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夜間もやってる保育園 |
観賞劇場 | アミューあつぎ映画.comシネマ |
関連テーマ | ドキュメンタリー 家族の絆 アミューあつぎ映画.comシネマ |
明けましておめでとうございます。年末年始も働きづめで、あまり年が改まった気にはなれず、などという愚痴は不健全だし意味がありません。今年も可能な限り作品を観て、コツコツ関連作を載せてまいります。昨年は「スターウォーズ/最後のジェダイ」で終了、年明けは「キングスマン:ゴールデン・サークル」からのつもりが、けっきょくアミューあつぎ映画.comシネマの本作からとなる。 |
すべて時間の都合でして、硬い信念に基づいて生きているわけでもなく、風の向くまま、気の向くままに生きており、作品選択も似たりよったり。「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」の影響か、PCから遠ざかろうと努力している昨今。インターネット上のニュース(というかヘッドラインですね)もスルー。昨年はシリーズ超大作を何作も見送ったし、50歳ですから、なるべく自分の健康に留意して生きていかなければ。 |
年を取ると保守的になるのは、残された時間が限られていることを思い知らされるからで、なんでもかんでも知らん顔の無関心とは違います。ただ、気にし過ぎないように肝心なことを見定める、時間は有限だし、といったところでしょうか。で、日本のニュースは“金もなく、年老いている”だけだと思うので、自然にそれに関連した作品を漁るようになる。 |
児童保育に興味があるのではなく、“しわ寄せは若い方に、より幼い方に行く”から、今を知る手掛かりになるのでは?と思ったからで、この劇場のメールも一役買っている。館主が“ご覧いただきたくお勧めいたします”と記しているわけだし。この辺は「すばらしき映画音楽たち」」と似たような感じ。子供のことではなく、実際は未来の話でもありますよ、と似たような感じ。子供のことではなく、実際は未来の話でもありますよ、SF映画が古臭いんだから。 |
子どもの教育を食い物にしている日本とは違って、フランスもフィンランドも真剣に取り組んでいることは「マイケル・ムーアの世界侵略ノススメ」」で垣間見た。都市文化から程遠い地に暮らす子供たちの方が、生き生きしているのは「世界の果ての通学路」」を見れば一目瞭然。じゃあ日本が昔からダメだったか?といえば、を見れば一目瞭然。じゃあ日本が昔からダメだったか?といえば、「二十四の瞳」」に出てくる子供たちが否定してくれる。に出てくる子供たちが否定してくれる。 |
恥ずかしながら、“日本の陰惨な現状に虐げられている人々”を訴える内容を期待していたことを認めます。でも始まってホントに自分が情けなくなった、夜間だろうが子供と動物には敵わない、みんな生き生きしているんだよな。それだけでオッサン生きる勇気が湧いてきちゃいます。最初に映し出される保育園はエイビイシイ保育園で、歌舞伎町の先の大久保にあるんだもんね。 |
その歴史はベビーホテルからで、半端じゃない運営。この作品が最優先で訴えたいことは、夜間保育の現状ではなく、人々が無駄に持っている偏見を少しでもなくしたいんだよね。それに尽きますので、ぜひご覧になってご確認を。夕飯時の無関心な人々に向けたTVドキュメンタリーだったら、悲観的なメロディと暗い照明で“可哀想”な演出を心がけるかもしれませんが、その真逆の効果を狙っていて素晴らしい。音楽は映画にとって重要な要素。 |
食事に関しても農家と連携していて、恐ろしく考えられているし、“無知でいたかったのかもな”としみじみしてしまう(「TOMORROW パーマネントライフを探して」」、「0円キッチン」」をご参考までに)。今さらメディアを批判したって仕方ないし、お役所だって知っているわけで、厚生労働省のエライ人が出てくる。また当の厚生労働省の職員の人も子供を預けてお仕事している。この人の「英国は便利に走らず、強制的に家族との時間を作る」とはキチンと記憶しておくべきこと。をご参考までに)。今さらメディアを批判したって仕方ないし、お役所だって知っているわけで、厚生労働省のエライ人が出てくる。また当の厚生労働省の職員の人も子供を預けてお仕事している。この人の「英国は便利に走らず、強制的に家族との時間を作る」とはキチンと記憶しておくべきこと。 |
