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ニコラス・ケイジ

スノーデン デビルクエスト 魔法使いの弟子      

 

 ファンの方々には申し訳ないけれど、あの鼻にかかった声と、独特の話し方が妙にダメな人。どことなくブルース・ウィリスにも通じるけれど、世の中にはこの男を好きな美少女もいるので、なんとも言えません。プロフィールを見ると、“フランシス・フォード・コッポラの甥”と書かれているから“叔父の七光り”で出てきたかもしれない(「ランブルフィッシュ」)。

 

 ところがもはや“そのご威光”以上の力量で、映画界に君臨しつつある。それも強度のアメコミオタクとして(本気でスーパーマンになりたかったみたい)。「キック・アス」でバットマンには既になっており、「ゴーストライダー」なんていう、どこから見ても珍品アメコミに身体をマッスル改造して臨むんだから筋金入りだ。最近では師匠役も板についてきて(「魔法使いの弟子」「デビルクエスト」)、更に面白くなりそう。 

 

 製作にも関与する人ながら(「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」)、インディ系の 「ロード・オブ・ウォー」などに出演するんだから勇気がある。またジェリー・ブラッカイマー印の作品(「ザ・ロック」、 「コン・エアー」、 「60セカンズ」)にも出て変幻自在。「ワイルド・アット・ハート」「ハネムーン・イン・ベガス」辺りから面白くなってきたと感じたけれど、つい最近まで 「不機嫌な赤いバラ」が彼のベストと思いきや、「マッチスティック・メン」がサイコーです。
(7/16/2012)

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出演作

  マッチスティック・メン

 

 ニコラス・ケイジのベストにして、リドリー・スコットの本領はこちらなのだと気づかされた傑作。「ユージュアル・サスペクツ」を借りていく人は後を絶たないけれど、こちらの方が技としては上等だ。冒頭の滑稽さでグイグイと引き込まれる「恋愛小説家」みたいな異常な潔癖症の詐欺師で、カウンセラーのところに通うのは「ポイント・ブランク」みたい。スタイリッシュな映像は神経症を表現するのにてき面で、ニコラス・ケイジの“やり過ぎ”演技とバッチリ。更に娘役で出てくるアリソン・ローマンは絶品。「マーサの幸せレシピ」にも通じるけれど、“父と娘のもどかしさ”をニコラス・ケイジとともに画面に焼き付けている。

 

 「リアル・スティール」「SOMEWHERE」「マネーボール」など本作はかなり参考になったのでは?サム・ロックウェル(「月に囚われた男」)も適材適所で、彼の出番は後半・・・ぜひごらんになってご確認を。中年になってこそ味わえるのは「プロヴァンスの贈りもの」とご同様で、ハデでスタイリッシュな「ブラックホーク・ダウン」とか「ロビン・フッド」などはスコット監督にとっては“表家業”で、“裏家業”に唸らされてしまう。
オススメ★★★★★

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  ワイルド・アット・ハート

 

 若い男女の逃避行といえば「俺たちに明日はない」。オリヴァーストーンの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」や「トゥルー・ロマンス」なんかもそうだけど、デヴィッド・リンチが手掛けると実に独特の“画”が挿入される。代表的なところはタバコに火を点けるジジーって感じの描写で、後々誰がやっても「リンチの真似だろ」と言われる。更に歯が異様に汚いウィレム・デフォーの頭が吹っ飛んじゃうところとか、スラッシュメタルの音が差し込まれるとか痺れる1本。ワニ皮のジャケットを着たニコラス・ケイジとローラ・ダーンのコンビはまさに90年代に相応しい。北野武 著「仁義なき映画論 」でもその描写の強烈さに触れて、巨匠は「ヤクやってギンギンだね」と評している。どこか共通するところがあったからね。
オススメ★★★★☆

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  ハネムーン・イン・ベガス

 

 テレビシリーズ「セックス&ザ・シティ」で激ヤセする前のサラ・ジェシカ・パーカーが可愛いコメディ。ずいぶん前に見たきりで、細かいところは忘れちゃったけれど、大量にスカイ・ダイヴするエルヴィス・プレスリーのコスプレ着た面々は、強烈に印象に残っている。熱々のニコラスとサラの間に割って入るのがジェームズ・カーン。あのコルレオーネ一家の長男ソニーもニヤニヤしながらで楽しそうだった。ひるがえって情けないニコラスが対照的でコレが笑える。実にもう一度みたい作品ながら、ごめんなさいDVDレンタルありません。
オススメ★★★☆☆

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