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ホアキン・フェニックス

ナポレオン カモン カモン  ゴールデン・リバー ドント・ウォーリー  her/世界でひとつの彼女           

 

  「ザ・マスター」で破滅的な役を演じたのがこの人で、導こうとした役のフィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなってしまうというのは、なんとも皮肉なめぐり合わせです。我が国での認知度が低い「容疑者、ホアキン・フェニックス」ですけれど、確信犯的に異常な役になりきったこの人は堅実な役者さんなのかも。「エヴァの告白」は馴染みのジェームズ・グレイ作品だから、どぎつい悪役かもしれない。そして未知のお楽しみは「her/世界でひとつの彼女」エイミー・アダムスと再共演、ルーニー・マーラ(「サイドエフェクト」)も出ているんだよね。秒進分歩の21世紀を意外にも、しっかりした足取りで生きているのか?
(2/19/2014)

 

 昨年は「容疑者、ホアキン・フェニックス」を見せられて、呆れ果てました。ところがポール・トーマス・アンダーソンの新作「ザ・マスター」で見事返り咲き。もっともここまで計算し尽くしていたわけではないでしょうけれど、俳優生命ヤバかったです。「ザ・マスター」ではアル中にして異常者の役に入り込んでいて凄かった。痩せ方がハンパじゃなくて、餓死寸前クリスチャン・ベイルとは異なる病的な雰囲気。加えてフィリップ・シーモア・ホフマンとの演技合戦も見ものでした。お兄さんのリヴァーが若くして亡くなっているだけに心配でしたけれど、まだまだ磨きがかかっていきそうで楽しみです。
(4/2/2013)

 

 この人主演の「戦争のはじめかた」からこのページは始まる。もちろんたまたまだけど、2006年の「ホテル・ルワンダ」くらいまでは気にしていた人。ところが更に実力を見せつけるはずの「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」をリース・ウィザースプーンが出ているだけでパスしてしまって大損。ホアキン離れしてしまったわけだ。でも2008年の「トゥー・ラバーズ」でプッツリ仕事しなくなって“どうしちゃったんだろう?”と思っていたら「容疑者、ホアキンフェニックス」という悪ふざけを真剣にやっていたわけだ。もはや「グラディエーター」のあたりで、故リヴァー・フェニックスの弟という認識は薄れて、悪役(「裏切り者」)と悩める神父(「クイルズ」 )を演じ分けたり実力は知られていた。義兄弟=ケイシー・アフレックと世間を唖然とさせたけれど、まだまだ楽しみな人です。ラップはダメでも歌の上手さは文句なしですから。
(5/29/2012)

 

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出演作

  トゥー・ラバーズ

 

 大人の恋愛映画だ、ガキには分かるまい。ま、コレを恋愛ものとして見るか、ニューヨークの下町物語と見るかは人それぞれになりそうです。監督が「裏切り者」「アンダー・カヴァー」のジェームズ・グレイだからして。主演のホアキン・フェニックスとは3本の付き合いだけに、作品世界に没入している“おかしくなる”予定の演技派。ブルックリンを描く独特の光線は他の2本に通じていて、この監督の印。また共演のグウィネス・パルトローはあの街の景色にも映える。「スライディング・ドア」の頃から変わりませんな。ところがスター共演だが、平凡=フツーから徐々に顔つきがヤバくなっていく2人。この延長線上に「カントリー・ストロング」「容疑者ホアキン・フェニックス」があったのかも。どん底、行き止まりの男女を演じられるんだから2人ともやる気満々。

 

 しかしタイトルがトゥー・ラバーズ“2人の愛人”というくらいで、もう1人の愛人が出てくる。地味だがどこかに抗えない雰囲気をたたえているヴィネッサ・ショウは収穫(ちょっとヒラリー・スワンクに似ているんだよね)。「だれもがクジラを愛してる。」にも出演のヴィネッサ=地味目と、この後アルコール中毒のカントリー・シンガーを演じる“おかし目”の間で揺れ動くホアキンは頼りない大人を見事体現、二律背反はこの監督のテーマかも。頼りないホアキンを補強するような役回りでチラリとイライアス・コティーズ(「モールス」 )が良い味なんだけど、だてにイザベラ・ロッセリーニ(「不滅の恋/ベートーヴェン」 )が出ていないところはご覧になってご確認を。
オススメ
★★★★☆

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  裏切り者

 

 主演の二人だけでも見逃しの非レンタル屋ストレートながら、とてつもなく面白い。監督のジェームズ・グレイが今後要注目なのに加えて、マット・リーヴスが脚本と共同制作として参加している。「モールス」は決してまぐれ当たりではなかったのです。更に音楽がハワード・ショアで、撮影は「SOMEWHERE」「アメリカン・ギャングスター」を撮っているハリス・サヴィデス。彼の技量は作品に大きく貢献していて、陰影に富んだ画像は印象深く、ありがちなューヨークものにしていない。もちろん監督の眼の付けどころも良くて、実に生々しい“裏社会”を描ききっている。ジェームズ・カーンが出ているから、マフィアモノかと思いきや実に現実的。

 

 公共事業の入札にまつわる部分は、余り映画の題材になりませんけれど必見です。ぜひご覧になってご確認ください。それにしてもジェームズ・カーンはあの名作のマーロン・ブランドに、ソックリに見えるシーンがあってビックリした。2人の主演もこの作品が後々ステップになるだろうコトは、容易に想像がつきそうな入魂の芝居で素晴らしい。マーク・ウォールバーグは未だ初々しさを止めているものの、確実に演技派に脱皮しつつあるし、ホアキン・フェニックスも単純な悪役ではなかった。「ステート・オブ・グレイス」のような潜入刑事ものかと思いきや、一族の物語をベースに公共事業にまつわる極道映画。上から下まで悪事が常態化すると、どうしても当事者には解決出来ない。鉄道職員はヒーローながら(「サブウェイ・パニック」「サブウェイ123激突」「アンストッパブル」 も)、会社上層部に例外はないみたい。 
オススメ
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