映し出される人々に険しい表情はないけど、楽な仕事なんてのはなく、日々を必死になって生きている。もちろんそのまま終わってくれればとも思いますが、「LION/ライオン ~25年目のただいま~」のラストに近いですけれど、日本の待機児童と夜間保育の実態も出てくる。あまり強調すると観客の怒りに火が着き、思考停止に陥りますから、控えめ。題材は違いますけど、「午後8時の訪問者」」も雰囲気は近い。も雰囲気は近い。 |
集中力のない子供たち(「Dearダニー 君へのうた」が参考になるかも?)も映されているけど、大人でも多いですから、単純に幼少期の症例とは言い切れないのでは?ただし、そういった現実を映しつつ、連携している農家とか今後のヒントは全編に散りばめられている。昨年の1本は「はじまりへの旅」」で、いよいよ自然の中で生き延びる方が生存確率が高いのでは?とも真剣に思える。いちおう東京出身者ですけれど、過剰な便利さを享受できる都会の今後は果たして・・・。 |
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関連作 |
日本と原発 4年後 |
「夜間もやってる保育園」に密かに期待していたのは日本の悲惨な現実で、ものの見事に覆してくれて満足、素晴らしい感動のドキュメンタリーです。ただし、ノータッチではなく極めて深刻な事態は画面の外に配されている。無認可の託児所を追うとなれば、もはや観客は観ていられなくなる可能性もある。翻って本作は日本人が目を背けている現実=東日本大震災と原子力発電所事故のその後を知る題材として優れている。 |
さっさと進むTVニュースだと、“原子力ムラ”は国民全員が知っていることとして話が進む。私めは全くの無知でして、本作で教えられたことは大変勉強になったし、日本の権力構造を理解するのに役に立った。御用学者どころか政治家とて役に立たないのは「シン・ゴジラ」が描いた。権力者たちが後生大事にしている代物は、一度事故を起こすと100,000年は安全にならない。 |
ではなぜ再稼働しているかというと、“原子爆弾をいつでも作り出せる”状態を維持したいから。押井守の「コミュニケーションは、要らない 」に記されているし、もっと知られて当然の事実。もちろん攻撃目標であることも再確認させられた。「オールド・テロリスト」」でも指摘されているし、戦争なんだから容赦するわけがない。司法に関して「三度目の殺人」」が描いたけど、日本人にとって最後の砦になるかもしれない。 |
「顔のないヒトラーたち」の時と同じで、思わずモニターにスリッパ投げつけちゃったけど、あのおばさんは我慢できない。ニュースキャスターやってた評論家の人がペラペラと原発の必要性を謳っているところはホントにダメですね。ああいったスピーカーを使って、無かったことにする労力を、もっと他のことに向けられないんですかねぇ。エライ人達にも服従の心理が働いているのか? |
「未来少年コナン」」を見たから、自然エネルギーに転換することが完璧だとは思わない。しかし「銀河英雄伝説」」のヤン・ウェンリーではないけど、betterな方を選びたい。直訳は“より良い”ですけれど、私めはマシって認識。懲りずにやろうとしていることは、今まさに目の当たりにしているわけで、二度目はないのだ。もう既に決定済みなのだが、昭和時代の人間は未来に負の遺産を残した。これ以上はもうナニもして欲しくない。 |
最後に出てくる総理大臣経験者の一人、小泉純一郎氏は近所で見たことはないけど同じ町内に住んでいた。地デジ放送と宣伝して、液晶TVをセールスした男という側面もあるが、原発を止めるために担いでみる価値はある(エネルギーに関して懐疑的になるのは「プロミスト・ランド」のおかげ)。もちろん止めただけじゃダメで、この監督の次作「日本と再生」はリリースされたらじっくり見たい。坂本龍一氏が音楽提供とは「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」とご同様で、「21世紀のEV.Cafe」でも再生エネルギーは触れられている。 |
ITに限らずヒタヒタと不可逆の変化が進行していて、それはある部分では衰退を伴っているだけに、人々を不安にさている。私めの手持ちの情報なんてたかが知れていて、「BLAME!」のおやっさんみたいなもの。でも、賭けてみる価値があるのは「TOMORROW
パーマネントライフを探して」の方向だと思う。若い人なら見えていることなのかな? オススメ★★★★☆ |