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TVドラマの名探偵

 SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁    

いろんな名探偵がいます、ライトマン、モンク、クーパー、任三郎

 

 19世紀の「推理作家ポー 最期の5日間」まで遡らないと、鋭利な頭脳の持ち主が、類まれなる推理で狡猾な犯人に迫っていく、というお話に説得力がなくなった21世紀。前世紀末でしたら「セブン」のように刑事の感とか、足で稼いだ証拠の積み上げで真相に迫っていくことができた。ところが犯人はどんどん進んでいることも同時に露わになる。「羊たちの沈黙」 などは収監されている犯人と共同で事件を追うわけですから。対抗する側も刑事じゃあ手に余るので、テクノロジーを駆使する人々が台頭してくる。「CSI」も「BONES」もお客さんを虜にしているのは5〜6枚束で借りていく方が続出の様を見れば納得。「ツイン・ピークス」 のときのワシもそうだった。

 

 で、あんまりややこしい化学用語やら最新テクノロジーが出てこない、昔気質も残している品を集めてみました。中年だけにね、最新IT機器を駆使したのはスパイ映画だけで十分。心理を読む、状況証拠から解き明かす。もっともよく分からない操作方法のクーパー捜査官は別だけど。英国のホームズ氏以来、名探偵が人々を惹きつけるのは信じられないほどの頭脳もあるけれど、根底に揺るがぬ正義感があるからなのでしょう。そしてその活躍は一回だけじゃあ物足りなくなる。ところが見たいけれど継続は難しくて、スッキリ終わることがなかなかできないのも宿命。“余地を許さない21世紀”には案外重要かも。古畑任三郎は復活させられないけれど、最近埃かぶっちゃってるから。リリースされたときはVHSで貸出すごかったんだよなぁ。でももう一度中森明菜の出ているのを見たら、それほど悪くなかったですよ。
(10/18/2012)

 

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TVドラマ

  Lie to me ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間

 

 “人間嘘発見器”ライトマン博士が主人公の21世紀にふさわしい科学的謎解き。演じるティム・ロスはコレの後に「コッポラの胡蝶の夢」に出演したのかと思いきや、むしろあの若返る科学者のキャラクターをこちらに移植したみたい。悪役も演じられるけれど(「PLANET OF THE APES 猿の惑星」)、彼は「海の上のピアニスト」 がピッタリと思っているから、偏屈でもピュアな芯を持つカル・ライトマンの方に好感を持つ。離婚した奥さん役が「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールスと豪華で、テレビドラマも侮れないと感じた。もっとも営業(公開イヴェント)に駆り出されることなく、お芝居を続けられるテレビドラマの方が役者としての“肥し”になる。

 

 時事ネタもすぐに取り入れられるのがテレビドラマの強みで、それをキチンと生かしている。テロリストに拉致された事件とか、人工授精のコーディネーターとか。これを見た後だと人の表情一つ一つに意味やら背景やらを考えるようになる。娘想いのよくいる父親という側面が出たメキシコでの一件(セカンド・シーズン第3話)は興味深くて、仕事人間だけにいやいや旅行に行くけれど、旅先でIT機器を駆使して研究所を管理運営しようとする。地元警察の切れ者を演じるのが「ワンダーランド駅で」「コンスタンティン」、などチラリ出演なれど印象的なホセ・ズニーカで、ゲスト出演も侮れない。でも確実に映画に顔を出してきそうな、弟子のリア・トーレス役=モニカ・レイモンドは遅咲きになっちゃうんでしょうか?
オススメ★★★★☆ 

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  名探偵モンク

 

 店でファンのお客さんがいて、その方のおっしゃる通り主人公モンクが本作のキモ。「恋愛小説家」でジャック・ニコルソンが演じていた、ロマンティックな小説家よりヤバイ。潔癖症だけならまだいいけれど、挙動不審でどこから見ても危ない人。演じるトニー・シャループはプロデューサーも兼ねているからやる気満々。この人は「シェフとギャルソン リストランテの夜」で初めて見たと思ったけれど、なんと「メン・イン・ブラック1&2」にも出演だそうな。年がワシと同じ(45歳)というところに共感しちゃって、奥さんを殺害した〜を追うのが主な物語になりそうだ(一話しか見ていない)。でも「ケイゾク」と同じでこれがサイドで進行するストーリーで、鋭利な頭脳の持ち主が小集団で事に当たるのは「ライ・トゥ・ミー」と近い。鮮やかな推理で皆をあっと驚かせるより、潔癖症ゆえに地下鉄ホームで立ち小便をしていた人間の方が、この人の場合問題みたいです。
オススメ★★★☆☆

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  ツイン・ピークス

 

 海外ドラマ敬遠癖を植えつけてくれた愛すべきパイオニア。海外テレビドラマの流れ(現在進行中)を作ったのは紛れもなく「24」で、序章は「X−ファイル」だといって過言はないと思う。ただしこのへんてこりんなドラマを抜きにして、レンタル屋の海外テレビドラマは語れないのだ。だいたい2クール終了しても完結どころか驚くべきエンディングで、劇場版は前日譚だったんだから。それも劇場を後にする人が口々に「なんだありゃあ」となり、ファンも多かったんでしょう「ドナが違うじゃないかよ」(テレビ版のドナ役=ララ・フリン・ボイル出てませんでした)と漏らす人もいた。

 

 では今見てつまらないか、全然楽しめます。得体の知れない謎解きはデヴィッド・リンチの真骨頂で、気に入った方にはもれなく「ロストハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」をオススメ。鳥に関しては「ブルーベルベット」もいけるか(ご覧になるとお分かりになります)。「熱海の捜査官」と並行鑑賞しますと、オダギリジョー扮する星崎のキャラクター造形にクーパー捜査官が大きく貢献していることが分かります。

 

 切れ者で意味不明に見える捜査方法ながら、人一倍マトモだったり、超常現象すら味方につけていそうなFBI捜査官。演じるカイル・マクラクランは「ヒドゥン」などでも得体の知れない男が似合っていましたけれど、これこそ彼の十八番。他にも好きなキャラクターは多々いますが、ジョージ・クルーニー の従兄弟=ミゲル・ファーラー演じる口は悪いが非暴力の鑑識官はそのまんま「熱海の捜査官」に受け継がれているので楽しくて仕方なかった。
オススメ★★★★☆

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  古畑任三郎

 

 このドラマに遭遇したのは、ホントにたまたまの偶然。なぜか初回の放映を見てしまったのだ。何やら雨が降りしきる夜、屋敷の居間で対峙する中森明菜と田村正和。雰囲気はなかなかで一気に引き込まれた(いったい何年前のことやら)。豪華な犯人にトボけた刑事が頭脳で挑む舞台劇風の芝居合戦。ワシより年配だと“和製コロンボ”なのだそう。

 

 スーパー・スター!イチローがチラリどころかちゃんと芝居している貴重映像もあるし、明石家さんまの回も今泉くんと古畑の絆が案外硬いものだと分かって面白い。彼が通用しなくなったのは「外事警察」の住本の出現でも明らかで、犯人が狡猾ならこちらもと“目には目を、歯に歯を”を実体化。でもさ、両作品を並行鑑賞すると明らかに時代が悪い方にズブズブと沈んでいることがアリアリと分かる。
オススメ★★★★☆

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