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テーマ映画館と私

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  天気の子
 
 たとえ世界の形を決定的に変えたとしても
子供たちが自分のために生きなくてどうする。
「天気の子」
現実の日本とその先の未来が描かれる傑作。


天気の子

関連テーマ  劇場版アニメーション  2019年のインターネット、IT機器



 今週はプライムデーがあり、働いている倉庫(アマゾン小田原FC)は忙しく賑やかだった。先週のみなとみらいと比べると、趨勢っていうんですか、地滑り的に変化は起きているような気になる。リアル店舗に寄る人は少なくなり、さっさと家に帰る(横浜でも海老名でもそんな風に見えた)。なにせ無駄なお金も時間も使えないし、店を手に持っているわけだから。そして選挙が控えていて、もちろん行くけど、“投票してはいけない人”がいることだけは確か。“世の中を良くしてくれそうな人に寄生する”のはもうやめた方が良いと思う。


    時代の変化は秒進分歩に我々に迫っていて、Fire TV Stickを買って「正解するカド」などを見ている。もちろん新海誠「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」はプライム会員なら無料で観賞可能、劇場でも宣伝があったりして。マスメディアの唱えるランキングなんて嘘っぱちだから、プライムで人気の高い音楽、映画が本当に支持されているというムードになっていくかもしれない。amazonスタジオの抜け目なさですな、自社製品も優れもの「ワンダーストラック」「さよなら、僕のマンハッタン」「ドント・ウォーリー」


   ドント・ウォーリー


  公開初日だからか、TVでどれくらい本作を煽っているのかは知りませんが、金曜日20:00スタートの回は8割入っているTOHOシネマズ小田原。家族連れも見られたりして、「蜘蛛の巣を払う女」とはエライ違いだ。ただし、予告はホントにシリーズばかりで辟易。パターンも似たり寄ったりでタイアップがミエミエのJ-POPも、鳴るタイミングまで同じ。せめて映画くらいは洗脳宣伝のTVと違うものを・・・。ダニー・ボイルの「イエスタデイ」だけは今から観賞決定だけどね。  


 さて、非シリーズだし未だ宮崎駿ほど名声を確立していない新海誠の新作はというと、ちゃんと彼の作品になっていて、ちゃんと娯楽作の要件を満たしていて、ちゃんと日本映画になっていて素晴らしい。もちろん暑くて夜しか動けない初老ですから、他の大作はパスして本作をあと最低でも1回は拝みたい。ホントは隣の小田原コロナシネマワールドでもう一回イケたんだけど、さすがにトシには勝てません。それと家に帰ってしみじみしたかったし、あれこれ詰め込むようにしたって仕方ない。

 
 ホームページ及びYouTubeの映像はあまり深く内容に触れてませんでしたし、それが功を奏しましたので割愛します。“100%の晴れ女と家出少年の物語”はぜひご覧になってご確認を。それ以外でも描き込まれている部分はホントに唸ってしまう。だってさ、離島から出てきて、マンガ喫茶で寝泊まりしながら、スマートフォンを使ってバイトを探している帆高クンは21世紀の日本を生きている。お母さんが亡くなって、弟と2人で暮らしている陽菜ちゃんだって、風俗で働こうとしたりしていて、TVの感動ポルノがずっとスルーしてきた現実(西大井に住んでいた頃を思い出した)。


    帆高クンが先輩と呼ぶ凪クンと遭遇するバスのシーンは「万引き家族」「永い言い訳」に通じるものがある。じゃあ映画として貧乏くさい場面ばかりかというと、YouTubeにあった六本木ヒルズ屋上の4K映像に負けない景色から、神宮の花火大会へと続くシーンの見事さはどうだ。そうそう、晴れ女の対極にある雨男が出てくる映画は「演歌の花道」ってのがあるよ。笑いが随所に散りばめられ、子供たちとて持てる武器(IT機器)を駆使して必死で生きる。嘆いたり、戒めたりしているのはヒマ人たちだけ。


