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劇場用アニメーション

BLAME! 夜は短し歩けよ乙女 虐殺器官                

記憶をたどっての昔話

 

 ガキの頃は今のちびっ子と似たような感じで、東映マンガ祭りを見ていた。作品の合間に“仮面ライダー・ショウ”なんかがあったりして、映画鑑賞+αってところでしょうか(今でもやってるのかな?)。その後小学生も終わりに近づいた時にアニメ・ブームがやってきた。火をつけたのがもちろん「宇宙戦艦ヤマト」で、映画館の周りに人があふれて入れませんでした。ウソのようなホントの話で、続く「銀河鉄道999」も原作者松本零士の人気が持続して大ヒット。

 

 ところが年表にしてみると、同じ年に「ルパン三世 カリオストロの城」が公開されている。断言しますけれど、媒体その他で注目されていたのは「銀河鉄道999」の方で、宮崎駿に注目していたアニメファンも少数派だったはず。東映動画は「銀河鉄道999」の後「地球へ」くらいまではヒットを維持できたけれど、その辺りで息切れ。ブームだけにすたれる宿命だったのです。

 

 流行は去ったが、肝心な作品が世に出始める。それが「機動戦士ガンダムT」で、構造そのものは「宇宙戦艦ヤマト」と同じ再編集版からスタートなんだけど、UVと進んでいくごとに新作部分を追加していくだけで、ファンは狂喜した。実は派生的に捉えられるかもしれないけれど、「クラッシャー・ジョウ」なんてレンタルDVDをぜひリリースしてほしい極上の娯楽作だと思う。「幻魔大戦」は大友克洋を世間に知らしめたことでも大きい。

 

 月刊誌アニメージュは「宇宙戦艦ヤマト」が起こしたブームから始まった初期のアニメ雑誌だったけど、ここで連載され、ジワジワと人気が増していって、オタク少年たちに圧倒的に支持されたのが「風の谷のナウシカ」。テレビで繰り返し「ルパン三世 カリオストロの城」が放映されていたこともあり、宮崎駿の名前が認知されだした。また興味深いのは同じ年に押井守も傑作 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」でアニメ・オタクの中に信者誕生。

 

 しかし最初のアニメ・ブームと違って、興行記録を塗りかえるどころではなくて、子供向けアニメではない作品の上映は公開規模も小さかったはず。“アニメを見て育った人々”により作られた「王立宇宙軍 オネアミスの翼」は内容が良かったにもかかわらず、認知度が今一だった。マンガも当たったし知名度も高い大友克洋の「AKIRA」に比べたら、まだ「となりのトトロ」は厳しい状況だったはず。

 

 ただビデオレンタルが普及すると状況が変わりだす。「機動警察パトレイバー」が分かりやすくて、メディア・ミックスなどと称してオリジナル・ビデオ・アニメ=OVAで認知度を上げ、劇場公開される時にはちゃんと温まった状態になっていてヒットした。平行して宮崎駿は高収益が確実視されるようになり、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」により海外から評価された押井守ともども、ファンからの信頼は揺るぎなかったのでは。こう言っちゃあなんだけど、そろそろ実写日本映画の人気を脅かし始めた頃と言えるのが90年代後半(「もののけ姫」)。 

 

 2000年以後は実はあまりテレビアニメを見てないから、トレンドにはまったく疎くなっちゃって皆目分かりません。しかし今敏の「東京ゴッドファーザーズ」は素晴らしかったし、 「東のエデン King of Eden」 神山健治新海誠もまだまだこれから楽しみな才能だし、劇場用アニメーションの面目躍如は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「マクロスF サヨナラノツバサ」が果たしていると思う。

 

以上、記憶を頼りにつらつらと書いてみました。正確な資料は嫌ってほどあるだろうからそちらをどうぞ。

(3/2011)

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劇場用アニメーション年表(不完全)

 

1974 
マジンガーZ対暗黒大将軍

1977 
宇宙戦艦ヤマト

1978 
さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち  ルパン三世(ルパンVS複製人間)

1979 
銀河鉄道999  ルパン三世 カリオストロの城

1980 
地球へ  あしたのジョー  

1981 
機動戦士ガンダムT  機動戦士ガンダムU 哀戦士
あしたのジョー2

1982 
機動戦士ガンダムV めぐりあい宇宙  戦国魔神ゴーショーグン
伝説巨神イデオン(接触篇/発動篇)  コブラ

1983 
クラッシャー・ジョウ  幻魔大戦

1984 
風の谷のナウシカ  うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー
超時空要塞マクロス/愛・おぼえていますか

