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英雄は嘘がお好き



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米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー  “映像作品として不完全でも、重要な資料  
「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
稀有な政治家を神格化して賛美することなく、
被占領国である事実を肝に銘じる。
 

















  米軍(アメリカ)が最も恐れた男 
その名は、カメジロー
 


観賞劇場 アミューあつぎ映画.comシネマ アミューあつぎ映画.comシネマ  


関連テーマ ドキュメンタリー  偉人伝  アミューあつぎ映画.comシネマ  


   イエス・キリストの誕生日前日(12/24)に、鶏のから揚げとケーキで祝うという商人が煽った奇態な習慣は、少なくとも40年以上は続いていると思う日本。ただし、クリスマス・ソングなんか新曲はとっくに途絶えているし、ちょっと気の毒な気もします。街の賑やかさに、どこか寂しい虚しさを感じるんだよね。職場でも休暇申請が多く、人が足りなくなるのが明日で、帳尻合わせに本日がお休み。でも天皇誕生日だってことを認識している人はいるのかな?  
スター・ウォーズ最後のジェダイ  奇態な習慣が40年続いている背景には、TVの影響力が未だ衰えていないことの証拠。その宣伝洗脳の範囲内で暮らす人々向けの超大作とて旧態依然。「スターウォーズ/最後のジェダイ」なんかまさにだし、機動戦士ガンダム宇宙戦艦ヤマト、などなど“オレの子供の頃に発生した代物がまだ通用しているのか?!”と進歩のないアニメーションに複雑な気持ちになります。ルパン三世に至っては50周年て出ていたしね。  


   “先に進んでいない”気がするのは、まったく過去に無知なままで、向き合っていないことからではないか。上っ面の狂騒は派手になればなるほど虚しく、バブルの頃から“アホだあいつら”という性根だけに、もはや見ていて痛々しい。東日本大震災もこのままいくと“済んだことは水に流して”から“なかったこと”にされそうだし、TVより強力なネット(「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」)のおかげで、加速していきそう。 彼女の人生は間違いじゃない
シーモアさんと、大人のための人生入門   しつこいようですけれど、本か映画で確認しつつ日々を生きるしかない。なお、今年の日数はまだ残されていますけど、ページに載せる作品は本作が最後になります。たぶん「スターウォーズ/最後のジェダイ」をもって見納め、来年は「キングスマン:ゴールデン・サークル」からになりそう。で、「シーモアさんと、大人のための人生入門」から始めた2017年、アミューあつぎ映画.comシネマに来るというのも何かのご縁か?ではなく、習慣化しつつあるんですよね。  
   本作は坂本龍一氏が音楽担当だったせいもあって、公開時の8月には知っていた。とは言っても渋谷のユーロスペースとなると尻込み、基はTVドキュメンタリーだそうだしでパス。でも観ておいてヨカッタです、勉強になるだけでなく、日本人の知っていなければならない肝心な事実。そもそも描かれている瀬長亀次郎氏を、全く知りませんでした。  


   ただし本作は亀次郎氏を神格化する目的に製作されたのではなく、その仕事を記録するだけでもなく、ひたすら沖縄の経てきた歴史を垣間見る機能を有している。米軍の凄さは「ハクソー・リッジ」で描かれておりますが、日本側の描写はバッサリ切り落とされている。「ライトスタッフ」「ドリーム」に近いかな?「白暮のクロニクル」の2巻にも沖縄戦の描写がありますけど、知ろうとしてこなかったことだけは分かる。 ドリーム


   たいがいのTVニュースだと“沖縄のやつらは反対ばかりして”って感じに映して、TV視聴者を酷薄無残な獣に変貌させてしまう。けど、あれダメなんだよね、生理的に受け付けない。学生時代に沖縄出身の同級生がいたし、赤坂で店長やってた時もひとりアルバイトでいたし。彼らを思い出すと、TV視聴者への不快感と不信感だけが募ってしまう。もっとも当のTV番組発ってのが驚きですけれど。  
いしぶみ  TVドキュメンタリーを基にした映画は「いしぶみ」「すべての政府は嘘をつく」に続いて3本目の観賞になる(たぶん)。もちろん本作は散漫な印象もあるし、もう少し整理し筋立てて、作り直したら良さそうな気もする。ただし、それはプロの監督による劇映画で実現されなければならない。よって、TV放映されていながら、この題材はアンダーグラウンドに類する映像資料ではないか。 すべての政府は嘘をつく


   もしコレをTVで見た場合、CMによって記憶は上書きされ、中身は決して記憶されない。ところが電車に乗って劇場に観に行くとなると話は別。だから構成上の不満も出るけど、それらを含めて記憶することになる。政治家とは?日本とは?おかげさまで天皇誕生日に観に行ったわけだし、今こうしてページにしているしで、映画として合格点から程遠いのに、記憶される。  
   ぜひご覧になってご確認いただきたいんですけれど、もし亀治郎氏本人に会ったらまず引き寄せられる。獄中で暴動があった時に「レ・ミゼラブル」読んでたなんて、とぼけた感じで話している。しかし今やTVタレント化したセンセイたちとは違って、議会でのやり取りは本物。「ガンジー」とかチェ二部作(「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」)が思い出されるんだよな。もう1度「終戦のエンペラー」辺りから見直す必要がありそうた。  

トランボ ハリウッドから最も嫌われた男  そして彼が刑務所に入れられたのが1954年というのも考えさせられる。「ゴジラ」が公開されていた年に沖縄は未だ合衆国領土だったこと。かの国の背景は本作では触れられていないけど、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」「ローマの休日」がオススメできます。インタビューに出てきた人の語る“アメリカ人の恐怖心の裏返しが、不当な抑圧を生んだ”は本作単体では理解しづらいでしょう。  