  私からはまだ若いんだけど、主人公たちからすれば大人の須賀と夏美ちゃんも魅力的。どーしても須賀は「カウボーイビバップ」のスパイクにダブったりするけど。雑誌の下請け仕事なんてまさに東京ならではですかな。さらに、サービス精神旺盛というか、スクリーンに身を乗り出してしまったのは「×××××」のキャストたちが顔を出す。なんとなく「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」っぽいかな。ここもバラすわけにはいきませんな、×印はご観賞後に。  


    タイトルの天気の子とはよく言ったもので、“天の気まぐれ”をたかだか100年くらいで、人間風情が判った気になるとは傲慢なんでしょう。それと雨の描写は「言の葉の庭」から継承されている美しいもので、舞台が新宿というのも通じている。もちろん地球温暖化を否定したりする内容ではなく、天気予報を真に受けているのは賢いことではない。更にもうじきお盆ですけれど、そのことを刻んでいて、東京の海沿いが埋め立て地だってことを告げているのも重要でしょう。


 「蟲師」(天辺の糸 旅をする沼)を21世紀を舞台に展開するとこうなる。もちろん空を宇宙から見た人間なんて限られるから、「天空のラピュタ」っぽさを盛り込んでもOK。笑いを散りばめつつ展開、新宿の小っちゃい人間模様が、あっと驚くスケールになるのも痛快。もちろん現実の日本が基底にあるからこそ説得力もある。でも、メッセージは“子供たちが自分のために生きなくてどうする”だ。世界の形を決定的に変えたとしても、その先の未来を生きるのは彼ら。さすがの新海誠でした。

現在(7/19/2019)公開中
オススメ★★★★★


 

 


 
   
 
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正解するカド
 
                 

    「天気の子」と並行して見ると、TVで放映される作品の限界がありありと判る。中学生と小学生がラブホテルでカップ麺を食べたり、豪華なお風呂にビックリなんて描写はまず入れられない。お行儀良くなくちゃいけないアニメちゃん。とは言っても、抽出できる情報はタップリで、イメージ、設定などはほとんどが流用。ま、そうでもしないとお客さんは作品に入っていけない。カドはもろに「トランスフォーマー」のキューブだし、「未知との遭遇」が基礎の「メッセージ」もパクっているし、「シン・ゴジラ」だって使っている。


天気の子

  そうそう、日本政府首脳で1人だけ実在の人物にソックリな羽深清鷹って、どこから見ても「シン・ゴジラ、私はこう読む」にもご登場の石破茂氏ではないか。まさか、放映当時(2017年)の内閣総理大臣は無理だよね、この辺に作り手の意図を読んでもいいのでは?「日本沈没」同様にフィクションの強みで、理想的な人々が出てくる。それにしても、内閣官房長官が現実的なお顔なのに対して、子分の官僚にして主人公の真道幸路朗は美麗すぎる。  


   とは言っても交渉相手のヤハクイザシュニナが人外の美貌の持ち主だから仕方ないか。キャラの対比は「銀河英雄伝説」みたいだね。真道の人となりを見せるエピソード0はAmazonプライムビデオの独占だそうで、時代の流れを知らされる。町工場の再生と開発に関してのお話は理想的で出来過ぎのようだけど、否定する根拠も希薄。ひょっとすると、木下グループが一枚かんでいるからかも。映画の配給、劇場運営(kino cinema横浜みなとみらい)もしているしチョッと気になる。


 職場の同僚が「運び屋」に関して、「警察捜査はあんなに甘くはない」と指摘していて気づかされる。つまりはクリント・イーストウッド自身のことが反映された娯楽作なんだと。同様に本作も勝手な解釈で読み取ると、カドを携えて現れたザシュニナはIT機器をバラまいているプラットフォーム企業のCEOたちではないか。飛躍しているのは重々承知ながら、宇宙の外からやって来て、何でも出来ちゃうのに、とんでもない機器をご提供してお近づきになるなんて。  



 エネルギー問題を一挙に解消してしまうワムまでは良かったけど、寝なくて済むサンサが出てきた辺りでヤバそうと気がつく。なんとなく今とシンクロするじゃない?みーんなで我々が提供する機械を使えばハッピーってのには裏があるのだ(なにせどんどん時間を食っている)。各国政府首脳が欲をむき出しに醜態をさらしているのは現実と同じで、無邪気に自分を満足させたい異方のザシュニナに担がれている。あり得ないくらい実直な日本政府にしても、読みが甘い。


