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各年の(観賞)傾向

 

ま、ごく個人的な観賞傾向ですので、普遍性はありません。

 

 

2005

ロード・オブ・ウォー

 

 年の初めに観たのがブラック・コメディ「戦争のはじめかた」しかし確実に“9.11”が影を落としている(日本公開が遅れている)時期で、「ロード・オブ・ウォー」でしめるという一年。偉人伝の方面で好きになった作品があり、「レイ/Ray」「アビエイター」「ネバー・ランド」は良かったし、好みの「コンスタンティン」ジム・ジャームッシュ監督「コーヒー&シガレッツ」は美味しかった。当りシリーズも継続しており「ボーンスプレマシー」「オーシャンズ12」があり、新生バットマンはこの2005年から始まった。

この年の1本は「
ロード・オブ・ウォー」   

 

2006
さ新たに加えた作品

 トゥモロー・ワールド

 

 訴える作品を中心に観ることが多かった一年。「ホテル ルワンダ」「スタンドアップ」から始まっており、「グッドナイト&グッドラック」「ナイロビの蜂」などを経て年末にはクリント・イーストウッド戦争映画2本、「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」がある。「クラッシュ」アカデミー賞を獲得したときは驚いた。収穫は「サンキュー・スモーキング」、ラブコメだと思って観た「プラダを着た悪魔」はなかなかプロフェッショナルなファッションの世界の話で唸った。その他「マイアミバイス」「GOAL!」「ニューワールド」「花よりもなほ」あたりも捨てがたい魅力。シリーズものも堅調に作られており続編の「トランスポーター2」「ミッション・イン・ポッシブル3」、スタート作にするはずの「ピンクパンサー」「スーパーマン・リターンズ」「007カジノロワイヤル」と悪くない。

この年の1本は
 「トゥモロー・ワールド」    

 

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2007

主人公は僕だった

 

 一発目が当りの「ラッキー・ナンバー7」からスタート。ドキュメントかドキュメント・タッチの作品を多く観ていたような。「不都合な真実」「コマンダンテ」「チョムスキーとメディア」「グァンタナモ僕達が見た真実」などから「クィーン」も優れていた。ヘヴィな内容でもなかなかだったのは「あなたになら言える秘密のこと」「ブラッド・ダイヤモンド」。しかし平行して特撮技術を魅せつける作品が多々あった年で、アニメ、VFX超大作を問わず見応えがあった。“映像革新年”などといっている。代表的なのは「トランスフォーマー」「ルネッサンス」「ベオウルフ 呪われし勇者」。わが国も負けていないで、アニメは「エクスマキナ」実写は「蟲師」。また「ヱヴァンゲリヲン」が始まっており、もたいまさこが出演の2作品「めがね」「それでもボクはやってない」は数少ない日本映画の秀作。ロバート・アルトマンは「今宵フィッツジェラルド劇場で」を残していってしまった。

この年の1本は 「主人公は僕だった」   

 

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2008

 アクロス・ザ・ユニバース

 

 訴える作品に熟練の技の持ち主が挑戦しているような「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」「大いなる陰謀」が登場。1年の始まりが「再会の街で」からなので、ヘヴィな内容の作品が多いかなと思っていたけれど、「幸せの1ページ」「ジュノ」のような軽めの作品が好印象。もちろん継続して「ノーカントリー」アカデミー賞を獲得するくらいだから「告発のとき」にしろ、夏の超大作「ダークナイト」にしろノー・天気なのが見当たらない。日本映画も負けじと「闇の子供たち」という傑作を作り上げた。しかし北野武監督の「アキレスと亀」は以前の作風が復活してホッとしたし、ダメダメヒーロー活躍の「ハンコック」なども気楽に楽しめ、「イーグルアイ」も良く出来ている。「僕らのミライへ逆回転」にはレンタル屋だけにホロリとしてしまったりして。

この年の1本は 「アクロス・ザ・ユニバース」    

 

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2009

扉をたたく人

 

 チェ二部作(「チェ28歳の革命」「チェ38歳別れの手紙」)からスタートしたような年であるけれど、まさか年末に10年に1本の「アバター」が控えているとは。ミニ・シアター系の作品に凝っていたというより、そろそろ大通りの作品がネタ不足でしんどくなってきた時期みたい。「セントアンナの奇跡」「路上のソリスト」もめっけもん。メガ・ヒット作を外れると「3時10分、決断の時」「フェイクシティ ある男のルール」も当たり。

 

