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    トゥームレイダー ファースト・ミッション

 もはや逞しく成長した娘を見る親の立ち位置だと痛感させてくれる
「トゥームレイダー ファースト・ミッション」
アリシア・ヴィカンダーはお嬢様トレジャーハンター=ララ・クロフトを体現
この人にして“若作り”とは驚き。

  トゥームレイダー ファースト・ミッション


関連テーマ  シリーズ  外国人が描いた日本

 今月はずいぶんと災難に見舞われました。家が火事になったとか、大地震が起きたわけではありませんが、月の初めにインフルエンザでダウン、続いて母親がくも膜下出血で倒れる。以後はなんとか、ほぼ認知症の父親をケアマネージャーさんと連携して・・・。トシを取ると疲れることが多々あり、生きること自体が仕事になる。そんな時にのこのこ映画館に行くとは・・・、ではなくこの手の作業(もう7、8年続いております)を継続することで、なんとか日常らしさを保っている。

 さて、オリジナルの「トゥームレイダー」を観たのも今を去ること17年前。ゲームが元になっていて、Wikipediaによるとアンジェリーナ・ジョリーの出世作になったんだそうな。もはや自分の記憶もアテにならなくて、自分のページを遡ると蘇ってくる。“そうだった、「60セカンズ」までは未だ脇で、トレジャーハンターから売れたんだったっけ”なんてね。そういえば「スパイダーマン」も先々代を観てるんだよなぁ、映画を観続けていることだけは間違いなさそうだ。

 で、オリジナルにイマひとつ納得いかなかったのは、アンジェリーナが金持ちのお嬢様って感じがしなかったこと。わざわざホントのお父さん、ジョン・ヴォイトを出してきてキャラを固めたのかもしれない。で、本作でララ・クロフトを演じるのがアリシア・ヴィカンダー。少なくとも50歳のオッサンからすれば小娘で、予告編を見てもお嬢様っぽさが出ていた。なお、チラシの表記がヴィキャンデルになっておりますが、ヴィカンダーで通させていただきます(allcinemaばかり参照するから)。

 彼女を無視できなくなったのは「エクス・マキナ」以来で、以後「二つ星の料理人」「ジェイソン・ボーン」とステップ・アップ。なんといつの間にか「光をくれた人」で共演したマイケル・ファスベンダーの奥さんになっていて、今年30歳になる。さすがです、化けるのが女優さんのお仕事。年齢からは“若作り”ながら、自転車で疾走したり、とんでもない腹筋で格闘技したり、十分ハツラツさが維持されてます。「ダークエンジェル」の時のジェシカ・アルバが最も近いと思う。

              

 昨今ないことですけれど、お話は日本絡みとなっている。元のゲームは英国製ながら日本のメーカー=スクウェア・エニックスが販売しているようで、冒頭にクレジットされている。その関係でなんとララが探す対象は日本の卑弥呼と関係している。とは言っても出てくる東洋人は「ジャスト・ア・ヒーロー」のダニエル・ウーだし、名前だけ使われているって感じはチト悲しいものがありますな、もう我が国は忘れ去られてしまうのか?

 
 ま、アドベンチャーは当然ハラハラドキドキ、主人公は間一髪で切り抜ける、といった場面を嫌というほど観ておりまして、もしアリシアじゃなかったらちょっと物足りなかった。またクリスティン・スコット・トーマス(「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」が楽しみ)が出てきますから、「ラルゴ・ウィンチ/宿命と逆襲」を思い出してしまう。でもその続編も合わせてオススメです。それにしても「オンリー・ゴッド」などを観ても、だんだん怖いオバさんになりつつありますな。
 もうひとりパッと分かったキャストがニック・フロスト(「宇宙人ポール」をぜひ)で、クリスティンと共に“次回に取っとく”感じが濃厚。サブタイトルに“ファースト・ミッション”と付いているし、アリシアもまだまだ身体張れそうだし、もう1作はイケるでしょう。とは言って「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」にしても、アクション・アドベンチャーもので新味を出すのはホントに難しくなってまいりましたな。2D字幕だったもので、余計なトコばかりに目がいっちゃった(あの錆びた飛行機はちょっとね・・・)。
 年取ってるキャストにしか目がいかないし、つくづくジジイになりつつあるのを実感。お墓に刻まれた“1963-”の文字、私めと4つしか違わない父親を持つ女の子が主人公です、お話に入り込めるわけもなし。52歳の男が主役の「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」などがピッタリなのです。未だオリジナルの時は33才だったし、サントラ買って聴きまくるなんて消費行動していたのに、月日はあっという間に流れてしまいますね。
現在(3/23/2018)公開中
オススメ★★★✩☆
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関連作

