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    シェイプ・オブ・ウォーター

 久しぶりに味わう大人のラブストーリー
「シェイプ・オブ・ウォーター」
サリー・ホーキンスの美しさにノックアウトされて、もうメロメロ

     シェイプ・オブ・ウォーター


関連テーマ  アカデミー賞 デートムービー フォックス・サーチライト シャンテ・シネ

  まったく新しい「15時17分、パリ行き」の後は、ギレルモ・デル・トロ監督による半魚人映画。そう言えばクリント・イーストウッドの初期出演作に、「半魚人の逆襲」があったと思うけど見たことがない。ただ昨今は色恋沙汰からは縁遠く、恋愛映画もまるで観なくなって久しいだけに嬉しかったですね。オッサンが胸をトキメカすなどと言うとおぞましいですが、主演のサリー・ホーキンスにメロメロになってしまいました。

 今後は彼女の代表作になるでしょう。世間一般には「パディントン」のお母さん役で認識されようとも、五十路のオッサンから見れば魅力的な女性です。ヌードをご披露してくれたからじゃないよ、その辺も含めて官能的って描き方はサービスだったんだんじゃない?彼女の出演作は「17歳の肖像」「わたしを離さないで」も観ているけど、印象に残っているのは「GODZILLA ゴジラ」くらいなのだ。

 グッと若ければ内気な女性は「マイビューティフルガーデン」なんだけど、じゅうぶん可愛らしく映るのよ。口が利けないというのも特徴の一つで、昨今は「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」くらいですか、かつて手話が饒舌だったのが「愛は静けさの中に」だったけど、「ロッキー」のエイドリアンっぽさというか、おとなしくて控えめな女性って、最近の映画から排除されつつあるし希少。

マイビューティフルガーデン 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) ドリーム キングコング:髑髏島の巨神

 物語が展開する時代も60年代とはある意味モンスター映画へのオマージュでしょう。サリー演じるイライザの勤務先が宇宙開発しているとは。わざわざオクタヴィア・スペンサーが出てくるもんだから、今後は「ドリーム」と記憶が混同してしまうかも(トシとるってやばいのよ)。リチャード・ジェンキンスも太鼓判押せるくらい万全の脇固めで、そう言えば「キングコング:髑髏島の巨神」にも出てきたけど、今回は出番も多いし、イライザとの関係がまた良いのだ。

 もちろん悪役も文句なしのマイケル・シャノンで、ゾッド将軍よりずーっと恐い顔を崩さない。「ランナウェイズ」「テイク・シェルター」「マシンガン・プリーチャー」などが良い方で、「プレミアム・ラッシュ」より悪逆といった感じ。食いちぎられた指が腐って真っ黒になるし、用を足しても手を洗わなかったり、60年代に実在していそうな完全悪。

 もうひとり分かったのがホフステトラー博士役のマイケル・スタールバーグで、化けているけどさすがに「女神の見えざる手」を2回も観たばかりだからね。彼はソビエト連邦のスパイで、実際に「ブリッジ・オブ・スパイ」みたいなこともあったわけだし、説得力があるというより物語を盛り上げる効果に一役買っている。スパイの時代は東西冷戦にまで遡らないとダメは「アトミック・ブロンド」しかりです。

  
   女神の見えざる手
  

 身体の不自由な人でベタな感動を狙ったのではなく、手話を操る女性が水中生物とコミュニケーションを取ることがお話の核でしょう。で、半魚人なんですけれど、着ぐるみじゃないとお客さんが白けるのが今だと思う(「スターウォーズ/最後のジェダイ」)。ただし、全部ではなくCGとの混ぜ具合は職人技が問われるわけで、「ヘルボーイ」の監督は心得ていると思う。

 

 水中のシーンは圧巻で、大人の女性だからか「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」よりいい感じに仕上がっております。ま、見すぎるのが良くないですけれど、「パンズ・ラビリンス」があるので、ラストは戦々恐々になった。でもちゃんとデートムービーの要件を満たしていて文句なく素晴らしい。特撮もうるさくなく、60年代のアメリカ風俗も込められて目を楽しませてくれるし、「美女と野獣」とも近いようで、大人向けにコチラがワンランク上ですな。

現在(3/4/2018)公開中
オススメ★★★★☆
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関連作

    ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー


猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)


