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クリス・クーバー

  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う アメイジング・スパイダーマン2 8月の家族たち ランナウェイ/逃亡者      

 

 この人はもちろん「評決のとき」が印象的なんだけど、脇で実に“お任せ”できる役者さん。「ザ・タウン」なんてホントにチョロっとだけど場面をさらい、出てた、出てたと観客に染み込ませてしまう。リストラされ追い詰められた男も、元カウボーイの調教師も、誰でもよさそうで彼ならではなのだ。「ランナウェイ/逃亡者」ではロバート・レッドフォードの弟がきちんとハマるんだけど、ニューヨークに佇む彼は「ニューヨーク、アイラブユー」というより「大いなる遺産」を思い出させる。最も世間の記憶を喚起するのは「ボーン・アイデンティティー」「アメリカン・ビューティ」であるのは間違いない。そんな中でミニシアター系の「アメリカを売った男」が、一番厚みと複雑さを備えた役では(ワシの観た中では)。
(10/9/2013)

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出演作

  遠い空の向こうに

 

 弱いなぁ、この手の映画は何度見てもやられてしまう。実話を元にした美談に違いないんだけど、ベタなネタならミニシアター系に限る。時期としてはスプートニク打ち上げのニュースが冒頭に流れる「クイズ・ショウ」と同じく50年代なわけだ。不正腐敗がはびこる都会とは違って、炭鉱の町を描く冒頭は豊かとは言えない田舎だが美しい。そこそこのヒット作も手がけるが、ジョー・ジョンストンは実力者だとこの部分でわかる。「キャプテン・アメリカ」「ウルフマン」「オーシャン・オブ・ファイヤー」も好きだが、ジョー・ジョンストン作品ダントツの1位。「プリンス・オブ・ペルシャ」などを見てもオタクっぽいな、と思わせるジェイクはこれのおかげなんだと納得。その後「ジャーヘッド」で再共演だけど、父親役で出てくるクリス・クーパーは偏屈な頑固親父がよく似合う。強い男だけに弱い者への暴力を憎む本物で、なかなかのシーンがある。

 

 炭鉱町だから荒っぽいし、町の仕事を継ぐのは当然の気風があるが、別の情報を持っているのが学校の先生(「春が来れば」)。ローラ・ダーンがまた綺麗で知的、最も知名度のある「ジュラシックパーク」の人ながら、良き時代の良き師。偏屈なオヤジとの葛藤、“師と弟子”の要素があり、自作ロケット打ち上げの、オタクの執念が笑いも交えて描かれて文句なし。「スタンド・バイ・ミー」とか「super8/スーパーエイト」とか、連綿と続くこの手の作品群が失われたら、まず映画観なくなっちゃうよな。なお、「ライトスタッフ」でもロケット発射の失敗は、何度も繰り返されるが、スケール小さいだけで、田舎町の小僧どもがやってることとほとんど同じ。未知の領域に進むことは成功すると笑い話の種になる。この年代には誰も宇宙の軍事利用なんて考えていなかった。空に突き刺さるように飛翔するロケットの軌跡は、人の口をあんぐりと開けさせる(「王立宇宙軍」しかり)。
オススメ★★★★★

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