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グレートウォール

 “ホラは吹くべき、なるべくデカク。開き直れるくらいやれば文句なし。チャン・イーモウのテイストを残しつつ、裏で糸を引いている製作陣に笑う。”

 村上龍氏の「星に願いを、いつでも夢を」には“今や腹が立つほど大国となった中国”と書かれていて、「世界一美しいボルドーの秘密」を見ると、合衆国を抜いてワインを買いまくっていることが分かる。通勤に使っている御殿場線には、買い物袋を大量に抱えた中国人を見かけるし、御殿場にあるアウトレットモールに行ったら思い知らされた。血眼になってスニーカーを買い漁っているんだもの。 

 映画にとって大切なのは金づるで、このあと2回目の「ゴースト・イン・ザ・シェル」とて出してもらっている。「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」にかぎらず、中国資本は無視できない。ま、ひと括りにはできないですよ、15年前には中国人と一緒に働いていたし、彼の仲間とて多種多様。「イップ・マン 序章」を見れば日本人は憎まれて当然なれど、日中の人々が協力して作っている。

ゴースト・イン・ザ・シェル 

 「ブラックハット」でもご学友もいれば、ハッキングに警戒するアメリカ人の治安管理者も出てくる。21世紀はホントに混沌の時代なのだなぁ、進化が速くてついていけない。国の勃興ではなく、思い知らされるのが本作の上映仕様。3Dしかないもんで、メガネ代払ってもいいんだけど、どれだっけ?と引っ張り出してきたら4つもある。全部持って行って「どれですか?」と聞いたりして。「アバター」の頃は要返却で、泣いちゃう「トイストーリー3」の時は困ったりしたのも今を去ること7年前。

 

 前置きが長くなりました、チャン・イーモウのスペクタクル巨編です、もう笑っちゃうくらいやりたい放題(「47RONIN」に負けず劣らず)。“万里の長城は人類史上最大の建造物”に異論はないけど、作られた目的にホラを吹き込むのが映画。だいたいさ、マット・デイモンが出てくるんだけど、いつの時代だかハッキリしないから、英語で意思疎通。いちおう「沈黙 -サイレンス-」では英語ながらポルトガル語って言ってたけど・・・。

キングコング:髑髏島の巨神

 “その辺の設定のゆるさなんてどーでも良いのです、あの「ラストエンペラー」でさえ気にしてない。見所はなんといってもスケールで、「HERO」の監督ですから色彩もお楽しみ。やりました、本作最大の収穫が女将軍役のジン・ティエンです、「ポリス・ストーリー/レジェンド」、「スペシャルID 特殊身分」もDVDで早速という美貌。で、この人「キングコング:髑髏島の巨神」に出ている。

  

 大ボラという点で負けてないアレとつながっているのは、キャストだけではありません。エンドクレジットでガッツポーズしちゃったんだけど、脚本にトニー・ギルロイ(「ボーン・レガシー」)の名前を発見。兄は中国のモンスター、弟のダンは太平洋のコングを担当。そしてもう一人原案のエドワード・ズウィックもニンマリ、マットのキャラクターなんてモロに「ラストサムライ」じゃないですか、たまりませんよ。

 襲いかかるモンスターは、処理が慣れていないというか、「グエムル漢江の怪物」っぽいかも。群れでおびただしい数が攻めてくるけど、CGの感じは「ワールド・ウォー Z」そのもの。ただし、「ウォークラフト」が良い例で、人が出てきて場面は安定する。この見せ方を心得ている、分かりやすさを最優先という点でチャン・イーモウはさすがだと思う。

 

 予算がナニですと「デビルクエスト」の規模になりますが、時代考証など気にしなくともホラを楽しめば良いのです。「インファナル・アフェア」から幾年月、アンディ・ラウも軍師役に無理がなくなった。「ジョン・ウィック」だといい奴でしたが、セコイ感じのウィレム・デフォーマットの相棒役になったペドロ・パスカルは美味しかったよね。

 設定を詰めているリドリー・スコット「キングダム・オブ・ヘブン」「ロビン・フッド」「エクソダス:神と王」に比べれば“ゆるい”けど、スケールでかいし、女将軍は美人だし、文句なし。難点は3Dでさ、ひょっとすると出ては消えるITガジェットみたいになる運命かも。なにせメガネかけてからの3D作品の予告が1本もなかったからね。
現在(4/14/2017)公開中  オススメ★★★★☆
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沈黙 -サイレンス-

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 「イップ・マン 序章」「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー」と連続すると、ドニー・イエンという人は求道者的な武道家の印象がある。それをアッサリ覆すコメディタッチのクライム・サスペンス。私めの目的は一点で、「グレートウォール」で惚れちゃったジン・ティエン。もう予想通りに気の強い捜査官役がキュート。実にありがちな凸凹コンビが、香港映画風味タップリの中で活躍。

 「ブレイキングニュース」もタイトルの漢字がデカデカと出た瞬間に笑ってしまうが、こちらも独特。潜入捜査官を描いた代表作はシリアスな「インファナル・アフェア」で、キツイ任務を笑いに変える役割をドニー兄貴が担っている。スターですからコミカルなこともOKで、ヤクザなカッコをしていてもマザコンってところは肝心。セコく立ち回る親分も定番で、「仁義なき戦い」の日本とあまり変わらないですね。

 

 圧巻は当然アクションなんだけど、何気に映るモノが新鮮。麻雀牌があんなにデカイとは驚きで、「LUCY/ルーシー」「ブラックハット」とはチト違う。そして世界にアピールできる映画ですから、写りが良いトコ満載。高層マンションの夜景だけでなく、街中を走っている車が高そう。あんなレンジローバーは初めて見たし、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と見比べるのも面白いかも。
オススメ★★★★☆
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