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テーマ映画館と私

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  THE GUILTY/ギルティ 集中、緊張させておいて、徹底的に翻弄する
「THE GUILTY/ギルティ」
待ってました、新しいアイディアで
引っ張り切る優れものが登場。
 

THE GUILTY/ギルティ

関連テーマ  世界の映画から

 現在アカデミー賞の発表直前だから、“ネット上でもオスカーが話題になっている”と期待したいものだ。賞に関しては宣伝だと思っているので、より多くの人が作品タイトルを目にすれば、それで役割は果たしている。ただし、賞に乗っかったマスメディアの信頼はとっくに失墜しているので、集客力はどれだけ見込めるか。私にとってTVなどはいつの間にか、“相手にされない収奪者の広報”という認識になってしまっている。

 
   公開翌日にホームページ上に踊る絶賛の文句もアテにしない。じゃあ何を信頼するかは簡単で、allcinemaのレビューなんだよね。既に本作には寄せられているし、これから行く横浜ブルク13の座席も埋まっている。といった下準備が整った状況で桜木町へ。横浜シネマリンには昨年行ったが(「国家主義の誘惑」の時)、コチラは「ベイビードライバー」以来。そういえば、昨日見ていた「いのちのコール ~ミセス インガを知っていますか~」の冒頭にはみなとみらいが映っていたな。
 本作を知ったのは「ANON アノン」観賞のヒューマントラストシネマ渋谷。予告は家でも確認できるけど、劇場で見つけないとその気にならないのです。で、もはや映画を次から次へと観まくることは難しいですけれど、当たり作品は続く確率を高めてくれました。“新人監督の作品は気合が入る”ジンクスを勝手に捧げ持っておりますが、これも後々語り草になりそう。それにしても21:35スタートでけっこう入ってました。    ANON アノン
   まず考え抜かれたアイディア勝負が吉と出ている。観客は緊急電話を偶然受けたアスガーから目が離せない。正確には脳内にイメージが膨らんでしまって、スクリーンに目が釘付けになる仕掛けなんですけれど、緊張しましたね。allcinemaのレビューで「セルラー」を挙げている方いましたけど、聴くことに集中させるという点で「フォーン・ブース」も追加。過去作品のイメージがギュウギュウ詰めの「アリータ:バトル・エンジェル」の後だけに、余地だらけの本作には集中できた。
 音声だけで進行する背景を、観客は既知の刑事モノやサスペンスの映像で補う。脳裏に焼きついているのは人それぞれだから、それなりにセリフの中にヒントを込めるけど、そのサジ加減は腕の見せ所。また主人公のアスガーだけを注視していることを気づかせるわけにはいかず、緩急の付け方が問われる。まるで違う中身ですけれど、デンマーク産だけに「シージャック」の質感があるような。    

 台無しにしてしまうので、展開については触れません、ぜひ劇場でご確認ください。私の想像を喚起した作品はたとえが古くて申し訳ないが、「ブラック・レイン」「ダーティーハリー」「リーサルウェポン」「セブン」「羊たちの沈黙」なんですけれど、心の中にあるイメージは人それぞれですから、千差万別になると思います。密室劇ですから、ずいぶん前に観た「クローゼット・ランド」に近いような気もするけど、新鮮でした。

   
                
 いちおう関連作を挙げていくのが本サイトの目的ですので、デンマーク産の刑事モノとしては「特捜部Q 檻の中の女」があり、距離を隔ててもどかしい思いをするというなら「きみへの距離、1万キロ」が直近であります。ま、時空を隔てると「君の名は。」かな。音声ということでしたら「善き人のためのソナタ」もありましたねぇ。音声ガイドについて描いたのは「光」でした(脱線しまくり)。

                  
 新人監督はアイディア勝負に出るのは今に始まったことではなく、クリストファー・ノーラン「メメント」、ギャレス・エドワーズは「モンスターズ/地球外生命体」で注目された。「CUBE/キューブ」「キャビン」「アナザー・プラネット」も・・・。挙げだしたらきりがありませんが、コチラ側も緩急をつけて観賞作を選んでいってみるのもよろしいかと。そうそう、去年は「ゲット・アウト」がありました、お忘れなきように。

現在(2/24/2019)公開中
オススメ★★★★☆
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 冒頭に翌日「THE GUILTY/ギルティ」を観賞予定の横浜ブルク13のある、みなとみらいが映っているので驚いた。なるほどTVドラマの域をでないクォリティでしょう、同じ訴えるなら荻上直子「彼らが本気で編むときは、」是枝裕和「万引き家族」、河瀬直美の「あん」の方が完成度は上だ。でも、だてに室井滋や中野良子や風祭ゆきは出てこないよ。演出の下手さ加減をコチラが補って見てもお釣りがくる。
            

 自分が子宮頚がんになることはまずないから、安心して見るのではなく、ひょっとすると自分が無知なままで、差別する側になる可能性は大いにあると思うことにした。免許更新の時に見せられるヤツもワリとマジメに見てます。だって、事故に遭うのではなく、事故を起こす自分を想像するとね。よって、つまんないけど肝心なことだけが映されているのは判る。

 オレには関係ないというのはホントに落とし穴で、この作品を通して自分が恥ずかしい人間にならない為にも重要。寄せられるコメントも実態でしょ、もし自分が心ない誹謗中傷者になったら、自分のことしか考えないプロデューサーみたいだったら?と思うとひやひやする。実際に起こったことから構築されているんだから、訴えるテーマはハッキリしているし、揶揄してる場合じゃない。ぜひご覧になってご確認ください。

            
  本筋とは無関係ですけれど、DJの出てくる作品でオススメは「ダークウオーター/奪われた水の真実」。シリアスという点で悪くないと思います。他だとクリント・イーストウッドアレはストーカーものだし、フォレスト・ウィテカーアレはコメディだしで路線がまるで違ってしまいます。蛇足ながらみなとみらい近辺が映っているのは「THE NEXT GENERATION/パトレイバー第6章」
オススメ★★★★☆

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