ  
オルランド  ザ・プレイヤー  ライト・スリーパー  
ナイト・オン・ザ・プラネット  クライング・ゲーム
セックスと嘘とビデオテープ  ドラッグストア・カウボーイ
モダーンズ  存在の耐えられない軽さ  ベルリン天使の詩
ワールド・アパート  タンポポ  プラトーン  スタンド・バイ・ミー
サルバドル/遥かなる日々  シェフとギャルソン、リストランテの夜
トレインスポッティング   ハードエイト  アンダーグラウンド
ユー・キャン・カウント・オン・ミー   レクイエム・フォー・ドリーム
天才マックスの世界  バウンド  グリフターズ/詐欺師たち
ダウン・バイ・ロー  KIDS/キッズ

 


  

 

 

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関連作

  キラー・スナイパー

 

 フランシス・フォード・コッポラが「コッポラの胡蝶の夢」「Virgina ヴァージニア」を撮って上手くいったように、「ハンテッド」以来ご無沙汰のウィリアム・フリードキンも、インディ系でその実力を見せつけた1本。手練手管を備えた監督にとっては、インディだろうがメジャーだろうが関係ないみたい。ジャケットの感じはモロにB級レンタル屋ストレートで、そのラインを期待して見た人はあんぐりしちゃうパターン(「ヒットマンズ・レクイエム」)。合衆国の底辺がもうどうしようもないことは、かなりの作品で触れられてきました。「ケビン・コスナー チョイス!」「マシンガン・プリーチャー」「ファースト・フード・ネイション」などなど。母親の保険金目当てで殺人を依頼するってまさに世も末。

 

 離婚した父親にその話を持っていくヤクの売人をしている息子がエミール・ハーシュで、「イントゥ・ザ・ワイルド」とはまるで違う。ダメ親父がトーマス・ヘイデン・チャーチ(「幸せへのキセキ」)なんですけれど、ぜひ「小悪魔はなぜモテる?!」と並行してご覧いただきたい。素敵な先生と底辺の息子になんにも言えないオッサンという真逆の男を演じ分けている演技巧者。またその女房というか愛人というか、下半身丸出しで登場してくるのがジーナ・ガーション。「レッドブル」の頃から月日は経ちまして・・・、「バウンド」がもう一度見たくなる変身ぶり。この3人だけでもかなり美味しいキャストなんですけれど、タイトルになっている殺し屋ジョーがすごい。

 

 「評決のとき」から「リンカーン弁護士」だと許容範囲内という気がしますが、マシュー・マコノヒーの鬼気迫る芝居が本作のキモ。完全に目が死んでいる変態警官で、彼がインディペンデント・スピリット賞にノミネートされているから、見たようなものなんだけど凄いです。公務員にやばい人が多いことは日々報道されていますけれど筋金入りです。そして彼の変態性をより際立たせているのがジュノー・テンプル。まだ幼いけれど、女優根性は備えていて、大作ではお姫様だったり万引き少女だったり“ああ、あの娘か”と気がつく印象を残している。エル・ファニングジェニファー・ローレンス(「ハンガー・ゲーム」)、シアーシャ・ローナン(「ハンナ」)と肩を並べる実力者。

 

 作風は「ハンテッド」と変わらないのに、低予算臭さもなく見事なフリードキン監督。おまけとして撮影はキャブレ・デシャネルでゾーイ(「(500)日のサマー」「ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜」)のお父さん。偶然にもこの人担当の「アウトロー」「リンカーン/秘密の書」を観ていたりして。「WIN WINダメ男とダメ少年の最高の日々」と同じ愚痴になりますが、あの賞 の知名度がもっとあったらねぇ。でも目利きの人は殺到でしょう。

オススメ★★★★☆

DMM.com

 

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