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英雄は嘘がお好き



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Ryuichi Sakamoto CODA  アルバムasyncの製作ノートとしても興味深い
「Ryuichi Sakamoto:CODA」
散漫で断片的な印象はあれども、
既存の枠に収めようとしなかった戦略は
対象が坂本龍一ならではだからでしょう。
 

















  Ryuichi Sakamoto:CODA  


関連テーマ アミューあつぎ映画.comシネマ  音楽映画  ドキュメンタリー


       
15時17分、パリ行き  今や時代はどんどん先に進みたくて仕方がないみたい。テクノロジーがそれを可能にしていて、YouTubeの【4K】夜の秋葉原散歩とかAmazing Japan in 16 Days - GoPro Travel Adventureなど、既存のドキュメンタリーはもう通用しないなと思わせる。そんな時代だからクリント・イーストウッド「15時17分、パリ行き」を撮ったんじゃ?と思う今日この頃。坂本龍一は先端なのか?もはや過去の人なのか。  
   都内に行かずにアミューあつぎ映画.comシネマで上映してくれるのはありがたかったけど、若い人にアピールする音楽家じゃなくなったのかな?平日はワリと混んでるこの劇場、日曜日はチト物足りない入りだ。とは言ってもasyncを配信で買ったのは昨年の4月で、延々と聴き減りしないアルバム。その製作過程を垣間見ることができただけでも本作はありがたい。


   ただこの人のファンに向けただけで成立している作品ではなく、日本を代表する音楽家の足跡を追うことで、2012年から2017年の我が国を振り返る内容にもなっている。基本的にというか、音楽家の原点は「ブランカとギター弾き」で描かれていると思う。ただし、才能があり多くから支持されている音楽家は、それに見合う仕事をしていくのですな。「レヴェナント:蘇えりし者」は映像として未だ“超えた”と思える作品に出会ってないし、やはりエポック。  
       
   ガンを患っていながら、挑むとはさすがのプロ根性。背景に原子力発電所を再稼働させたりと、日本がどんどん悪い方向に進んでいるせいだからかもしれない(「日本と原発4年後」)。環境に関してもこの人は注目していて、全て後の世代に対する想いからなのでしょう。ごく単純に才能があって、名声を得て、そこに安住する人ではないのだ。対称的にこの人が過去に携わってきた映画音楽やYMOの部分は楽しめるんだけど。  


 「ラストエンペラー」の頃は若く、まさに世界を股にかけて仕事をしていた時期なんでしょう。翻って最新作はその真逆の姿勢で作られている印象を受ける。ホントに培ってきた技術を駆使して、深く考え抜かれている。外の音を採取したり、ポール・ボウルズを引用したり。でもほとんどが個人作業で、その辺は今と合致しているけど、蓄積された情報量が並大抵ではないから・・・。  
   機械で音楽を産みだす先端を走ってきたのに、ピアノすら自然を加工し、歪めているのだとは真理ですかねぇ。感覚が先行する音楽家なのに、やはり教授と呼ばれるだけあって一筋縄ではいかない。ずっと前にバンドやってた男が「坂本ってインテリだよな」と言っていたけど、commmons: schola vol.5 Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bassを繰り返し見ると、感覚の部分を機械によって可視化する作業をYMOはやっていたのだ。  


   
    音楽家を追うドキュメンタリーはたいがい動物モノに近く、「U2/魂の叫び」などがモロ。日本の隠蔽された部分にも光を当てた「大丈夫であるように-Cocco 終わらない旅-」は優れていたけど、この人には映画音楽家としての側面もある。計り知れないスケールの人ですな、asyncが私めにとって最後の新作になってしまいそうだから怖いんだけど。
現在(3/18/2018)公開中ですが、3/30までです
オススメ
★★★✩☆
アマゾン
 



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    Beatles eight days week  107号室通信  
     
     



  関連作  

  


  ブランカとギター弾き  


 思えばこれもアミューあつぎ映画.comシネマで予告に触れなかったら、スルーしていたハズの得がたい作品。“しっかりとアンテナを張る”ことも大切ですけれど、定期的に作品選択眼が自分の好みと合致した映画館に通うことも無駄じゃない。監督は日本人の長谷井宏紀という人で、確かにこの題材は“貧困が見えにくい”日本では無理でしょう。かといって「闇の子供たち」のようにアジアの実情を人々に訴えるだけでもない。
       
   背景にはあるよ、路上生活している女の子が主人公なんだから。それに警官が平気でショバ代取ったり。ただし、音楽家の原点とは街の一角で音楽の空間を生み出し、その謝礼として小銭を貰うことだと思う(「once ダブリンの街角で」)。でも解説とかを見なかったら、言葉は分からないしフィリピンだとは気づかない。音楽映画をベースに、「それでも生きる子供たち」「世界の果ての通学路」「明日の空の向こうに」のラインを狙っている。  
   組み合わせは新鮮で、タフな女の子と盲目の老ギター弾きとはかつて見たことがなかった。少女ブランカはかなりタフなだけど、既に主演女優の風格です、きっと美人に成長することでしょう。そしてピーターがまたいい味してるんだ。今や「あしたのジョー」をリアルタイムで体験している人々とてかなり高齢者の域に。貧しくはあれども、タフさも同時にそこにはあった時代なんて日本じゃ無理だよね。“可愛そう”ではなく羨望を感じさせるからさすが。
オススメ★★★★☆
アマゾン












 















 










  

 










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