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テーマ映画館と私

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  アリータ:バトル・エンジェル 娯楽作とはこうだ!強くキュートなアリータがすべて
「アリータ:バトル・エンジェル」
醍醐味の全てが突っ込まれていて、
映画好きの急所直撃はもちろんクリストフ・ヴァルツ。
 

アリータ:バトル・エンジェル

関連テーマ  SF映画  外国人が描いた日本

  
 
  サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ  記憶力も衰え、心もとないが、ページをひっくり返すと、恐らく前回先行上映に行ったのは「ゴーストバスターズ」の時のようだ。“誰よりも早く観る”という卑しい優越感に浸れたのは、もっと前に遡ることになる。ただし、“早く観なくちゃ雨降っちゃうよ”などと言う時代はとっくに終わった。映画はデジタルに移行しているし。3Dでお客さんをビックリさせられた「アバター」とてもう10年前。
 そしてそのジェームズ・キャメロンが脚本担当で、わざわざ作品冒頭に雨を降らせた「マチェーテ」のロバート・ロドリゲスが監督した新作。宣伝文句の“時代が変わる、映画が変える”も空しく、20:30開始にお客さん3人。いつの間にか木曜日になっていた先行上映、ひょっとするとフルスペックの4DX/3Dだったらもっと入っていたのか。平日は小田原コロナシネマワールドも閑散としていて、映画館は今後どうなっていくのだろう?  

 さて、肝心の中身ですけれど文句なしです、「ファースト・マン」に続いて×5。新鮮なアクションを繰り広げるアリータに目が釘付け、過去作品の要素はこれでもかと詰め込まれ、感動までしてしまう。その感動を倍加させたのがクリストフ・ヴァルツで、ついに主人公を見守る温かい眼差しを持った男:イド。この辺は監督の戦略でしょう、映画好きの急所を直撃。予告編から察していたけど嬉しかったですね。「イングロリアス・バスターズ」からたいていワル(「007/スペクター」「ターザン:REBORN」)でしたから。

                    
 更に脇で美味しかったのがジェニファー・コネリーとマハーシャラ・アリ。ジェニファーに関しては「ノア 約束の箱舟」「ニューヨーク 冬物語」も観ていたけど、「ブラッド・ダイヤモンド」「地球が静止する日」の延長線上っぽい。マハーシャラは売れてます、すぐに「グリーンブック」が公開されますが、「ムーンライト」「ドリーム」とステップアップ。この人の悪役は初めてだけど、ひとクセあってよいのだ。

 
  蜘蛛の巣を払う女  だが、なんと言ってもアリータが強くてキュート過ぎる。これは90年代から止められない流れで、先月の「蜘蛛の巣を払う女」もそう。チラシやポスターなどで目がデカすぎるだろ、などと思っていたけど、映画が進んでいく毎に虜になってしまう。日本発だとしても、昨今もてはやされている萌え系の顔ではない。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」もそうでしたが、日本の主流に海外の期待は集まらない。

 原作は既に映像化もされ、来月の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第七章 新星篇」も楽しみな結城信輝が作画監督を担当。ところが現在観賞は不可。これは「BLAME!」に近い感じですな。ホームページにはギレルモ・デル・トロ(「ブレイド2」「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」)がジェームズに勧めたとあって、日本が無視されているわけではない。くどいようですけれど、注目されているのはあくまでTVとは無縁の亜流。

         
 これはキャッチボールが成立するかしないかの違いだと思う。オリジナルを求めれば「ターミネーター」はもちろんのこと「ブレードランナー」とか「トータルリコール」といった作品の影響が認められて、殺人サイボーグを人間らしさに目覚めるアリータとして返球、ジャンクな世界=アイアンシティなれど、医師のイドを登場させることで絶望的な“掃きだめ”にしていない。

 それにしても嫌というほど過去作品のイメージを喚起させるヴィジュアルが楽しい。ゴミが降ってくるトコは「ウォーリー」、でっかい浮遊都市は「第9地区」かな?格差が固定しているのは「エリジウム」。アリータが途中でボディを乗せ換えるけど、CGの質感は「エクスマキナ」が遠い過去のようだ。火星の話が出てきて、「カウボーイビバップ」も参考にしたのでは?という映像も見受けられた。

