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オリーブの樹は呼んでいる

オリーブの樹は呼んでいる

関連テーマ インターネット  家族の絆  アミューあつぎ映画.comシネマ

 “シンプル・イズ・ベスト。もう実に単純なテーマから、まともな展開、そして奇跡ではなく、我々の隣人が起こす出来事  「オリーブの樹は呼んでいる」
説教臭さなんてない、これが案外エンターテインメントに見えるんだよな、
インターネットのあるナシって大きい。”

 8月です、夏も本番です、もし地味に運動していなかったら“しんどい季節”ですけれど、おかげさまで街に出て映画を観ることができます。超大作でなくとも映画は品数豊富、良作を上映してくれる映画館だって、東京に行かずともちゃんとある。アミューあつぎ映画.comシネマには、今年既に9回足を運んでいる。合衆国以外の作品を拝めるのもこの名画座ならでは。

 スペインに関しては、この劇場で最初に観た「マジカル・ガール」があって、映画を通じて、半年閉めて料理の研究する店があること、現在の底辺層は厳しいこと、歴史的には英国を圧倒していたり、宗教弾圧があったりしたことなどを知ってきた。近未来は過酷な労働に従事しなければならない人の話す言葉はスペイン語。直近で15世紀のかの国が出てくる「アサシン・クリード」もありました。

エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン

 とはいっても闘牛の国(「ナイト&デイ」)でしょ、という程度の認識です。だから我々とさして変わらない日常を生きる人々が描かれた小品は得がたいし、昨今はその方が見応えあります、「午後8時の訪問者」とかね。データを漁らず、予告編だけを頼りに観ましたけど、まずまずの作品でした。よって帰宅してallcinemaを覗いてビックリしたんですけれど、それは後ほど。

午後8時の訪問者

 お話は大事にしていたオリーブの樹を切られて、フラフラと出て行ってしまうお爺ちゃんと孫娘が軸になっている。切られた樹はドイツにあって、ピカピカの企業が玄関に飾っている。孫娘のアルマは叔父さんと仕事仲間のラファを伴って、それを取り戻す旅に出る。地味な題材ですけれど、この劇場は8割埋まっております。皆さん私めより年上の女性ながら、かけ離れた題材より身近なモノを選んでおられる。

 老いとは無縁でいられないし、時代の変化も被るけど、“忘れちゃダメ”なことも確実にある。本作が最終的に描こうとしたのは継承では?と思います。それはご覧になってご確認いただきたいんですけれど、そこに至る過程はジジババ映画ではありません、ちゃんとエンターテインメントとして成立している。スペインのバレンシアからドイツのブリュッセルまでのロードムービーとして楽しい。

 「リスボン物語」にも通過する欧州の高速道路が映っておりますが、ドイツの前にフランスに寄ったりして、あえてお国柄を出すため珍道中の3人組は、いかにも“闘牛の国の人”って感じで激しい。ま、“頭に血が登りやすい”叔父さんでもなければ、姪っ子のホラは見抜けないよね。この辺は監督が外国人を意識してのキャラクター造形でしょう、しょっちゅう怒鳴り合ってる。

 観ながら「0円キッチン」もピンときたんですれど、若い人が“大切なものは何か”を伝えようとする作品は今日的。物語にも込められていて、ジイさんはローマ人が植えたオリーブだから、金に換えるわけにはいかんと主張。でも息子にしてアルマの父親はそれを元手に商売をしようとする。金に目が眩んでジリ貧になっているのは、なにも日本だけではありません、若い人が苦労させられている様は万国共通。

0円キッチン

 インターネットも重要なアイテムで、人々を巻き込んでいく展開に無理がない。ただallcinemaのデータを見て驚いたのは、監督がイシアル・ボジャイン。なんと「ザ・ウォーター・ウォー」を撮った人で、ジイさんの風貌がどことなく「エル・スール」のオメロ・アントヌッティに重なって、気にはなっていたんだけど。演じているのは素人さんとこの劇場の前説で教えてもらいましたが、さすがに「エル・スール」を引っ張り出しても、お客さんにはアピールしないか。

 “木を大切にしましょう”とか“クリーンに見える企業は胡散臭い”とか劇中いろいろ込められてはいるけど、あえて誇張せず、感動ポルノにもしていない。まだ監督として未知数なれど、「フードインク」を経ている今ですから、経営者に卵をぶつけたり、ちゃんと21世紀を生きているイシアル・ボジャイン。私めと同じ年ですから、老若の真ん中に挟まれている感覚なのかな?“家族の絆”もキチンと盛り込んでいるし、たまたま拝めたのはラッキーでした。
現在(8/4/2017)公開中 オススメ★★★★☆ なんですけれど、最終日でした。

その他の関連作

リミッツ・オブ・コントロール  天空の城ラピュタ  となりのトトロ  はじまりへの旅

キャラバン  サイドウェイ  宇宙人ポール  湯を沸かすほどの熱い愛

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追記 “携帯ショップにも違いがあるのね”

 「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」終了後、次の「オリーブの樹は呼んでいる」までに携帯ショップに寄ることになった。ルーターの交換に伴ってのことですが、ひょっとすると次は無理かも?と少し憂鬱だった。というのは前回行ったauショップは役所的な対応で、料金明細を持って行って、使っていない番号を止めてもらったり、手続きに数時間を要しクタクタになった。その辺を「わたしは、ダニエル・ブレイク」で愚痴っておりますね。

 数時間を覚悟して行ったのに、簡潔で親切な対応に驚かされた。auショップ 海老名はさすがです。テキパキと話を進めてくれて、要点だけを伝え、コチラの要望に応えてくれる。長いこと接客業をしてきましたから、対応してくれた店員さんが“分かっている人”だとすぐに気がつく。マニュアル対応しかできない人は、とにかく人を疲れさせる。「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」のラストで瀕死の博士に「手続きが先です」と言う看護師さん出てきますけど、ああいう人いっぱいいます。

 店を出る時「助かった」と思わず感謝の言葉が漏れましたが、そういえば携帯ショップで今までこういう経験はなかったなと思い当たる。そこでページをひっくり返して、所有していたITディバイスの変遷を辿ってみました。2013年「セレステ∞ジェシー」の時は持っていたお気に入りのスマートフォン(モトローラ社製)、2014年の「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」の時に交換で、その時にタブレットも持つようになった。

 その後タブレットとルーター双方の通信料金を払っていることに気がつくまで2年が経過(現時点7)。IT機器に振り回された様は現時点8でも触れております。年に一度訪れるかどうかのお店じゃあ、善し悪しなんて判りっこありませんが、“分かっている人”がいる所は大切。そうそう、職場の若い人に聞いたらwindows10はコンピューター・ウィルスと呼ばれているんだとか。未だにvistaでページ作っておりまして、ウィルス感染したことないんだけど・・・。

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