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ラッセル・クロウ

ある少年の告白 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 ナイスガイズ! ディバイナー 戦禍に光を求めて       

 

 軽いコメディを期待していたけど、感動作の次に監督作が公開された。予想するにリドリー・スコットと仕事をしてきたので、その影響は出そう。第一次世界大戦を描くのだから、スケールの点でリドリーから学ぶことは大きかったハズ。ただし「ディバイナー 戦禍に光を求めて」のホームページにはこの人の想いが記されていて、ドラマが主体になるのか?現在注目されているトルコを描くことに主軸を置くのか。

 

 ワインのドキュメンタリー「世界一美しいボルドーの秘密」でナレーションを担当、この人の「プロヴァンスの贈りもの」」が好きなのは私めだけではないと思われる。次にストックされているのはなんとライアン・ゴズリングと共演のThe Nice Guys。映画館に通っていると思わぬ偶然を引き寄せます。だって双方とも監督作を拝んだのが同じ小田原コロナシネマワールドだったりするし。
(3/2/2016)

 

 観客を忙しくさせる売れっ子の一人。5月に「ニューヨーク/冬物語」でサタンの手先になったかと思えば、6月には「ノア/約束の舟」で聖書に登場する人物に変身。ミュージカル「レ・ミゼラブル」で披露した歌声は、エルヴィス・コステロに似ていて、アメコミヒーローの代名詞スーパーマンの父になったのが昨年。もともと渋い人だったから、「プロヴァンスの贈りもの」みたいな軽いコメディを今後に期待。私めにとっては、今のところこの人のベストなもんですから。
(6/9/2014)

 

 この人はロサンゼルスで観た「L.A.コンフィデンシャル」が初めてで、字幕ないからただの暴力警官のイメージが強く焼きつけられた。続く「グラディエーター」もマッチョ役で、一番のお気に入り「プロヴァンスの贈りもの」までコミカルな芝居は目にしたことがない。ロン・ハワード「ビューティフル・マインド」などでは複雑な役もこなし、リドリー・スコット監督とは相性が良いみたいで、「アメリカン・ギャングスター」「ロビン・フッド」も見応えのあるものにしている。

 

 颯爽と馬を駆ることも出来るし、遅ればせながら「クイック&デッド」を見たら早撃ち可能で、「3時10分、決断のとき」に起用されるのも納得。妻を想う夫の役もバリエーションに加わって(「スリーデイズ」)、あまり目にしない悪役(「レ・ミゼラブル」のジャベール)は果てさてどうなるのか?でもファンにオススメなのは、なんと言っても「プルーフ・オブ・ライフ」
(12/4/2012)

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出演作

  世界一美しいボルドーの秘密

 

 邦題はなかなか見栄えがするが、原題は RED OBSESSION=赤い妄想と即物的なワインドキュメンタリー。ナレーション担当がラッセル・クロウというのがニンマリで、「プロヴァンスの贈りもの」主演に語らせるのがこの題材にはピッタリ。冒頭はワイン農家所有の人々がそれぞれの思いを語り、農園風景はさすが。「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」も素晴らしかったが、本家もなかなか。

 

 ところがワインが投資対象になっているという辺りで、コレが「JUST FOR KICKS/ジャスト・フォー・キックス」と似たようだと分かると興味津々かつ苦笑い。というのは昨今マイケル・サンデル先生のそれをお金で買いますか 市場主義の限界を読んでいるので、またか、金に負けた人々は懲りないなぁ、地上のありとあらゆるモノを金儲けの道具にしないと気か済まないんだな、などとため息混じりになる。

 

 で、ボルドーのお得意さんは合衆国から中国にシフトというのも今まさに進行中の事態で、本もドキュメンタリーもまさにジャーナル。確かに経済が好調で、金が余れば食い尽くすのが常。まさにバブルの頃の日本ですね。しかし中国を愚弄して終わりにしてないんだよなぁ。むしろ発展著しいお隣りさんの景色は勉強になる。寝たきり老人の戯言みたいな日本のメディアはただの障壁だからして。

 

 人も多いが土地もある国だけに、本家を上回る品を独自に開発してもおかしくないだろう。で、本家といえばバブルも弾けて地道に歩むのが当然。必死こいて重ねてきた歴史は即席ではない。最後に農場持ち主が天を指して「管理してるけど、アレ(お天道様)次第さ」は何世紀も変わらない。ラストがさ、feverが流れつつおしまいだけど、ココにも笑ってしまった。
オススメ★★★★☆

