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神山健治

   攻殻機動隊           

 

 タブレットでネットにアクセスして情報を漁っていると、電車での移動すら作業時間へと早変わり。この人の情報もTwitterで追っかけているならともかく、チョッと目を離した隙にどんどん更新されている。既に「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」が来年公開なのは知っていたものの、11月に「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」が公開予定とは、しかも現時点(9/20/2016)で劇場は決まってない。

 

 「009 RE:CYBORG」が公開されたのが2012年で、DVDを繰り返し見ているから気がつきませんでしたが、もう4年が経過。ネットで視聴可能な「もうひとつの未来を。」で試したことを「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」に繋げていくのか?新作の「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」はデザインも一新されているし、アレの続編ではなさそう。なんと「シン・ゴジラ」に企画協力していたりする。
(9/20/2016)

 

 この人が気になり出したのは、「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」からだ。第1シーズンは“笑い男事件”がメイン・テーマで、見直してみると面白いんだけど、初めはイマイチと感じた。なぜかっていうと、劇場版「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」のインパクトが強すぎて、意味なく比較してしまっていた。もちろんお師匠様=押井守のご威光もあって、“弟子は適わない”と勝手な解釈。ま、実力はこれから更に発揮されていくはずの人だから、まだどう転ぶか分からない。既に「東のエデン」でより広範囲の認知度も上がっていて、「009 RE:CYBORG」 は当たる確率は高い(もちろん内容が)。2012年の流れ=リメイク(ヤマトガンダム、エヴァンゲリオン)なんだけど、“日本アニメーションの新しい試み”とは違った、人によっては“ローカルな宣伝方法”がなんとも頼もしい。だって“新しい広報戦略”に化けるかもしれないんだから。

 

 たいていのアニメーションはその監督の顔なんて、まず知らないで終わっちゃうんだけど、この人は“出たがり”。2本の作品(「立喰師列伝」、「 真・女立喰師列伝」)に出演し、嬉々として「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」の特典映像にMCの役割をしている。「ナイスの森」に出演している庵野秀明監督と甲乙つけがたい。またエヴアンゲリオンの後でシリーズ・アニメ「彼氏彼女の事情」を監督した「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の人と似ていて、「精霊の守り人」をキッチリ仕上げている。「東のエデン」の主人公のように“ノブレス・オブリージュ(持てる者の義務)”をアニメーション監督として果たそうとしているのか?
(7/13/2012)
 

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  精霊の守り人

 

 神山建治による大河ドラマ。なんでそんな風に感じるかと言えば、NHKで放送されていて、主題歌担当はあのヒット曲連発のグループ、ラルク・アン・シエル。もっともエンディングのタイナカサチ/愛しい人の方がお気に入りだけど。原作は児童文学だそうですけれど、キッチリ仕上げている。世界観はまさに大河ドラマそのもので、東洋の国には違いないが、明らかに日本の要件を満たしている国=ヨゴ皇国が舞台。キャラクターはなんと言ってもバルサにシビレるが、彼女を「このおばさんは、生傷絶えないんだよ」などと言いつつ、帰りを待ち続けるタンダも好きになる。出っ歯のトーヤとサヤのコンビも嬉しくなるし、トロガイ師も短槍使い=バルサ周辺の人々にはホッとする。

 

 翻って相対する宮廷側はどうかと言うと、こちらも魅力的で困っちゃうんだよねぇ。善と悪の二極対立にしないのが本作の魅力。精霊の守り人=チャグムの母親も、血が繋がらない皇太子も、あえて悪役は皇帝ということになるか?チャグムを追う忍者部隊(別な言い方だけど)がカッコ良くて、刀鍛冶のエピソードはお気に入りの1つ第8話「刀鍛冶」。もうひとつは登場キャラクター中唯一のビジュアル系=シュガとタンザが出会う第9話「渇きのシュガ」。この後に「東のエデン」に着手する神山監督、この作品を経ないと偏ったままだったね。
オススメ★★★★☆

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