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スティーヴン・スピルバーグ

ようこそ映画音響の世界へ レディ・プレイヤー1 ファースト・マン ジュラシック・ワールド/新たなる支配者ワールド ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書            

 

 監督作は2013年の「リンカーン」以来。さすがに若くはないのでこの人の派手な作品が「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」で見納めだったとしても、それは構わないのでは?と思うようになった。若手が世に出る意味も含めて「ジュラシック・ワールド」を新人のコリン・トレヴォロウが担当するのが良い。仕事ぶりは衰え知らずで製作で関わった「マダム・マロリーと魔法のスパイス」などは美味しい。

 

 で、「戦火の馬」が“見逃した俺がバカだった”と悔しい思いをさせてくれたので、放ったらかしにしていた「ミュンヘン」「アミスタッド」を腰を落ち着けて見る。なるほどこの監督は“娯楽に特化した作品ばかりの人じゃない”のだなぁと認識をあわてて刷新。観客を飽きさせない手練手管は熟しているので、「ブリッジ・オブ・スパイ」はまぁ邪道かもしれないけれど、“埋もれた歴史の1ページ”を自分のメモリに一つ加えるという意味も込めての観賞になりそう。
(1/5/2016)

 

 TVドラマを手掛けたり、プロデュースでも多産ぶりなんだけど、監督作はじっくりと製作。「インディジョーンズ4」→「タンタンの冒険」「戦火の馬」「リンカーン」と見てくると、それははっきりする。ひょっとすると後に集大成的作品と称されるかもしれない「戦火の馬」を見逃したのは痛恨の極み。後進の育成、業界繁栄に寄与すると同時に、手練手管も若手が及ばないのはさすが。だってさ、「タンタンの冒険」のことみんなすっかり忘れちゃってるみたいだけど、家で繰り返し見ているんだよな。「リンカーン」は壮大さを期待させつつも小ぢんまり作ってあって、クリント・イーストウッドのような“済まし顔”を獲得しつつあるのかもしれない。
(5/2/2013)

 

 相変わらずというか、映画製作にかける情熱は衰えないようで、「カウボーイ&エイリアン」がワザとB級を目指して、台頭しつつある若手に余裕を見せつけたかと思いきや、3D初挑戦の「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」ではやってくれましたの原点回帰。また製作の「リアル・スティール」も素晴らしい。彼のファンは昔からの中年と、つい最近になったばかり少年たちまで、相変わらず人気者です。貸し出すときにつくづく感じ入る。もっとも本人は「SUPER8/スーパーエイト」が自分の映画として認識されることには違和感を持っているみたい(「「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」のパンフレットを参考までにどうぞ)。この人の仕事は映画史の中では未だどこに落ち着くか分からないですね。
(14/12/2011)

 

 さすがに還暦を過ぎたから監督作は控えめだけど、産み出す作品は多種多様になってきた。現時点(2011/6)で2本公開され(「トゥルー・グリット」 「ヒアアフター」)、待機作はあと4本。プロデュースが「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」、「SUPER8/スーパーエイト」、「カウボーイエイリアン」の3本で、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」は監督。当るの間違いなさそうな「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」、「SUPER8/スーパーエイト」ではなく、予告編を見たかぎりでは珍品スレスレの「カウボーイ&エイリアン」が楽しみ。(2/6/2011)

 

 今(21世紀)に至るまで天下御免の超大作ヒット請負人。面白さでいったら右に出るものなし。とにかく映画の作り方を良く知っていて、故淀川長治氏が“秀才”と称するのもうなづける。子供の頃からよく観てました。たいていの超大作がやるジャンルに手をつけていて、戦争映画パニックSF冒険活劇怪獣映画、何でもござれって感じです。

 

 観客をドッキリさせることにかけては文句ないけれど、評論家にとっては“深みがない”などという突っ込みが可能な人。スタッフは撮影がヤヌス・カミンスキーで音楽がジョン・ウィリアムズが定番。ただ決まった役者はいなくて、初期はリチャード・ドレイファスやハリソン・フォード、最近はトム・ハンクストム・クルーズなんだけど、あまり執着がないみたい。でも名前が記憶されている監督ランキングだったら、ぶっちぎりのナンバー・ワンでしょう。映画青年らしさは黒澤明が好きだし、「未知との遭遇」にフランソワ・トリュフォーを出演させていることからも明らか。 

 

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監督作

  ミュンヘン

 

