タイトル

もろジャケ写のまんまなB級アクション   
「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」
シルヴィア・フークスとJ・K・シモンズがいなかったら、
まず成り立たなかったよな。


  ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!


関連テーマ  チームワークムービー  アスミック・エース

 正月気分も抜け、手をこすり合わせながら仕事場に向かう時期です。乾燥しきっているので、風邪などひかないようにお気をつけください。乾いているのを実感するのは車通勤しているため、路面を見ていて気がつきます。湿度が極端に低いらしく、道路に凍結の気配がありません。とは言っても家にこもってばかりでは不健康、寒さ対策は劇場に到達するまでで十分、中は暖かい(当たり前か)。

 “リュック・ベッソンが脚本・プロデュース、米国特殊部隊ネイビーシールズがナチの金塊を奪う”とは宣伝のまんまで、オッサン映画の臭い(加齢臭)プンプン。弱いんだよなぁ、何も考えずに劇場に足を運んでしまう。この悪いクセは「キス・オブ・ザ・ドラゴン」から始まって、「トランスポーター」「96時間」「パリより愛をこめて」「コロンビアーナ」などなど、キリがないくらいの腐れ縁。
 

 



 ネタ的に「ネイビーシールズ」「特攻野郎AチームTHE MOVIE」の合体技というのも弱い。予告がまんまでしょ、そして付け加えられているのが、ナチの金塊という部分と95年のサラエボが舞台。ナチ絡みは減るどころか増える一方で、直近で「ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~」がありましたが、連中に関して次から次へと明かされる事実は、今後も増えていくのでしょう。

 
  ナチに関して近い作品を整理すると「ブラック・シー」「ミケランジェロ・プロジェクト」など。ただ実際に見つかったお宝はポンド紙幣で、その辺は「ヒトラーの贋札」をご参考までに。またボスニア・ヘルツェゴビナの紛争に関しては「ウェルカム・トゥ・サラエボ」「アワーミュージック」「カルラのリスト」などもあり、日本アニメーション「ヨルムンガンド/PERFECT ORDER」まで、時間の無駄にはならないと思います。

 で、中身なんですけれど、もう路線はアレそのまんま。もっとも2010年以来それっきりですから、勝手に“これ続編じゃん”と自分に言い聞かせて楽しむ。チームリーダーのバーンズ役の人は、明らかにジェイソン・ステイサムの路線っぽいのも笑ってしまう。ほかの面々も個性が発揮されているような、していないようなB級独特の“二番煎じ”感がたまらない。
 
 



      
 ブレードランナー 2049  当たる場合もあれば、外れると時間の無駄がレンタル屋ストレートの持ち味で、本作はモロにジャケ写の通り(劇場公開は力技?)。よってコチラは見所を探すわけで、なんと言ってもシルヴィア・フークスが欠かせません。「ブレードランナー 2049」で完全無欠の悪役レプリカントの彼女が、その美貌で目を和ませてくれる。不自然なミニスカートなど、あれも怒られるのかな?地位を背景にしたセクシャル・ハラスメント根絶には賛成ですけれど、ダメですかねぇ。
 米軍らしさを出すためJ・K・シモンズが一人で背負っている。「Re:LIFE~リライフ~」のキャラクターをそのまま使っているようだ。ま、鬼のような「セッション」もあるし、文句なしですね。アメリカ映画寄りになっているから、リュック・ベッソンはダメ、という人がいてもおかしくない。フランス産だったら「フランス特殊部隊 GIGN(ジェイジェン) ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」っぽさを期待するし。    



 TVムービーの「EMMA/エマ 人工警察官」を見たからか、劇場の大きなスクリーンを本作は活かしているし、込み入った設定は上映時間を長くしてしまうから考えもの。またナチに関して描くだけでなく、95年のサラエボが舞台になっているのも“忘却のスピードが増している”今では悪くないのでは?腰を据えて「日本と原発 4年後」を見ているからかも?

現在(1/14/2018)公開中
オススメ
★★★✩☆
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 TVムービーながら、フランス産に人々が期待しているテイストは「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」より満たしているかもしれない。これが合衆国だった場合、すぐにシリーズ化に走りそうな要素は満載。ま、サイボーグのエマを表現するのにスタスタ走らせるところを強調するなど、バイオニック・ジェミーみたいだな、などと言ったら笑われるのか?それとも何ですかそれ?ってな顔をされるのか。


 ネットワークと接続しているわけだから、データベースから事態に対処できる情報の摘出は優れているだろう。モバイル化したネット端末ディバイスを常時携行している昨今だけに、「THE MENTALIST メンタリスト」すらデータ部分は機械にお任せになるのかもしれない。「NEXT WORLD 未来を生きるためのハンドブック」の“人工知能と未来予測”には犯罪予測プログラムに“データ上の相関関係から予測が導き出されているに過ぎない”と記されている。

 サイボーグのエマに扮したソレーヌ・エベール嬢、さすがの鉄面皮ぶりです。「エクス・マキナ」のアリシア・ヴィカンダーと見比べるのも一興です。また「ロボコップ」なんかもイケるかも。人間臭さを可能な限り廃するのがこの役のキモで、最も人間から遠かったのはもちろんアレです。メスゴリラと呼ばれる草薙素子は、機械化していても人間なので正反対に位置する(アレスカーレット・ヨハンソンもね)。

 
 担当する事件もフランスの実情が垣間見られて興味深い。「マイケル・ムーアの世界侵略ノススメ」を見れば、子供の給食に関して問題はない。ただし、移民に関しては手を焼いている(「サンバ」)。そして本作が描いている医学生に関しての部分は参考になりました。更にかの国のエライ人々が、人工知能に関して懸念していることは万国共通かも?役に立つかどうかじゃなくて、主導権を握ったか?とは失笑。
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★★★★☆
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