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キングコング:髑髏島の巨神

キングコング:髑髏島の巨神  キングコング:髑髏島の巨神

 

 リリースされて以来毎日「シン・ゴジラ」にドップリと浸かっております。細かいところを気にしつつ見ても良いし、大ざっぱでもイケる。特撮とて“見せ方”さえ心得ていれば、予算の大小は影響しない。などと褒めちぎっておりますが、人気は今後も継続するでしょう。ただ敷居が高くなったので、「シドニアの騎士(劇場版)」のポリゴン・ピクチュアズ製作「GODZILLA 怪獣惑星」はかなり気合が入るのでは?

 

 日本はそんな状況なんですけれど、超大作をコンスタントに生み出さなければならない合衆国はというと、アチラも原点回帰で勝負してきました。春休みだし、チビっ子たちも劇場に来ているし、スクリーンに圧倒されて映画好きになってもらいたいものだ。ま、TOHOシネマズ小田原の様子を見ていると、ドラえもんの人気は不動としか思えないけどさ。

 

 「シン・ゴジラ」は毎日で、コチラの予習に2005年の「キング・コング」を並行して観賞。10年経過するとアメリカ映画は技術の進歩が並大抵ではないから、特撮がすぐ色あせちゃう。ま、ピーター・ジャクソン監督作のお楽しみは、ナオミ・ワッツの美貌でもあるから退屈しない。ただし2作に共通するのは、緻密な設定で、名作へのオマージュという印象が強い。

 

 “全く新しい映画はそう簡単にできない”けど、“映画とはうさん臭い”代物。どさくさに紛れてでっかいホラを吹く作品はマレで、レンタル屋で怪しいパッケージの品を漁るしかない。そんなご時世ですから「パッセンジャー」はスマッシュ・ヒットって感じたんだよね。ま、オッサンですから設定が穴だらけでも、迫力と勢いがある映画は大好物。こう言っちゃあなんだけど、それさえあれば何もいりません。

 

 何と言うかキチキチの設定からは程遠く、本作の“ゆるさ”、“ぬるさ”がたまんない。もっともソコに至るにはお客さんを飽きさせちゃいけないわけで、唸る裏方と鉄壁の脇役で臨んでいる。原案・脚本に「ナイトクローラー」監督のダン・ギルロイの名前を見つけてニヤリ。ベトナム戦争終結直後で、その兵士たちと怪獣を戦わせちゃう発想は彼のものでしょう。モロに「地獄の黙示録」をパクっている。

 

 ジョン・グッドマンが出てくるのは分かっていたけど、リチャード・ジェンキンスまでウキウキ。ジョンはなにせ「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」でB級映画専門の会社社長だったので思い出し笑い。さらに「シン・レッド・ライン」にも出演歴のあるジョン・C・ライリーを起用とはやります。「不屈の男/アンブロークン」のMIYAVIも出ているんだよな。

 

 そしてナント言ってもサミュエル・L・ジャクソンですよ、ホントにこの人真面目な映画に出ないよなぁ。アメコミ映画レギュラージェダイの騎士になり、「ロボコップ」にも「ターザン:REBORN」にも出てくる。ワザと“復讐心に凝り固まった”大佐役を力み過ぎで演じている。好対照は「アバター」のあの人で、サミュエルが作っている悪役顔が可笑しくて仕方なかった。

 

 そんな豪華な脇役陣に支えられて、主役の2人はラッキーです。「アベンジャーズ」でボコボコにされていたトム・ヒドルストンは渋いんだよね。「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」とも違って、次期007候補っぽい。また「ルーム」のブリー・ラーソンも、ちょっとローラ・リニーに近いかな?彼女の出演作も次から次へとストックされていて、売れっ子です(というくらいしかもう把握できない)。

 

 ただし、全員コレがB級だと分かった上で、一生懸命驚いたり走ったりしている。コングはいきなり出てきて、最初はヘリとのバトル、続いて大ダコと取っ組み合い。髑髏島の川は淡水じゃないの?などと突っ込んではいけない。ジャングルで戦闘してきたツワモノ兵士にでっかいクモが襲いかかる。もちろんキングコングで現地の人を忘れちゃいけない。身体中にペイントした人々も抜かりなく登場。

 

 allcinemaの解説によると「GODZILLA ゴジラ」と合流させるみたい。冒頭の描き方なんてソックリだし、匂わせるセリフもあった。あのトカゲのお化けなんかは伏線なのがアリアリ。でもこのくらいミエミエの作品は清々しいです。観賞前に小田原コロナシネマワールドと同じ建物の中にある、“天然温泉コロナの湯”でひと風呂浴びてからニヤニヤしながら観賞。オッサンどころかジジイの楽しみ方ですけれど、悪くないです、オススメです。

 

現在(3/29/2017)公開中
オススメ★★★★☆

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