 日本映画も「誰も守ってくれない」にしろ、支持は得られないかもしれないけれど「少年メリケンサック」「ヤッターマン」も良かった。しかし日本のアニメは元気で、邦画ナンバー・ワンはもちろん「ヱヴァンゲリヲン新劇場版破」「マクロスFイツワリノウタヒメ」なんかライヴ・イヴェント映画になっている新しい試み、「東のエデン The King of Eden」は完結編を期待させる。当らない方が好きとまでは言わないけれど、「私の中のあなた」「きみがぼくを見つけた日」はもったいない。で、賞レースに引っかかった作品はなかなかでした(「スラムドッグ$ミリオネア」「レスラー」)

この年の1本は 「扉をたたく人」 

 

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2010

オーケストラ

 

 「(500)日のサマー」から始まり、「キック・アス」で終わる。超大作は確実に“パート1イヤー”とも言うべき作品のラッシュで、「ソルト」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」も大丈夫なクォリティで、「アウトレイジ」まで続編ってすごい。「シャーロック・ホームズ」は完全にプロローグだし、「バットマン・ビギンズ」の手口は良好。あとリュック・ベッソンの仕掛けた作品も気楽に楽しめた(「パリより愛をこめて」「アデル ファラオと復活の秘薬」)。更にアカデミー賞関連作(「ハートロッカー」「しあわせの隠れ場所」「プレシャス」)も見応えアリ。洋画ナンバー・ワンは「オーケストラ!」、邦画は「トイレット」といった感じて、ミニシアター系に面白みを感じる傾向が顕著。「インセプション」とてネタ的には小規模公開の内容。超大作が影を潜めたようだけど、続編が少なかったからその印象があるだけ。中でも打ち止め作の「トイストーリー3」は内容、興業面共に文句ないのでは。珍品ながら上映館がなくならないことを切に望んでいたけれど、「トラブル・イン・ハリウッド」の劇場はなくなってしまった。

この年の1本は 「オーケストラ!」    

 

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2011

リアルスティール

 

 特撮なんかいらん!というトニー・スコット「アンストッパブル」から始まった2011年。「ソウル・キッチン」で初笑いしたと思った矢先に、「デュー・デート出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」を最後にシネセゾン渋谷は閉館してしまった。大作の傾向はエイリアン映画が多いなと思いきや、小品でも挑戦する作品もあった。そんな傾向にふさわしい「宇宙人ポール」で終わるのでエイリアン映画イヤーといって差し支えないだろう。

 

 リメイクは完全移植作「スリーデイズ」「モールス」で、シリーズ(続編)ではなくプリーウェル(前日譚)の「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」などはお行儀が良い秀作。ドイツ勢も活躍していて「ツーリスト」「RED/レッド」といったあたりが収穫。カズオ・イシグロ原作の文学作品「わたしを離さないで」は凄かった。3Dは超大作のレパートリィになったといったところか?ただ巨匠が手掛けるとどうしても“なくてもいいんじゃない?”となってしまう(「タンタンの冒険」)。

 

 「抱きたいカンケイ」ナタリー・ポートマンが分かりやすいけれど、技術的な進歩の成せる業なのか、同じ出演者の映画に1年で数回遭遇することも。ミニシアターの「ヤバい経済学」「ちいさな哲学者たち」は勉強になって、「四つのいのち」には商業映画には無い味わいがある。年末が近づくとアカデミー賞を射程に収めた作品が出るようになり(「マネーボール」)、本流とは関係ないところで当りを引いたと思ったのが「ミッション:8ミニッツ」「ラブ&ドラッグ」「ラブ・アゲイン」

 

 が、何より「100,000年後の安全」を真剣に見つめなくちゃなんない、東日本大震災がもちろん大きい。日本映画をほとんど観なかったけれど、そんな中で公開された「奇跡」は素晴らしかった。

この年の1本は 「リアル・スティール」

 

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2012
世界にひとつのプレイブック

人生の特等席

 

 “映画を観る環境が変わっている”ことを教えてくれる作品に年の暮れに当った。ピカピカの液晶画面によく似たスクリーンを眺めることが多いけれど、物足りなさは“午前十時の映画祭”に行けば解消される。“時代は悪い方に向かっている”と描く作品もあるけれど、封じられないのは映画ならでは。「ヤング≒アダルト」「J・エドガー」などはズバリと核心に迫っている。だから「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」などは“困難な時代なれど”前向きになれる貴重品。森田芳光監督は涼しい顔で逝ってしまったが、日本映画も今までとは違った角度で迫る作品に好感を抱く(「JAPAN IN A DAYジャパン・イン・ア・デイ」)。合衆国のシリーズ増産傾向は続いているけれど、そろそろ手を変えないと飽きられてしまう。