1985 
天使のたまご

1986 
天空の城ラピュタ  北斗の拳

1987 
王立宇宙軍 オネアミスの翼

1988 
AKIRA  となりのトトロ  火垂るの墓
機動戦士ガンダム/逆襲のシャア

1989 
機動警察パトレイバー THE MOVIE  魔女の宅急便 
ファイブスター物語(ファイブスターストーリーズ)

1991 
サイレントメビウス 

1992 
紅の豚  サイレントメビウス2

1993 
機動警察パトレイバー2 the movie

1995 
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
マクロス・プラス  MEMORIES

1997 
もののけ姫

2000 
バンパイアハンターD  Avalon/アヴァロン
BLOOD THE LAST VAMPIRE

2001 
カウボーイビバップ/天国の扉  メトロポリス
千と千尋の神隠し

2002 
ほしのこえ

2003 
東京ゴッドファーザーズ  ラーゼフォン/多元変奏曲

2004 
イノセンス  アップルシード  雲のむこう、約束の場所

2005 
機動戦士Zガンダム/星を継ぐ者  銀色の髪のアギト

2006 
パプリカ  時をかける少女

2007 
ルネッサンス  ベクシル2077/日本鎖国  エクスマキナ   
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序  秒速5センチメートル

2008 
崖の上のポニョ  スカイクロラ

2009 
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破  マクロスFイツワリノウタヒメ
東のエデン King of Eden

2010 
東のエデン paradise lost  イヴの時間
機動戦士ガンダムUC episode 1 ユニコーンの日
機動戦士ガンダムUC episode 2 赤い彗星

2011 
マクロスF/サヨナラノツバサ  星を追う子ども
攻殻機動隊 SOLID SATE SOCIETY 3D
機動戦士ガンダムUC episode 3 ラプラスの亡霊
機動戦士ガンダムUC episode 4 重力の井戸の底で

2012 
宇宙戦艦ヤマト2199 遥かなる旅立ち
機動戦士ガンダムUC episode 5 黒いユニコーン
宇宙戦艦ヤマト2199 太陽圏の死闘
宇宙戦艦ヤマト2199 果てしなき航海
009 RE:CYBORG ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
花の詩女 ゴティックメード  TIGER & BUNNY The Begining

2013
宇宙戦艦ヤマト2199 銀河辺境の攻防
とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-

機動戦士ガンダムUC episode 6 宇宙と地球と
宇宙戦艦ヤマト2199 望郷の銀河間空間
言の葉の庭 攻殻機動隊ARISE1
宇宙戦艦ヤマト2199 到達!大マゼラン
SHORT PEACE  風立ちぬ
宇宙戦艦ヤマト2199 そして艦は行く
かぐや姫の物語  攻殻機動隊ARISE2

2014
TIGER & BUNNY The Rsing
機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に
攻殻機動隊ARISE3  攻殻機動隊ARISE4
黒執事 Book of Murder 上巻
黒執事 Book of Murder 下巻
楽園追放 -Expelled from Paradise-

2015
アップルシード/アルファ
シドニアの騎士(劇場版)
蟲師 特別編「鈴の雫」

攻殻機動隊 新劇場版
屍者の帝国  ハーモニー

2016
君の名は。
この世界の片隅に

2017
ルパン三世 カリオストロの城 MX4D上映
虐殺器官
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第一章 嚆矢篇
夜は短し歩けよ乙女  BLAME!
シドニアの騎士 第九惑星戦役 THX上映会
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章 発進篇
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第三章 純愛篇



 

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関連作

 マジンガーZ対暗黒大将軍 

 