 「シェイプ・オブ・ウォーター」に出てきた半魚人、原型はココに出てくる切れ者のエイプだったんじゃない?“中の人”も同じダグ・ジョーンズだし。ずいぶん前に見ていたけど、全く中身を忘れてしまっていて、たいへん楽しめました。アメコミ映画とはゲテモノが出てきて、それを役者さんが着ぐるみで演じる、これですよ。やはりCGオンリーだと表情を出すのが難しい。それは「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」を比べると分かりやすい。

 本作が公開されていた2008年には、未だアメコミが史劇的コスプレをしのいで超大作の定番になるとは、映画会社も思っていなかったのだろう。2012年の「アベンジャーズ」辺りから宣伝過多で、上映時間が延々と伸びていく。被っちゃう設定は盛りだくさんで、ヘルボーイことレッドが所属する秘密の組織は「MIB」のアレと酷似。いにしえの敵のトコは「ロード・オブ・ザ・リング」をモロに頂いちゃってる。なにせ監督のギレルモ・デル・トロは後に「ホビット 思いがけない冒険」の脚本を担当するわけだから。
      
  ヤッターマン  

 サブタイトルのゴールデン・アーミーだけど、「ヤッターマン」のビックリドッキリメカにも通じそうな、コミカルな味付けがある。街に出現したデッカイお化けは「ゴーストバスターズ」だし、「ネバーエンディング・ストーリー」も見といて損はないよ。ラストバトルは「ルパン三世 カリオストロの城」を思わせるなど、アメコミなのに日本人がニヤニヤしてしまう映像満載。なにせ「パシフィック・リム」を撮る人だしね。

 

 もちろんリズ役のセルマ・ブレアの美貌がなければ、お話になりません。赤鬼になったロン・パールマンだって引き立ちません。それと煙男=ヨハン・クラウスの声担当がセス・マクファーレン。いずれ「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~」を監督する男が顔も出さずに。冗長でもなく、押し付けがましくもないし気楽にイケます。それにしてティム・バートンとヴィジュアル・イメージで近いところは多々あるし(彼が製作した「9(ナイン)~9番目の奇妙な人形~」をご参考までに)、おまけに両者とも日本通とは嬉しくなります。
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          聲の形




 英語表記のタイトルが近いから、ひょっとすると日本通のギレルモ・デル・トロはコレに影響されて「シェイプ・オブ・ウォーター」を撮ったのか?は飛躍しすぎかもしれませんが、海外で上映されても恥ずかしくない中身。遅きに失しておりますが、2016年の日本アニメーションは傑作が揃っていたわけですね、「君の名は。」「この世界の片隅に」だけで満足していてはもったいない。

 本作に至る経緯はYouTubeでたまたま「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の映像を見て、関係者を漁ってたどり着く。もはや“ヒット作には見向きもしない”、というワケではありませんが、なんとなく“探し当てた感”にオッサンはニヤニヤしてしまうのです。もっとも職場の若い人に尋ねると、「ああ、アレですか、見ましたよ」と返されちゃうんだけど。

 抵抗のある“萌え系キャラ”でもドバドバ泣いてしまうのは、背景にある日本描写に嘘がないこと。イライラするからね、みーんな幸せなんだよってTVっぽいウソ臭さは。陰惨なイジメなんて日常で、担任教師も校長も大人の典型で、自殺をしようとしている男の子が真っ先に出てくるとは。「けいおん」に出てきそうなキャラクターにも、悪役をやらせているのはアッパレだ。 

 全体のトーンは「時をかける少女」、×印のついている同級生の描写は「東のエデン」からいただいているのかな?などと思っていると、硝子役の早見沙織はアチラに出ていたりして(「BALME!」にもご出演とは売れっ子)。かつてはアニメファンと名乗れましたが、もうとてもあの量にはついていけない。ただし、大人にもアピールできる作品が混じっているとは、日本アニメーションの強み。

    

 京都アニメーションでまともに見たのは「日常」だけなれど、侮れない。見ていて辛くなるのは、描かれている日本に自分が無関係ではなく、知らん顔を決め込んで、ここまで酷くなるのに手を貸してしまったことからなのだろう。“なんとかなったハズだ”は過ぎたる感傷で、とっくに彼らの時代、生き抜いて欲しい。2013年の「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」(監督の高畑勲も亡くなってしまった)、「SHORT PEACE」が一つの区切りで、「ハーモニー」以後の作品で今を知るしかない。
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