 

 時代の流れは“収束とか衰退”のように感じられるけれど、ジジイの監督たちはホントに元気だ。「ライク・サムワン・イン・ラブ」でアッバス・キアロスタミ監督を発見が一番だけど、「Virginia/ヴァージニア」のフランシス・フォード・コッポラ、「ヒューゴの不思議な発明」のマーティン・スコセッシ、「ミッドナイト・イン・パリ」のウディ・アレンはすげえとしか思えない。賞レースはフランスに傾いていたけれど(「アーティスト」)、デンマークから才能が出てきたりと(「ドライヴ」)、映画は既成概念を覆してくれる。ナチの非道を訴える作品と同時に、ドイツにだって“師と弟子もの”の秀作はある(「コッホ先生と僕らの革命」)。“危険な国”というレッテルを剥がすものには清々しさがある(「砂漠でサーモンフィッシング」)。

 

 スパイ映画が多く出てくるのは、刑事ではもはや太刀打ちできない事態があるからだろう。テクノロジーが発達し、“鋭利な頭脳の持ち主が難事件を解決する”という物語に説得力がなくなった21世紀(「推理作家ポー 最期の5日間」)。結果としてTVドラマでは得体の知れない名探偵近似値者が繁盛している。“日本アニメーションの新しい試み”は進行中で、劇場用アニメを観ることが増えた。邦画ナンバーワンは結局「レンタネコ」「僕達急行 A列車で行こう」「MY HOUSE」で迷ったまま。

この年の1本は 「人生の特等席」

 

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2013
世界にひとつのプレイブック

君と歩く世界

 

 今年は恋愛映画の年という印象を持つようになったのは、4月の「君と歩く世界」辺りから。既に2月の「ムーンライズ・キングダム」「世界にひとつのプレイブック」などが出てきて「最近はラブストーリーにご無沙汰だったなぁ」などと気がつき始めてはいた。以降は「セレステ∞ジェシー」も素晴らしかったし、哲学的な「トゥ・ザ・ワンダー」も、実録の「ダイアナ」も、恋愛の側面が濃く描かれていると当たり。そして宮崎駿「風立ちぬ」で決定的になった。他にも「バーニー/みんなが愛した殺人者」とか「恋するリベラーチェ」に至るまで、様々な愛の形は描かれ、夫婦愛も「ヒッチコック」で描ていると勝手に思い込んだ。

 

 興行収益の見込めるメジャー系はSF超大作が目白押し。2010年に復活して欲しかった作品群が続々登場した。「オブリビオン」「ワールド・ウォー Z」「アフターアース」などはそれぞれ、トム・クルーズブラッド・ピットウィル・スミスといったスターが看板背負ってヒット。更にマット・デイモン「エリジウム」、年の瀬にジョージ・クルーニー「ゼロ・グラビティ」と代表作を獲得。スターが忙しくなるとともに、観客の方も情報の洪水にさらされ、アメコミシリーズなど次から次へと量産体制が加速。そんななかで、前日譚ではないリブート作が今後のカギかも。「マン・オブ・スティール」「スター・トレック/イントゥ・ダークネス」など。

 

 “日本アニメーションの新しい試み”が継続されつつも、過去の売り方になる中、日本人に日本を思い出させる作品も今年の特徴。「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」「SHORT PEACE」が国産で、「終戦のエンペラー」「47RONIN」が外来種。時代は急いでいて、年末にバタバタと“急いでいる時代”の結果(特定秘密保護法など)だけを庶民として知らされるハメになった。しかし時代が急いでいると思い込み、ただ単純に忘れっぽくなっているのだという認識を持つためにも、「遺体 明日への十日間」「そして父になる」などは苦くとも良薬でした。今年の1本は4月から何故か他に目移りすることなく「君と歩く世界」が不動でした。

 

この年の1本は  「君と歩く世界」

 

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2014

機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に

 

 「ハンガーゲーム2」から始まった2014年、新しい試みは「THE NEXT GENERATION/パトレイバー」だろう。年間を通して1〜6が公開されるのは世界でも類例がないはずだ。「それでも夜は明ける」が受賞したけど、「大統領の執事の涙」「LIFE!」がまるで相手にされないアカデミー賞が分からなくなってきた。もっとも宣伝に利用していたのは時差のある日本だから、追いついたと考えるべきか。

