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英雄は嘘がお好き



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タクシー運転手 ~約束は海を越えて~(字幕版)  タクシー映画のベストにして
秀作バディムービー
「タクシー運転手 約束は海を越えて」
“盛っている部分”が観客を引きつけ、
我々は韓国現代史を知る。
 

















  タクシー運転手 約束は海を越えて  


関連テーマ    アミューあつぎ映画.comシネマ  バディムービー  
  クロックワークス  ジャーナリスト映画  


 暑さは継続しております。皆さま、特に50代以上の方々におかれましては、よほどの事情がない限り、外出はお控えになった方が宜しいかと存じます。ま、映画館に行くのは決して“よほどの事情”ではないのですが、相変わらず厚木までのこのこ来ている。そして時期ですよねぇ、ここアミューあつぎ映画.comシネマ周辺は“あつぎ鮎まつり”の真っ最中。劇場が入っているビル周辺は“人でいっぱい”は当然ながら、建物の中もごった返し・・・。
 しかし本日の3本立ては見逃せない取り合わせとなっておりまして、それぞれ産地は韓国、インド、ドイツ。未だシネコンに見切りをつけておりませんが、年相応の作品選択をするとなると、どーしてもこうなる。もっとも昨日は「バーフバリ 伝説誕生」にビックラこいて、既に配信で視聴可能な「レディ・プレイヤー1」を朝から見て、といった感じに超大作をスルーしているわけではないのです。
マルクス・エンゲルス  さて、先頭打者は韓国のタクシー運転手とドイツ人記者の物語。背景に光州事件があって、お勉強にもなった。労働者の闘争史に関して無知ならば、お隣韓国のことに関してもご同様で、歴代大統領に向ける視線もずいぶん変わってきそう。どーでも良いことですが、事件が起こった当時私めは13歳で、東京は港区に在住。記者のユルゲン・ヒンツペーターの近くにいたことになる。  
       

 お話の序盤は“軍人による弾圧”とは無縁のタクシー運転手の日常が描かれていてニヤニヤ。よく見つけてきたなぁと思える車種が画面いっぱいで、街の風景やら目を楽しませてくれる。劇場で観たのは「青い塩」以来のソン・ガンホは出てくるだけで笑いを誘う。私めにとって、韓国映画の俳優で間違いない人はこの人とチェ・ミンシク(「春が来れば」をぜひ)。両名が出運する、鳴り物入りで公開された「シュリ」から19年も経ったのですな。
   家賃滞納するほど金に困っている運転手キム・マンソプを、事件に巻き込む記者ユルゲンは東京駐在。“金のことに目がくらんでいた”国だけに、平和そのもので退屈。「きな臭いことが韓国で起こってるぜ」と聞くやいなや現場に直行。もっとも記者クラブの描写はちょっと我が国を評価し過ぎ。だって、未だパソコンを使って記事を打ってなかったんじゃない?  


   映画にするため強引に“盛っている”部分が大半だと思われますが、ジャーナリスト映画バディ・ムービーとして文句ナシ。そこにごく平凡なタクシー運転手がいることが肝心で、言葉はほとんど通じないから、意思疎通できてんの?という感じが良いのだ。珍道中のコメディとして始まり、事件に遭遇してサスペンスフルな展開になり、終盤でカーチェイス。ラストまで観ると、韓国版「キリング・フィールド」では?と思わせる贅沢な造り。
       
    主演のソン・ガンホとトーマス・クレッチマンはさすがの実力で、珍道中を飽きさせない。トーマスに関しては見ていたけど、思い出せない作品履歴がズラズラあって、「スターリングラード」から「U-571」「アメリカン・レポーター」までとは。ハッキリ判ったのは「キングコング」なれど、やはり知名度は「戦場のピアニスト」が一番かと思います。  
 「TAXi」ばりのカーチェイスなんてモロにフィクションなんだけど、観ているコチラはエキサイト。でも繰り広げるドライバーの面々は冴えない男ばかりで、「月はどっちに出ている」と変わらない。でも「俺たちと大差ないな」と思わせる人々が出てくればこそで、追い掛け回す私服軍人の怖さが倍加する。あんな棍棒でメッタ打ちにされたらたまりませんよ。



       
   劇場では「自由が丘で」以来になって、直近で「新感染 ファイナル・エクスプレス」に驚かされた韓国映画。TVがデタラメで“事の真相を知るには身銭切った映画がイチバン”もきちんと盛り込み、父と娘の感動作としても味わえる。ほとんど“盛っちゃった部分”に魅せられるのは娯楽の証なれど、光州事件だけは忘れないよな。市民に発泡する様は「ブラディ・サンデー」となんら変わらない。

現在(8/4/2018)公開中ですけれど、8/17までです。
オススメ★★★★☆
アマゾン
 





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