  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ


  否定と肯定
 

 さすがに娘の年の女の子が活躍する「トゥームレイダー ファースト・ミッション」に感情移入は出来ないけど、こういうオッサンの実話は入り込める。ファウンダーとは創業者を指す言葉だそうで、マクドナルドをWikipediaで調べるとリチャード&モーリスのマクドナルド兄弟と本作の主人公レイ・クロックが記されている。TVニュースは役に立たないが、かと言ってネットの情報だけでは不十分、と本作を見終わった後に痛感する。つまりヘッドラインは嘘くさいけど、ネット上に書かれた文字をただ覚えるだけでも、肝心な情報は蓄積されない。平気な顔をして事実から程遠いウンチクを垂れ流すダメな人になってしまう。

 娯楽である映画がオマケに持ってる機能ですけれど、重宝します。だって、もしTVの感動サクセス秘話番組(プロジェクトX、カンブリア宮殿)で、レイだけが紹介されたら、たいていの人は彼しか記憶しない。もちろんホームページだって都合よくできるし。というわけで、主演がマイケル・キートンなんだけど、気合入ってます。ちょっと前に正義を貫く真っ当なジャーナリスト(「スポットライト 世紀のスクープ」)だっただけに興味深い。
 
 主人公のレイを悪人という描き方はしていない。しかしこれは私めの受けた印象ですけれど、彼は単なる寄生虫(「否定と肯定」「世界を欺く商人たち」)に過ぎない。リチャード&モーリスのマクドナルド兄弟は画期的な調理システムを考案し、1954年には存在していなかったやり方で、お客さんにハンバーガーを提供している。ココは素直に感動できる部分なんだけど、映画はその先を描く。
          
  
 兄貴役がジョン・キャロル・リンチでしょ、この人にはニヤリとさせられる。臨時大統領(「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」)もできるんだけど、知恵を絞って商売をローカルに成功させるオッサンがピッタリ。また本作で弟役のニック・オファーマンは光ったね、ゲイリー・シニーズ(「アポロ13」)をちょっと太らせた感じで、なかなか切れ者の印象。
 

 もし2人の店が地元にあったら、せっせと通っていただろう。ところが海を越えて我が国にも進出するにはレイ・クロックが不可欠。ミキサーをセールスしていて、いろんなレストラン見ているんだから“当たる”と直感が働くのも納得。チェーン展開はやっていたマクドナルド兄弟ながら、品質を維持するためにも全米規模などは念頭にない。思い出しますよ、レンタル屋だった頃を。個人経営の場合運用の限界は10店舗までで、それ以上となると組織体(会社)へ移行することになり、もはや商売って感じじゃなくなる。

 “品質を維持することは重要”というところまでパクったレイは、資金繰りが厳しいことも手伝ってお仕事に邁進、成功者への道を突き進む。同時にこの過程で邪魔者はどんどん排除されていくことになる。奥さんとも離婚しちゃうし、マクドナルド兄弟も蚊帳の外に・・・、不動産を独り占めとは現合衆国大統領にも通じますな。IT企業(「ソーシャル・ネットワーク」、「スティーブ・ジョブズ」アシュトン・カッチャー版マイケル・ファスベンダー版)にもあるくらいだから、避けて通れない道なのでしょう。
 「人はローンのために働いている」は「サンキュー・スモーキング」の名セリフで、“金のための合理化”が始まった辺りが危険なラインかもしれない。そう言えばマイレージのために働いても虚しいと描いたのは「マイレージ、マイライフ」だったか。また“人を見る目”は事業拡大には必須で、この辺は起業セミナーでも教えられそうだ。レイは主人公だし苦労秘話であるのは間違いないし、ワルと決めつける描き方は回避されているだけに、観客それぞれの判断になりますけど。  
 この人物を成功者として持ち上げるのは、企業宣伝が主目的のTVだし、たいがいの人はその洗脳下にあるし、ジョーシキとかテーセツになったりするのでしょう(ほとんど都市伝説だな)。「しあわせの隠れ場所」を監督したジョン・リー・ハンコックだけに、批判や皮肉は込めていない。でもマクドナルド兄弟のシステム構築の部分とか、店閉めてたけど子供が買いに来るところとか、キッチリ描いているような気がする。

 そして今後は小さい飲食店のヒントにもなっていくのでは?と思えるんだよね。だってさ、ロードサイドってフランチャイズ・チェーン店で占められてるじゃない?テクノロジーと人材を駆使して品質が維持されているからで、味も申し分ないし、それぞれの店は文句のつけようがない。ところが選択肢の幅は、ああも同じ店ばかりが乱立する以前と比べると、極端にやせ細っている。それほど旨味がなくなったら巨大企業はさっさといなくなるし、その後はマクドナルド兄弟のやり方が人々の糧になりそう。
オススメ★★★★☆
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