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マイケル・ムーア

華氏119 すべての政府は嘘をつく マイケル・ムーアの世界侵略のススメ キャピタリズムマネーは踊る シッコ

 

 「キャピタリズム/マネーは踊る」が2009年ですっかりご無沙汰していた突撃アポなし取材男。新作は「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」なのだそうで、ある種「華氏911」からこの人が追ってきたテーマ。天敵と称されたあの人はとっくに表舞台から退場して、世界は良くなったか?とてもじゃないけど、パックリ地獄のフタが開いちゃって、収拾どころか誰もかれもが口をあけっぱなしになっちゃった。

 

 インターネットが巻き起こしている変化はこの人の守備範囲外で、合衆国の侵略をテーマにするのは良く分かる。標的殺人(「ドローン・オブ・ウォー」)はさらに進化しそうだし、手当たり次第に拉致監禁(「レディ・ソルジャー」)なんてしてれば、お先真っ暗になりかねない母国の人々に訴えていかないと。ニュース見なくなっちゃったんでとても重宝しそう。
(4/26/2016)

 

 昨今はすっかり音沙汰がなくなった、“アポなし突撃取材”が代名詞のドキュメンタリー監督。この人の手法を継承しているのはモーガン・スパーロックで、彼の「ビンラディンを探せ」「ヤバイ経済学」は現在を知る手掛かりになっている。ムーアが目の敵にしたのはあの大統領で、それは「華氏911」が一目瞭然。公開当時危機感を持っていたのはアメリカ人だけではないから、カンヌ映画祭でもパルム・ドールを獲得。その前には「ボーリング・フォー・コロンバイン」があって、マスコミの連呼するニュースより核心に迫る内容。劇映画だと時間がかかってしまうけれど、緊急の問題にドキュメンタリーは有効であることを示している。

 

 この人の「シッコ」を観ていたので、少なくともオバマ大統領がやろうとしていること(医療保険制度改革)は、マトモに見える。ま、アメリカ人にとってということで、マイケル・ムーアが訴えていたことは、未だ現出していない我が国の“悲惨な未来”のように見えたものだ。“銃がないから関係ない”かもしれないけれど、雇用に関しては「キャピタリズム/マネーは踊る」が参考になる。で、ご無沙汰こそしているけれど、この人の“物の見方”を思い出すためにも、たまに見直すのも悪くない。世界の状況が好転していないのは、サシャ・バロン・コーエンの「ボラット」「ブルーノ」と並行鑑賞するとハッキリする。
(11/4/2013) 

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監督作

  マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人

 

 子供たちの前で危険な着ぐるみ=ピストル・ピートが歌っている様は、毒が込められていて爆笑。番組の最後に“有害物質が垂れ流されている”とされる川で捕れた魚をマンハッタンで調理していたり。Rage Against The MachineのGuerilla Radioが流れる中、選挙の立候補者にモッシュ(ライヴハウスのおしくらまんじゅう)してくれたら支持しますよなどと無茶苦茶。そして天敵とも言えるあの大統領には、「仕事しろ」などと言われたりして。

 

 でもさ、かまってもらえるだけ合衆国の政治家たちはマシかもしれない。TVに映る我が国の政治家を見て、無機物=TVに向かってブーブー言うってのは結構だが、外国人には通用しない。「だってお前らが選んだんだろ」と言われたらそれっきり。で、安倍晋三内閣総理大臣の心に訴える魅力的な著書美しい国へなどを読むと、怖くなっちゃうんだよね。反論不能で効果的な批判ツール(知識、データ)を持たないだけに。

オススメ★★★☆☆

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