出演作

 

 

 

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出し

ジョン・タトゥーロ

エクソダス:神と王 ジゴロ・イン・ニューヨーク 愛のエチュード トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン      

 

 もちろん「愛のエチュード」を見てこの人が役者として、優れていることを再確認しましたが、監督としてもなかなかの才能がある。最新作で大先輩のウディ・アレンを引っ張り出してきて、ギャグを炸裂させるとはなかなかです。都会の人だけに聴いてる音楽もジャズを無理なく作品世界に響かせる。
(7/21/2014)

 

 もちろんコーエン兄弟の作品では常連で、観客に強い印象を残す。よって賞も獲得するんだけど、すっとぼけた感じがたまらなくて、「トランスフォーマー」なんてやりまくり(セクター7のパンツまで御披露)。マイケル・ベイがファンなだけでなく、ニューヨークが似合うのは「サブウェイ123」でも分かりやすく、スパイク・リー(「セントアンナの奇跡」)、アダム・サンドラー(「エージェント・ゾーハン」)作品でも、出ていて当たり前って感じだ。この辺は映画通だと“常識だよ”の範囲かもしれない。

 

 ワシにとっては「ステート・オブ・グレース」がお気に入りなんだけど、作品としては「ミラーズ・クロッシング」はたまらない(情けない役だけど)。「セレブの種」でヴィトー・コルレオーネの真似し出したら笑いが止まらなくなった。「モールス」の時にリチャード・ジェンキンスとイライアス・コティーズが一緒に出ていることに贅沢さを感じたが、ジョン・マルコヴィッチとの共演という角度で見ると、「ラウンダーズ」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」は豪華に感じるんだよな、これは決してワシだけじゃないと思いたい。
(6/6/2013)

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出演作

  クイズ・ショウ

 

 スキャンダルを求め、行き過ぎの娯楽を求める大衆と、それに迎合するマスメディアという図式は21世紀になっても変わらない。むしろこの時点(50年代)で顕になったのに、情けないことに同じことが続いている。本作が見せつけているのは、TVは宣伝で、ヤラセがあり、スポンサーのものなのだ。視聴率のためクイズの答えを知らせ、人気の解答者をタレント化。現在これに該当する人種は政治家たちだが、今の日本でこのストレートなメッセージは、どれだけ受け入れられるのか?ジョン・タトゥーロとマーティン・スコセッシのニューヨーカーコンビが冒頭に出てくるけれど、化けっぷりは見事だ。スコセッシなどは悪党だけに気合が入っているし、もう一人映画監督のバリー・レビンソン(「レインマン」)も顔を出すが、ロバート・レッドフォードの作品だし出演依頼に即答だったのでは?

 

 不正の匂いを嗅ぎつけるのは、立法管理委員会の公務員ロブ・モロー演じるディック。正義を追求しようとしているのか、自らの出世意欲なのか、合衆国らしい力学が賢い彼を動かしているみたいだ。TVを追求したいと上役に申し出ると、手強い業界だとセリフにされていて興味深い。現在は食料を扱う企業が世界の支配権を握っているが、当時は薬品業界、化粧品業界なのだそうな。万年映画青年ロバート・レッドフォードの手腕は手堅く、茶化した部分が微塵もない。「グッドシェパード」ロバート・デ・ニーロも真面目一本槍といった演出だけど、後の時代に伝えるべき情報が目一杯詰まっている。さらに「ランナウェイ/逃亡者」と比べると若く堅実な印象がある。ただワシも以前見ていたけれど、細かいところはサッパリ。世界の実像は無知だとなかなか身体に染み込んでこない。

 

 結局10年以上経ってもう一度見てみると、TVのしぶとさというか恐ろしさを改めて思い知らされる。エンドクレジットで映し出される人々の表情が雄弁に語っていて、真実ではなくひたすら娯楽を求めている。「スラムドッグ$ミリオネア」が分かりやすくて、知識云々より人々が求めるのは金なのだ。ジョン・タトゥーロ「バートン・フィンク」と似ていて、脂汗にじませて追い詰められる役がぴたりとハマる。差別されるユダヤ人というのも時代記号になっている。そしてインチキを勇気を持って白状する、名家の子息役でレイフ・ファインズがその美貌を全開にしている。インテリ一家の役は英国出身でないと説得力ないしね。1本前が悪逆ナチ男だっただけにさすがの変身ぶりですな。冒頭ピカピカのオープンカー(キャデラック)の商談があって、ソビエト連邦が打ち上げたスプートニクのニュースが被る。冷戦真っ只中に合衆国の凋落は始まっていたのだ。
オススメ★★★★☆

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