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ベニチオ・デル・トロ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ロープ 戦場の生命線 スターウォーズ/最後のジェダイ ボーダーライン          

 

 アメコミ映画「アベンジャーズ」におけるサミュエル・L・ジャクソンみたいな役回りを演じるとは驚かされたけど(「マイティ・ソー/ダークワールド」)、ガチガチのシリアス映画ばかりに出ているわけではないのがこの人の魅力ではある。代表作はもちろんチェ二部作(「28歳の革命」「38歳別れの手紙」)スティーヴン・ソダーバーグ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの「21g」に出演していて無視できない。

 

 持ち味は野性味でファンの女の子は「誘拐犯」を絶賛していたのもずいぶん前だな。でもワイルドな魅力なら「ハンテッド」が一番、個性派とかよりも凄みのあるアクションをその持ち味を活かして迫力満点。「エクソシスト」の監督作品に出るんだから、気合い入るよね。第1話を担当しているオムニバス「セブンデイズ・イン・ハバナ」がもう絶品で、キャリアはますます豊かになっていくでしょう。
(11/8/2014)

 

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出演作

  セブン・デイズ・イン・ハバナ

 

 いやいやベニチオ・デル・トロに感謝です、彼のデータを漁ってこの素晴らしいオムニバスに遭遇できたんだから。都市の名を冠した「パリ、ジュテーム」「ニューヨーク、アイラブユー」に負けず劣らず。もちろん今後も知っておいて損しない監督たちの実力も確認できます。だてにスティーヴン・ソダーバーグと仕事をしていないベニチオ、自らの知名度を宣伝にも役立てている。

 

 ハバナの7日間ですから、月曜日から日曜日まで各一話ずつ。スタートはベニチオ初監督作でイントロとして文句なし。合衆国からやって来た若手俳優がハバナを体験。ギャグが随所に散りばめられているものの、超大作「ハンガーゲーム」の出演者とは思えないジョシュ・ハッチャーソンの自然な感じが微笑ましい。目が点になるオチに至るまで簡潔にまとまっている。

 

 次いで火曜日にはエミール・クストリッツァが本人役で登場。「マラドーナ」の監督として、映画祭をコケにしつつも“ハバナと言ったら音楽でしょ”のパートを担っている。彼が出会う運転手をしている人が凄腕のトランペッター。披露される曲がたまらなくて、Chris Bottiは好きなんだけどさ、生命を感じさせるかどうかは一聴瞭然。「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」も今見たら泣くに違いない。

 

 村上龍氏がキューバ音楽を日本に紹介したくなるのも当然で、陽気な楽曲だけでなく恋のエピソードにもなくてはならない。水曜日のエピソードに登場するのはダニエル・ブリュール(「ラッシュ/プライドと友情」)で、完璧なスペイン語を操る彼はあくまでダシ(てっきりドイツの人かと思いきや、なんとスペイン出身なんだから当然か・・・)。歌手と野球選手の情熱的な恋愛、たまりませんですな。サントラをね、聴きたくて仕方なくなるのは請け合い。

 

 じゃあ情熱的なだけかと思えば、木曜日は爆笑で監督のエリア・スレイマンがやりまくり、ジム・ジャームッシュ「ナイト・オン・ザ・プラネット」の間の取り方というか、構図だけでおかしさがこみ上げてる(北野武にも通じる)。この贅沢さはオムニバス形式ならではで、“言わずとも語る”は映画です。TVに度々カストロ議長が写っていたり、このエピソードは後々発見がありそうだ。

 

 参加している監督はラストの日曜日に「パリ20区、僕たちのクラス」のローラン・カンテに至るまで、映画好きとして今後のお楽しみが増す贅沢さが詰まっている面々。ギャスパー・ノエは怖くなっちゃうけど、水曜日のフリオ・メデムは「アナとオットー」の人だと納得、土曜日担当は地元のフアン・カルロス・タビオで、フードムービーらしさを彩として添えている。まずエリア・スレイマン監督から掘り返すか。
オススメ★★★★☆

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