              
 また人間の持病なのか「グラディエーター」の昔から、大衆の目線を逸らす残酷ゲームは永続するのでしょう。「ハンガーゲーム」「リアルスティール」などなど。でもあのゲームさ、現代だとスポーツに見えちゃうけどね(「ローラーガールズ・ダイアリー」)。作り手はかなりの情報量で臨んでいるし、そもそもジェームズ「イノセント」まで褒めてたわけだしね。「ゴースト・イン・ザ・シェル」も彼が担当していたら?「シドニアの騎士」の原作を目にしていたら?と妄想は広がる。

         バーフバリ 王の凱旋 完全版
 アメコミ映画黄昏時で、娯楽超大作はインド方面になるかと思いきや、昨年の「レディプレイヤー・1」にしろ持ちこたえているアメリカ映画。その窮状を救っているのが、日本からの返球というのは腐れ縁のなせる業。シリーズ頼みなのが人々の映画館離れの一因なれど、コレに関してはパート2は義務。だって、エドワード・ノートンが最後にチラッと出てくるじゃない?彼にワルをやってもらわないと、「真実の行方」以来の狡猾で凄いヤツを。

現在(2/21/2019)公開中(ただし、先行上映です)
オススメ★★★★★
 


   
 

 

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追記:映画館は大丈夫か?外部は安全?

 Googleニュース経由で目に付いたTHE RIVERの記事が気になる。タイトルは“巨匠スピルバーグの説く“映画館の価値”、『ROMA/ローマ』監督が突く“業界の現実” ─ 劇場か配信か、時代の転換期で葛藤する監督たち”で、スティーヴン・スピルバーグ「ROMA/ローマ」が話題になっているアルフォンソ・キュアロンが取り上げられている。対立しているかのように見せるのは、マスメディアの常套手段だから無視するとして、ただの宣伝だろで済ませないで再確認の意味も込めて考えてみる。

 劇場がシリーズ大作で占められているのはずっと前から。更に上映形式の総てを備えた作品だと2D字幕/吹替、3D字幕/吹替、IMAX字幕/吹替、4DX字幕/吹替、爆音などの音響スペックも加えると10スクリーン以上を独占できる昨今。今回「アリータ:バトル・エンジェル」は3D吹替で面白かったので、次は2D字幕でじっくりとは思うけど、そんな酔狂な人間は少数派でしょう。大ヒット作だけを頼りにしている姿勢はミエミエだと思う(外れだったらどうするんだろう)。

 けっきょく記事にもあったけど、新しい作品が締め出されて、配信に流れて行ってしまう。「ANON アノン」がまさにその典型的な例。この流れは前からあって、さらに加速していきそう。宣伝も含めてシネコンの状況が“大作頼み”のままだと、Amazonが作った「さよなら、僕のマンハッタン」「ワンダーストラック」のような品は劇場公開がスルーされて、配信になる可能性は大きい。

                               ANON アノン
 映画に関してだけでなく、スマートフォンに代表される携帯端末にお客さん取られちゃってる、ウェブサイトも懐具合は苦しそうだ。ベタベタと広告が張られていて、TVと同じく広告読んでるのか?という気もするし、YouTubeも途中で宣伝入ってくるし。そんな日々の中でBlu-rayドライブが故障、Amazonの注文履歴から再発注しようとしたら在庫切れ。類似品も値段は高いままで、ムーアの法則も虚しく、幻のフォーマットになったようだ。

 今後は20年前に予期されていた、パッケージソフトに代わって配信全盛になるのか?VHSの時代には気づきもしなかったが、今や渦中にあるとおぼろげながら輪郭が見えてくる。要はアッチかコッチかという点で、配信は外部にそのデータがあるわけで、所有しているのは向こう側。その会社が倒産したら果たしてどうなる?なんとなく銀行の話に近くなってきた。

 Blu-rayドライブの故障はレンタルDVDをやたらHDDにコピーしまくっているせい。取り敢えずの代替品は以前使っていたPCから、DVDドライブを引っこ抜いてきて、そのまま使っている。かつてプログラムのインストールはROMドライブが主だったが、今ではダウンロードかUSBメモリーを使うことが増えた。つまりBlu-rayは大容量だけにこの目的には適さなかった。

 次から次へと生まれては消えるITガジェットと、次から次へと入荷されて面白いタイトルが消えていくレンタル店。至る所で目にする現象は気のせいか?急ぐ気持ちは分かるけど、unstable:不安定な状況はいつ頃からだったのか?加速しているのは行き詰っている証拠で、「アストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲」みたいなタイトル発見は偶然の産物。とは言っても、そんなちっちゃい所に喜びがあったりもします。
(2/22/2019)

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