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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

  マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

 

 今月末は観賞予定作が詰まっておりまして、本日2本観たら明日も2本。大作の中に挟まれる格好になった本作ですが、連続する時はわりかし重宝。“箸休め”とは失礼ながら、後に続くのは「スノーデン」「ドクター・ストレンジ」「マグニフィセント・セブン」と濃いですから。それに監督作がよかったイーサン・ホーク方面は吉と出そうだし。

 

 

 冒頭から「しめた!当たり」とニヤリとしてしまうインディ系の良品です、予感が的中してよかった。本作ホームページにも書かれてますが、主演のグレタ・ガーウィグが全て。彼女を中心にして、イーサンジュリアン・ムーアなどの芸達者が手堅い脇固めといった構造かな。なんと観賞中には気がつきませんでしたが「ウォークラフト」のトラヴィス・フィメルまで。

 

 

 キャストが豪華だから、全編ロケーションでの撮影でも成立する。都会をスケッチ風に切り取った感じが心地好い。昨今の大作は精緻というか、きめが細か過ぎる画なんだよね。この題材にそっち方面で金を使う必要はない。監督のレベッカ・ミラーは前作「50歳の恋愛白書」と近い感じですかね、21世紀の女性を観客に違和感を抱かせないように描いている。

 

 

 それには主演がキモで、「フランシス・ハ」も見とかないとマズイか(未見のままだ)。グレタ演じるマギーは人によってはしっかりさん。年代によっては、“信じられない計画性をもった21世紀人”に見えるかも。忙しい現代人は家族を得るため科学の力を利用。ま、彼女のお仕事(大学院生と企業の橋渡し)が、そういうモノの考え方に抵抗を覚えない種類だからして。

 

 

 インテリ人の日常は「her/世界でひとつの彼女」なども参考になりますかねぇ、生活に困っていないものの、人生には迷ってる。金がなければ選択肢は限られるし、迷ったりできるのも贅沢(深刻な貧困は「ファーナス/訣別の朝」とか「フルートベール駅で」とか挙げればきりがない)。マギーの人工授精はもちろん科学力の為せる技なんだけど、その選択を取れる彼女には、恋愛をしている暇がない。

 

 

 「イカとクジラ」から10年以上経過しておりますが、一緒に暮らしても家族の距離はいっこうに近くはならない。嘆こうが厳然たる事実で、イーサンジュリアンの一家はそれぞれが忙しく、IT機器に小突き回されていて、「家族ゴッコ終わり」なんてぬかしてる。ただ不自由のない生活に見えて、人間ですから互いに認め合って生きていかなければならない。この辺りが本作の核でしょう。

 

 

 不倫の果てにこういった展開は新しいし、現実味がある。「ガールズ・オン・ザトレイン」などは男の暴力に対抗して、本作のそれはただっ子。辛抱のない男ってダメなのよ、そんでもって父親が誰だって構わないんじゃない?まで、読み方次第で恐い作品ではある。それは女の恐さというより、したたかさでしょうね。マギーをグレタ以外の女優、ナタリーとかエイミーとかエミリーに置き換えて考えるのは難しい。

 

 

 ジュリアン・ムーアは監督とツーカーらしいし、主演もノリノリで、イーサン・ホークもだし、少ない出演者は皆さん芸達者。ま、コレは帰宅してからの驚きなんだけど、ヒーローが精子提供がにしてピクルス屋さんだったり、インディ系の贅沢さです。「キッズ・オールライト」が既にあるし、科学偏重の合衆国は行き詰まっている。でも恐ろしいのはそれを含めて前向きなんだよな。

 

現在(1/30/2017)公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

  フランシス・ハ

 

 思わずうひゃーとなってしまった。モノクロ映像の質感がたまらない。なんで昨今「七人の侍」「博士の異常な愛情」を繰り返し見ているのか、過剰で人工的な多色彩に疲れていたのだな。アダム・ドライヴァーがジム・ジャームッシュ起用されるわけよ、コレは映画ファンが飛びつくな。またグレタ・ガーウィグが映えること、「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」には彼女が不可欠だった。

 

 物語は何度も繰り返されている、三十路を前にした戸惑い。そんなの「羊をめぐる冒険」だってそうだ。じゃあ新しさなんてないじゃん、とは誤りで21世紀を知る手掛かりとしても重宝。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」にはレンジでチンするのがアメリカの食事ってシーンがあるけど、本作のフランシスはスマートフォン、インターネットが常識の世界に生きている。

 

 もはや当たり前なんだけど、“ダンサーとして生きられるのは限られた人”も動かせない事実。その辺りは予告でビターと宣伝される所以。ただ金はないけど、友人関係を有効利用してパリにも行っちゃう21世紀の若者。「イカとクジラ」以来ご無沙汰のノア・バームバックは「ベン・スティラー 人生は最悪だ!」は無理だけど、「ヤング・アダルト・ニューヨーク」は見なければという気になる。

 

 デヴィッド・ボウイの“モダンラブ”がかかるシーンはモロに「汚れた血」へのオマージュで、良くないのはすぐに確認しに走るんだよな。よって40インチのモニター上には本作、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、「汚れた血」を同時に流しながら・・・。じっくり観なければならない映画館が観賞には最適です。なおルームメイトのソフィー役のミッキー・サムナーはお父さんがスティングだったり、とサイトまで眺めたりとは実に宜しくない。
オススメ★★★★★

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