   トシは取るもので、「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」を自分の記憶と照らし合わせて読んでいる昨今。歴史の彼方に追いやって、“なかったこと”にはとてもできない沖縄の戦後は、まさに日本人が知らなければならない事実。アメリカ人は原子爆弾を2個も投下し、沖縄で民間人を殺し、犯した挙句に占領し続けた。その間に本土はせっせと“高度経済成長”とやらで浮かれ騒いでいたわけだ。  


   身内が殺されれば嫌でも気がつく戦争の正体。これは「ヒトラーへの285枚の葉書」で描かれたし、先月亡くなった従兄弟のことを思うと、資本主義とやらも似たようなものだと痛感する。内田樹氏のブロク“「ローカリズム宣言」まえがき”を読んでたから余計に。TVは二度と見ないけど、それは絶叫CMによる洗脳が耐え難いため。中身のあるコンテンツだったら、劇場まで足を運んで身体に染み込ませる。

現在(12/23/2017)公開中ですけれど、1/5までです。
オススメ★★★☆☆
アマゾン
ヒトラーへの285枚の葉書





   今年もお読みいただいた方には感謝です。だいぶ衰えてきましたが、来年も継続します。お探しの作品を見つける手がかりになれば幸いです。  


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  関連作  
  
  


  アロハ  


アロハ (字幕版)  未公開で、リリースされていたのに気がついたのは2016年の3月、購入は4月で、今(12/26/2017)に至るまで放ったらかしにしていたキャメロン・クロウ作。このことを自分のページとAmazon注文履歴で確認とは・・・。いかに忘れっぽく、自分に落ち着きがなくなっている証拠で、ストックしておくという病の発症は“HDDにDVDをコピーする”から始まっているから根が深い。舞台はハワイで、民間会社の傘下に収まった軍隊が秘かに進行させている宇宙開発、それを担当しているアフガニスタン帰りの男が主人公。  
     
   タップリ今を実感できる設定で、「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の関連作にふさわしい。また「イヴの眠り」を経ているから余計に分かった気になれる。ハワイ、沖縄とも米軍の管理下に置かれていることは共通している。ただしアメリカ人が現地の人々に敬意を払っているハワイと沖縄は大きく異なる。精霊の描写をアメリカ映画が入れてくるとは珍しくて、その辺は「イヴの眠り」の1巻が参考になると思います。 米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー


フアミリーツリー  主演はブラッドリー・クーパーで、レイチェル・マクアダムスエマ・ストーンが“両手に華”といった感じに配されている。見過ごせないキャストはビル・マーレイ、アレック・ボールドウィン、ダニー・マクブライド、ジョン・クラシンスキーと続き、印象的なダニエル・ローズ・ラッセルは「ファミリー・ツリー」の時のシャイリーン・ウッドリーよろしくこれから売れっ子になりそう。  


   色男の面目躍如に加えて、ブラッドリーには「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」「アメリカン・スナイパー」に出演しているというキャリアもキャラクターに影響を与えている。レイチェルは「サウスポー」「誰のせいでもない」などお母さん役がどんどん板についているな。「メッセージ」エイミー・アダムス然りといった感じ。で、エマはバリバリの空軍将校で、「ラ・ラ・ランド」で彼女が好きになった人には新鮮かも。軍人役はあんがい登竜門かもね、クリステン・スチュワート「レディ・ソルジャー」、ミシェル・モナハンに「アイアン・ソルジャー」があるように。 ラ・ラ・ランド





誰もがクジラを愛してる。  ビルが悪役を買って出るのは「ザ・サークル」トム・ハンクスに近いし、アレックはその昔(「レッドオクトーバーを追え!」)を思い起こすと可笑しくて仕方がない。ダニーは「エイリアン:コヴェナント」にしても変身ぶりにニヤニヤ。無口な夫のジョンに関しては最近「だれもがクジラを愛してる。」を見直したから、すぐに思い出せた。「プロミスト・ランド」の役も印象に残り、なんと「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の製作総指揮とは。 プロミスト・ランド(字幕版)
     
   エマが演じている中佐が象徴するのは混血が進んでいる事実。異民族が侵略した後に人々が分かち難くなっている様子は「ラスト・オブ・モヒカン」「レヴェナント:蘇えりし者」などが描いた。これら作品を鑑みた場合、沖縄の今後は果たしてどう変化していくのか見当もつかない(日本政府はひどすぎるし)。もうTVのデタラメさを非難したところでどーにもならないけど、映画はいろいろ考えさせてくれる材料を提供。 レヴェナント 蘇りし者
ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界  主人公とあの娘の絆を“語らずとも分かる”ように描いたキャメロン・クロウは素晴らしい、×5になっちゃう。「シングルス」から幾年月、ミニシアター系どころか、配信のみのこの種の作品に“お宝が潜んでいる”という認識もあったけど、もはやオジサンついていけません。ちょっと「ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界」を思わせる部分もあってニヤリとしてしまう。  


   「ドリーム」は良作なれど、記憶していなければならないのは1967年(五十路の私めが生まれました)に宇宙の軍事利用は禁止されていた。そんなの嘘だろと描いたのがクリント・イーストウッドの「スペースカウボーイ」で、もっとバカらしいのが「アイアン・スカイ」。ひょっとすると「ヨルムンガンド/PERFECT ORDER」も警鐘を鳴らしていたのかもしれない。もっとも今やガッポリ儲かるのは武器商人ではなく、プラットフォーム企業なんだね。
オススメ
★★★★★
アマゾン
 










  










 

























  


  






  




 


 



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