 

 高倉健、菅原文太の訃報が映画としては大きいんだけど、語る資格はない。むしろフィリップ・シーモア・ホフマンロビン・ウィリアムズが亡くなったことが惜しまれるし、「おとなの恋には嘘がある」のジェームズ・ガンドルフイーニも早く気がつきゃ良かった俳優さん。日本アニメーションの新しい試み「攻殻機動隊ARISE」が来年まで継続することになっているけど、劇場即売会という形式を残した。

 

 劇場が人で溢れたのを目の当たりにしたのは「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」で、この年の1本はこれに決定。宿を探しての観賞とは物好きながら、レンタル屋としては「VHSテープを巻き戻せ!」が嬉しかったですね。時代が良くなる気運がまるでないけど、警鐘を鳴らす作品ではなく、危機を見せて判断を委ねている印象は「インターステラー」とか。「ジャージー・ボーイズ」がアメリカ人に受けなかったて信じられない、感動作なのに頭にきた「メイジーの瞳」も忘れられない。

 

この年の1本は「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」

 

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2015

Dearダニー 君へのうた

 

 やたら古臭いシリーズが目立ったホリデー・シーズン。巨匠が健在で(「アメリカン・スナイパー」)、音楽映画が好物なのに再度気づかされて、SF映画は現状打破を求める観客に向けられて作られている。ただし着々と進行しているテクノロジーを映画に置き換えるのに成功しているのは、アチラだと「コングレス未来学会議」「ゼロの未来」で、我が国だと「シドニアの騎士」「ハーモニー」のようだ。

 

 すべて私めの勝手な解釈に過ぎないけど、失われた日本人らしさを刻んだ作品として、また原作者のファンとして「海街diary」は文句ナシに日本映画No.1。ただ内容、質、知名度どれも勝てないようでも 今年の1本は「Dearダニー 君へのうた」なんだよね。音楽映画にしてミニシアター系だからだろう。年末にシネマライズ閉館を知り、消えつつあるミニシアターという概念だけでなく、渋谷に行く理由の一つがまた消えた。

 

 いちいち記録しているから間違いないけど、多い年は100本劇場で観ていて、今年は80本に達しなかった。「ミケランジェロ・プロジェクト」の時、深夜での観賞なんていうのが新しく加わった映画の楽しみの一つ。しかしそれを容易にしたのがテクノロジーで、タブレットにより電車の中でもそれなりに映画を楽しむことが出来るようになった現時点。関連作を探してオススメするっていう姿勢で映画と付き合うと、途方もない情報の海だってことに気づかされる。だからいつまで経っても止められないんでしょうねぇ。

 

この年の1本は「Dearダニー 君へのうた」

 

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2016

君の名は。

 

 「虐殺器官」が来年公開となったので、劇場で観賞するアニメーションは3本に止まった。ページに載せているのは2作品ですけれど、1本がボツでして。昨年は5本劇場で観ていたのに減少。もっとも現在のアニメーションはハッキリ言って、かつてないくらいに“もてはやされて”いる。働いている倉庫には声優さんが表紙を飾った雑誌、ドラマCDやキャラクターを描いたイラスト集などがあり、よく出荷されている。

 

 ところがそれらのパッケージから推察されるのは“幼稚化”。同人誌漫画などもキャラクターは見分けがつかず、総じて幼い。ただし、少ないからか大人の観賞に耐えうる「この世界の片隅に」「君の名は。」は見ごたえがあった。私めにとってリピートした唯一の作品、新海誠の傑作が今年の1本。49歳になり観賞傾向もそれなりにトシを取っていて、大量にあるシリーズを追いかけるのがしんどくなった。

 

 印象的だったのは4月で「ルーム」から「レヴェナント:蘇えりし者」まで★×5が4本続いた。「ヒッチコック/トリュフォー」のおかげで、映画話法について気がつき、「ハドソン川の奇跡」を再見したくなったし、ヴィム・ヴェンダースの健在ぶりを「誰のせいでもない」で確認したり、どんどん手に負えないくらい映画に関しての情報が増えている。

 

 コミックや小説なども載せるようになり、ページは拡散しているようで、放ったらかしになったままの部分も増えてきた。自分の記憶がいかにいい加減かを思い知らせてくれる機械に感謝したものかどうか。発見はアミューあつぎ映画.comシネマで、勤務する時間が21:00〜6:00の肉体労働をしているだけに、見逃した作品を上映してくれる映画館が近場にあることはありがたい。

 

この年の1本は「君の名は。」

 

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