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トム・ハーディ

ダンケルク レヴェナント:蘇えりし者 マッドマックス/怒りのデスロード チャイルド44                  

 

 キャリアは「ブラックホーク・ダウン」から始まっているんだな、とallcinemaのデータを見ればそうなんだけど、この人をクッキリと記憶したのはなんといっても「ダークナイト・ライジング」。後付けで「ブロンソン」にビックリしたり、ガリガリの頃の「スター・トレック ネメシス」も発見した気になったり。ただやはりバットマンの悪役を経ると注目度は増して、コンスタントに出演作が公開されている。

 

 洋画の公開が厳しくなっている日本でも「マッドマックス/怒りのデスロード」「チャイルド44/森に消えた子供たち」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」の3作品が同時に観られるくらいで、次から次へと見逃しております。なんとか「ウォーリアー」は見たけど、さらに履歴を漁ると「クライム・ヒート」がヒット。ジェームズ・ガンドルフィーニ(「おとなの恋には嘘がある」)が出てたりする。

 

 英国出身の1977年生まれで、一つ年上がベネディクト・カンバーバッチ。「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」のベネディクトはレイフ・ファインズに近いキャリアを築き、この人は4作で共演しているゲイリー・オールドマンのようになっていきそう。今のところアクが強いけど、いずれ信頼のおける刑事に無理がなくなり、前から見ている人々をアッと言わせるような。

 

 未だ役者稼業に専念しているみたいだけど、「レヴェナント:蘇えりし者」で共演するレオナルド・ディカプリオには充実した裏方のキャリアがあるし、ライアン・ゴズリングジョセフ・ゴードン=レヴィットも監督している。かなり濃い人たちと仕事してきているんだから、裏方に徹した仕事は楽しみ。もっともマックス役は継続してもらいたい、次は押されっぱなしにならない感じで。
(3/18/2016)

 

 

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出演作

  ウォーリアー

 

 ウォルター・ヒルの監督作に「ウォリアーズ」があるけど、冒頭の雰囲気が近くて一気に引き込まれた。「48時間」主演のニック・ノルティが出ているというのも縁を感じさせる。劇場未公開にしてレンタル屋ストレートなんだけど、去年の「コングレス未来学会議」以来ご無沙汰してる新宿のシネマカリテは果敢に上映していた。画面がデカければデカいほど見栄えのする、予想通りの傑作だった(スポ根には弱いのです)。

 

 つまり見ている間は、“劇場でコレを見ていない不幸”を味わうハメになりましたよ、おかげさまで。兄弟の絆を描いているのは、この監督ギャヴィン・オコナーの前作「プライド&グローリー」もそうで、追っているモチーフなのかもしれない。総合格闘技を描いた「ネバー・バックダウン」もたまげましたが、もうスポーツどころじゃなくてケンカそのもの。

 

 ただしこういうハードかつ現実にある合衆国の姿を、今の日本人は見たくないんでしょう。不幸と劣等感を世界中にまき散らしている、グローバリズム(「幸せの経済学」をご参考までに)の“なれの果て”は我が国の未来ですから。それにしてもアル中の親父が原因で一家離散、その後何とか兄貴は物理教師になるけど、けっきょく家のローンが支払えなくなって…。

 

 イラクに出征した弟も誤爆が原因で脱走兵となったり、「ファーナス/訣別の朝」とか「フルートベール駅で」とか“映画好き限定で知られている”という事実はこの国の“深刻な病”のような気がします。兄貴役が「エクソダス:神と王」で間抜けなラムセスになったジョエル・エドガートン。この人の化けっぷりは見事で、知ってはいてもまるで区別がつかない。間違いなく本作で弾みがついたのでしょう。

 

 ステップアップして行ったのは弟役のトム・ハーディもしかりで、以後「Black&White/ブラック&ホワイト」「ダークナイト・ライジング」と出演作を重ねていく。むしろ後のふてぶてしさがなく、若者らしさが滲んでいるのは、今では貴重映像。ちょっと斜に見方を変えれば、殴り合いに興じる人々を冷めた視線で追っているし、貧困が色濃く、家庭崩壊などかの国を冷静に描写している。ただしスポ根です、もう図式だけで出来ているのにやはりラストは涙が止まらない。
オススメ★★★★★

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