 もう3本目だよ、スティーヴン・スピルバーグの劇場で観ていない作品にノック・アウトされたのは。「戦火の馬」「アミスタッド」ときて諜報機関モサドを扱っている本作は素晴らしい。スパイ映画屈指の1本と言っても良いし、21世紀にも絶えることなく続いている、“報復の連鎖”を考える機会を作る。なるほどね、どんなジャンルだろうと、一流に仕上げてしまう秀才なのです。

 

 「誰よりも狙われた男」は確かに傑作なんだけど、世界を股にかけるスパイがあちこちの国で秘密工作する作品は、2時間30分の上映時間が必要になる。観客を退屈させない技術はさすがで、笑いの要素が微塵もないのに文句なし。またミュンヘン・オリンピック事件に端を発していても、黒幕を暗殺する作戦がメインテーマで、“世間が忘れ去った後”を描くのは映画の果たすべき役割。

 

 そういった意味では「インビクタス/負けざる者たち」に近いかもしれない。同時にスパイとて人間で、作戦終了後にどんな状況に置かれるかも、余すところなく物語に組み込んでいる。ですから地味系スパイものとしても、突っ込んでいることになる。こういう贅沢はスピルバーグでなければ許されない。そしてその知名度と才能はとんでもないキャスト結集にも一役買っている。

 

 出演者はスパイ映画の関係者が多い。ダニエル・クレイグはもちろん6代目ボンドだし、キアラン・ハインズは「裏切りのサーカス」「ペイド・バック」。イヴァン・アタルは「哀しみのスパイ」で、マチュー・アマルリックなどは「007/慰めの報酬」で再度ダニエルと共演。ジェフリー・ラッシュ「エリザベス」でスパイの元締めになってるし、主演のエリック・バナにも「ハンナ」があって・・・。

 

 ただし興味深いのは事実を忠実に再現していない分、好き勝手に盛り込まれている裏事情。CIAがテロリスト黒い九月を見逃しているんじゃ?とかKGBと接触しているとか闇に葬られている以上、想像でいくらでも描けるのは映画の特権だし、スピルバーグも怖いもの知らず。「シンドラーのリスト」の監督はユダヤ人からの批判も当然考慮しているでしょう。

 

 一番気になって仕方なかったのはマチュー・アマルリックが演じたルイで、彼と彼のパパと呼ばれる人物の組織はまるで見当がつかない。自分が情報貧者なのを思い知らされて、ますますこの作品が大したものに思えてくる。そしてラストは9.11で失われた世界貿易センタービルが映し出されている。全て物語はそこに集約されていると言わんばかり。次こそ地味なスピルバーグ作を見逃すものか。
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  ジョーズ

 

 説明不要のモンスター・パニック映画のマスター・ピース。子供の時に観たからとにかくホントに怖くて、海水浴が嫌いになった。しかし後で見てみると、鮫が怖くなくなった分、三人の取り合わせが素晴らしく見えてきたりして。リチャード・ドレイファスは 「未知との遭遇」にも出てくるこの時期スピルバーグ作品の“顔”で、理屈っぽい海洋学者なんだけど、勇気をちゃんと持ち合わせていてカッコ良かった。船長役のロバート・ショーは70年代に大活躍の人で、ずーっと後になって観た「サブウェイ・パニック」の悪役も魅力的。ロイ・シャイダーはもちろん当り役で、コレか「2010」のフロイト博士が好き。残念ながらロイ・シャイダーもロバート・ショーも亡くなっているんですよねぇ。子供が憧れる“大人の男”って絶滅危惧種。
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  ジュラシック・パーク

 

 とにかく恐竜にビックリした1本。劇場で観ないと音響効果が堪能できないので、三回くらい観に行った。ごく単純にスティーヴン・スピルバーグは怪獣映画 が作りたかったんだけど、マイケル・クライトンの原作がなくちゃ大人に笑われてしまうので、設定だけをいただいちゃったように見えます。太古の蚊の話の部分だけで、後は料理し放題でT・レックスは迫力満点。恐竜と心が通うわけもなく、獲物とみたら奴らは襲いかかってきます。“開けてビックリ玉手箱”の見せ方にかけては天下一品。DVDでも何回も観ているけれど、オチにいたるまで知ってるのにぜんぜん飽きない。実力派の役者がたくさん出ていて、リチャード・アッテンボロー(「ガンジー」の監督)、サム・ニール(「レッドオクトーバーを追え!」)だけでなく、サミュエル・L・ジャクソン も出ていて、皆さん必死に見えない恐竜から逃げ回っている。さすがです、どうして賞をあげないんだろう。
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