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  プルーフ・オブ・ライフ

 

 ニュースにしないのか、既に対抗策が講じられてなくなったのか?山賊まがいのゲリラに、海外進出した企業の会社員が誘拐される事件は、昨今あまり目にしなくなった。まぁ頻繁に報道すると、企業業績にも多大な影響があるから控え目になっちゃうのは分かるけれど、2001年のコレから更に世界はもっと混沌としているのは「ルート・アイリッシュ」でも描かれている。

 

 “メグ・ライアンとラッセル・クロウのロマンス”が報道されたおかげで、見過ごしていたもったいない1本。ボサッと見始めたら、脚本がトニー・ギルロイで監督がテイラー・ハックフォードじゃないの。トニーと言えば「ボーン・レガシー」に至るまで、“当らずとも遠からず”の現実を物語りに込められる人。弁護士は悪魔だったり報道は企業に買われていたりスパイはフリーでやりたい放題だったり。「ディアボロス/悪魔の扉」も監督しているテイラーは傑作「レイ/Ray」以来新作がなくて心配だけれど、手堅い演出で「ブラッドダイヤモンド」のエドワード・ズウィックのようだ。ちゃんとスタッフを宣伝しといてくれれば観に行ったのに・・・無知ゆえの愚痴。

 

 冒頭はチェチェンからの脱出で、「ティアーズ・オブ・ザ・サン」などは“モニカ・ベルッチ演じるお医者さんはラッキーだったんだな”と思わずにはいられない。チラッとだけ映るけど「ピースメーカー」で、核爆弾かっぱらう親玉司令官のアレクサンダー・バルエフなどが出ていて、戦闘シーンは迫力。もっとも逃げたからスカッと終わりではなく、ロンドンで経過報告。後に「プロヴァンスの贈りもの」では吸い取る方を演じるんだけど、ピンハネされる元軍人にして人質交渉のエキスパートはこの時期のラッセル・クロウに相応しい。

 

 子持ちだから若くはないけれど、オッサン臭さがない(「アメリカン・ギャングスター」)。彼の次のお仕事が南米で誘拐された技師の交渉。あまりに生々しいので、国名を変えているけれど、政情不安でコカインを栽培してて、となれば見当はつく。加えて石油会社のM&Aまで設定に加わるとなれば、いくら映画とはいえ訴えられちゃうもんね。この辺は監督も脚本家も言いたいだろうけれど、メジャーのワーナー社製では仕方がない。

 

 ロマンスの部分はホントに添え物程度で、現実的に描かれている。むしろ混沌としていく世界を垣間見ることの出来る、極めて重要な作品です。メグ・ライアンだって「恋人たちの予感」の頃とはまるで違うし、夫役のデヴッド・モースも過酷な軟禁生活が見ていて気の毒になるくらい。奪還作戦に参加して、人質救出会社のコンサルタントで儲けるぞと息巻いているデヴィッド・カルーソ演じるピーターは生々しい。しかし公開当時ラッセル・クロウのファンだった女の子がいて喜んでいましたけれど、さもあろう。この作品の彼は実にカッコ良く、渋いですファン必見です。以後ヒーロー(「ロビン・フッド」)にもなりますけれど、一番じゃないかなぁ。
オススメ★★★★☆ 

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   クイック&デッド

 

 確かにジーン・ハックマンが悪役演じてくれれば西部劇になります(「許されざる者」)。でも女ガンマンに扮したシャロン・ストーンはキマッています。「ギルバート・ギレイプ」の少年ぽさがまだ残る、レオナルド・ディカプリオをいただいちゃいます。トーナメント形式の撃ち合いで、賑やかし役としてランス・ヘンリクセンは口先だけのカード使い(まるで「許されざる者」のリチャード・ハリスみたい)。

 

 この濃い面々の中にいると、ヤサ男になれるラッセル・クロウ。馬に乗れて早撃ちOKだけに後の「3時10分、決断のとき」に抜擢も納得。ただし本筋はあくまでオーソドックスで、父殺しの仇を討つ女ガンマン。「ICHI」って案外コレを参考にしたのかも。でもラストの派手さはやはり合衆国映画で、「スパイダーマン」の監督らしく、西部劇も王道の仕上がり。
オススメ★★★☆☆

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