 もちろん知恵と勇気を駆使して真道たちは立ち向かっていくのだけど、細かいことは割愛します、ぜひご覧になってご確認を。Prime Videoで全エピソードを通して見た後で、各エピソードを好きなところだけを抽出することもできます。パソコンでもOKですが、Fire TV Stickならよりお手軽に。という宣伝を視聴者にさせちゃうから、Amazonプライムは危険なんだよな。ウォッチリストには既に「昭和元禄落語心中」、「甲鉄城のカバネリ」が登録済み・・・。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 1


 コレと「幼女戦記」だけで分かった気になるのもナニですけれど、SF映画エイリアン映画も廃れた後に、出現してきたのが異世界ネタ。グローバル化が進行してしまって、エイリアンを「第9地区」「エイリアン・ネイション」のように外国人のメタファーとして使うと無理がくるし、「ブレードランナー2049」も厳しかった。日本映画の争奪戦はなくとも、アニメなら先端なわけでいち早く新しさを嗅ぎつけ、手に入れてしまう。「シドニアの騎士」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」がNETFLIXに属しているけど、それとてFire TV Stickで観賞可能。
オススメ★★★★☆

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DMM.com



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Fire TV Stick
 
                 
    恐らく放映されているTVとレンタル屋にとどめを刺しそうなディバイス。もちろん突然出現したわけではなく、DVDプレーヤーとコチラの中間にリンクシアターを挟むと分かりやすいかもしれない。DVDプレーヤーのトレーにディスクをのせ、機械に読み込ませて一枚ずつ見るというスタイルは、リンクシアターが出現して終わりを告げる(2008年くらい)。世の中には参考になることを知らせてくれる親切な人がいて、ネット上に載っている"絶対買い!だった。メディアプレイヤーの歴史おすすめノブログ”には唸ってしまう。

Amazonプライム      


 リンクシアターを使ってHDDにコピーした映像ファイルを次から次へと見ていたけど、パソコンを40インチのモニターにつなげてからは、使うことがなくなった。映画も見られるけど、作品ホームページも配信動画もYouTubeもOKで、マウスをイジりながらアッチやらコッチで忙しい。で、働いている倉庫(アマゾン小田原FC)でやたらと出荷されるし、値段はプライムデーだけに¥2,980なので買ってしまった。初期のDVDプレーヤーが¥100,000以上したのとは天と地の違い。

 機能はパソコンで出来ることそのものなんだけど、リモコンで操作という点は見過ごせないインパクトがある。PC使用時はマウスの代わりになるディバイスを幾つか試したけど、どれもイマイチだった。ただし、新しいように見えるけど元のTV視聴に近いスタイルに回帰したというわけで、七面倒くさい操作をしないから普及しそう。そしてレンタル屋の閉店はさらに加速することになるだろう。あんなサイズで、PCなみの機能とは。

 自作したから身に染みて、映像コンテンツを出力する場合、その機械内部にはCPUもグラフィックボードもWi-Fiカードも必須。現在使用しているPCケースはファンヒーター並みで、コチラは大き目のUSBメモリー(古い?)くらいのサイズとは驚き。ビデオデッキよりは薄かったけど、初期のDVDプレーヤーとてデカい。ココに秒進分歩の今を感じるんだけど、広く伝わらないだろう。ある日突然近所のレンタル屋が無くなって、そう言えばDVDを使って映画を見てなかったな、と気がつくのがフツー。



 安価なディバイスでいつの間にか日常を一変させてしまう。「正解するカド」が描いていることに含まれていると思うがどうか。とは言っても弱点というか難点があって、それはVHS~DVDへとフォーマットの移行に伴って起こったことと変わらない。タイトルが山ほどあって、一生かかっても見切れないのはさすがながら、いつの間にか消えている作品もある。「七人の侍」「ローマの休日」などはしばらく盤石だろうけど・・・。久しぶりにこのサイトを作った動機を思い出しました。
オススメ★★★★☆
アマゾン

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