 超合金も持っていたし、毎週欠かさず見ていた。ま、それしかない時代だったんだけど・・・。“東映マンガ祭り”の中の1本。劇場版だけにスケールはでかいし、機械獣ならぬ戦闘獣が大挙してマジンガーZに襲い掛かってくる。メタメタぼろぼろズタズタになりながらも、闘志だけで立ち向かっていく主人公兜甲児。でも日本アニメーションに期待される主人公の典型だと思うがどうだろう?「とある魔術の禁止目録」 の主人公にこのキャラクターは受け継がれているような気がする。もうあわや絶望か?というところに新型マシン、グレートマジンガー登場であっという間に敵をやっつけてしまう。鮮やかな新旧交代劇を劇場版を使って成し遂げていてしびれた。もちろん観た当時ではなくて、繰り返しテレビで放映されてのことだけど。それにしても言葉遣いはかなり乱暴で、兜剣造博士(兜甲児の父にしてグレートマジンガーの生みの親)の「敵を叩き潰せ」ってのはスゴイ。
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  宇宙戦艦ヤマト

 

 TVシリーズの短縮版で、現在(21世紀)のアニメーションから比べると“紙芝居”に等しいクォリティ。しかし再放送でしつこく見ていたし、他に似たようなアニメーションがなかったから、記憶に刷り込まれている。よってカットしようが端折ろうが、ぜんぜん気にならなかった。見直してみると不完全な部分を記憶が補っており、画があんまり必要なかったことが良く分かる。それはなぜかと言うと当時“ドラマ編”と称するレコードがあって、繰り返し聞いていた。ビデオのない時代だから当たり前だけど、自分の頭の中に実に強固な記憶領域を“宇宙戦艦ヤマト”のために確保していたわけだ。親からすれば笑い種で、もの凄い未来なのにわざわざ戦艦を宇宙に飛ばしたり、歴代艦長が新撰組の名前だったり(初代沖田、二代目土方)地球防衛軍は全員日本人などなど・・・。ただ何だかんだ言ってもマスター・ピースで、若い人に笑われようが「地球か、何もかもみな・・・」の沖田艦長のセリフに何度もグッときてしまう。もしコレを観ていなかったら「ローレライ」で号泣できないんだぜ。
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  銀河鉄道999

 

 もちろん初めて観た時は星野鉄郎になりきり、冒険にワクワク、キャプテン・ハーロックに憧れたものだ。オクテだったので、メーテルにドキドキしたりはしなかった。しかし年取ってもういっぺん観ると、“清酒美少年”を呑んでいたトチローを笑ったが(あのシーンは当時笑えたの)、彼の魅力が分かってきた。果たせぬ夢を託せる若者が現れたら、躊躇なく記憶を残し、アッサリ死んでしまうなんてね。なにせヤツはエメラルダスを彼女にしているんだから。永遠の憧れ(キャプテン・ハーロック)はもちろん年取ってなれるもんじゃなし。SFの設定云々はこの際無関係で、やはりロマンを感じさせてくれる未来のお話として楽しめる。松本零士のテイストを活かすというより、彼のメイン・キャラクター総出演の豪華版として劇場用アニメーションの王道ですよ。
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  地球へ・・・

 

 竹宮恵子原作だから少女マンガなので、結構抵抗があったのを良く覚えている。女の子のアニメ・ファンがというより、原作のファンが大挙して劇場に詰めかけていたような。メイン・キャストの声を担当したのが俳優ばっかりで、沖雅也演じるキース・アニアンがカッコ良かった。彼は悪役というよりもう一方の主人公で、エリートなんだけど体制に反感を持つキャラクター。少年漫画にはこの手の人はまずいなかったから新鮮だった。“教育に関して物申す”テーマだけでなく、少数民族の放浪であるとか、根性の入ったSF設定にしても(完全管理下に置かれた人々)、21世紀の現在でも通じる文明批判として鑑賞可能な内容には舌を巻く。しょせんジャンプもマガジンもサンデーも少女マンガには“中身で勝てないのだ”と痛感した1本。
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  クラッシャー・ジョウ

 

 監督はアニメファンなら問答無用の安彦良和、あの「機動戦士ガンダム」のキャラクター・デザインを担当した人。高千穂遥の原作は公開された後に出版されたような。ですから、完全オリジナルのはず。後半のクライマックスは見せ場てんこ盛りで、ジョウのミネルバ号がマーフィー・パイレーツになぶり殺しにされそうになった瞬間、連合宇宙軍がかけつけるところはカッコいい。基本的に公僕は嫌いなんだけど、その勇姿にはやられてしまう。戦艦コルドバ号のブラスター発射、要塞ゴモラに突入のシーンはしびれる。ありがちな主役の四人編成は後の「カウボーイビバップ」に受け継がれていると思うがどうだろう。
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