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英雄は嘘がお好き



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GODZILLA 怪獣惑星 人類の驕りに鉄槌を下すのは
進化したモンスター
「GODZILLA 怪獣惑星」
ポリゴンピクチャーの持ち札全開、
まるで「シドニアの騎士」の続編のようだ
 

















  GODZILLA 怪獣惑星  


観賞劇場 TOHOシネマズ小田原 TOHOシネマズ小田原  



関連テーマ 劇場版アニメーション  怪獣映画   シリーズ  


   残念ながら本日50歳になってしまいました。残された時間より、生きてきた時間の方が長く、当然のように先の事を考えるより、過去を振り返ることが増える。で、簡単に振り返る事のできる機械の力を借りると、“ワリと誕生日に観た作品って当たりかも?”などという思いも、ただの感傷に過ぎなくしてくれる。少なくとも記録を残しておくと可視化するし、多少はマシなのかもしれない。  


      
 過去11/18に観ているのは「ランド・オブ・プレンティ」「親切なクムジャさん」「プラダを着た悪魔」「SOUL RED 松田優作」「マラヴィータ」「悪の法則」。関連も傾向もあったもんじゃない。たまたまその時の宣伝に煽られて観ていただけ。でもなんだかんだ言いながら、“映画館に行って観賞、それを記録する”を継続していると、それほど捨てたもんじゃない気もします。
 関連作をつらつら考えるコトも、世の中を知る役に立ってくれている。本作のテーマのひとつは“抗わずに逃げ出した故郷の奪還”だろうから、難民を題材にした「海は燃えている ~イタリア最南端の小さな島~」を見たりして。娯楽なのにいちいち考えたりするのかはアホには違いありませんが、走ったり泳いだりするのと同様に、多少は頭を働かす事をしていないと、途端に衰えは加速する。  
ザ・サークル  「ザ・サークル」は行き過ぎたIT機器の使い方ですけれど、物事を知るツールとしてのインターネット利用は、それほど的はずれではない。本作の製造元ポリゴン・ピクチュアズもざっと調べることはできて、お勉強になる。なんと毎週欠かさず見ていたTV番組、Showbiz Countdownの冒頭CGを担当だったなんて。また「トロン:レガシー」の時には「ブレードランナー ブラックアウト2022」のような仕事もしている。


    宇宙戦艦ヤマト2199 ユニコーン   
   「シドニアの騎士」のDVDに収められているコメンタリーで、瀬下監督は「海外向けをいっぱい作っていて、そろそろ日本向けを」と話していた。今を生きていながら、過去遡行しつつ、情報量は増える一方ながら、本作は期待しておりました。“日本が世界に向けて発信できる映像表現はアニメーション”とは、ヤマトガンダムなど子供の頃から親しんできた者として、後生大事に抱えている信条。  


     BLAME!  
     
   さて、昨年の「シン・ゴジラ」も勢いをつけることになったのか、TOHOシネマズ全館で上映されている。2015年の「シドニアの騎士(劇場版)」とはずいぶん違う。今年は「BLAME!」もあったし、オールナイトも行ったし、“日本製アニメーションの先端はこの人たちが作っている”とやや信者化しつつある。ただし、やっぱ一般的な人々も考慮して作るとなると、無理がある。  
エイリアン:コヴェナント  前半部分は悪くないどころか、さすがと唸ってしまった(「エイリアン:コヴェナント」とご同様)。予告編と連動させるスカし具合も見事。だって、20世紀の人類に宇宙に行けるテクノロジーはないのにどうして?をエイリアンを出してきて、アッサリ解消。ところが長きに渡る放浪で、疲れ果てた人々は老人切り捨ての降下作戦を・・・。この辺はもう切羽詰った日本そのものでしょ。「これが復興か!」と「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第二章」で古代も怒鳴っていた。



    ブレードランナー2049   
     
   ただ、アレコレ考えながら観るのが良くないんでしょうなぁ、ネタ的に「アフター・アース」とか「WALL・E」に近いと踏んでいたけど、暗い世相を抜きにも出来ないし、過去作品への配慮も背負わなきゃなんないしでとにかく難しい。もちろん死に絶えそうなパッケージソフト販売も考慮しなくちゃなんないし。「ブレードランナー 2049」の空飛ぶ車と同様に、4DX、MX4Dも考慮しなければならないからあの戦闘スタイルに・・・。予算は潤沢なれど、ガチガチに固まってしまった製作環境だったんじゃない?  


       
   もっとも三部作だそうで、最後までお付き合いするしかなさそうだ。人類の奢りに鉄槌を下すのは進化が止まらない生物=ゴジラって解釈は間違っていないし、秒進分歩で進行する今を物語にできるのはポリゴン・ピクチュアズでしょ。「楽園追放 -Expelled from Paradise-」脚本担当の虚淵玄が参加しているので、ラストには帳尻が合うのでは?もっとも「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第三章 純愛篇」の福井晴敏だったら、「ハーモニー」の伊藤計劃が存命だったら・・・という気がしないでもない。

現在(11/18/2017)公開中
オススメ
★★★✩☆
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  その他の関連作  


      
     
   
     
      


  関連作  

   

  海は燃えている
~イタリア最南端の小さな島~
 

 難民受け入れは当然で、実行に際しての“注意と覚悟”だけが必要だと思っている。拒否されたらどうなるか、40年前に「日本沈没」を見ているんだから。ただし、彼らが実際に近所に越してきて、暮らし始めたらお付き合いが始まる。この場合の覚悟だけに想像力を働かせる。可哀想などと興じるTV視聴者のようになったらオシマイ。とは言っても言葉が違うし、習慣も違うだろう、かなり厄介だ。
     
       

   「ヨルムンガンド」で描かれているけど、地雷を踏めと強要されるよりは、すべてを捨てて逃げ出すしかない。アフリカとて紛争が絶えない、と描いた作品は多々あるし(「ホテル・ルワンダ」など)。命からがら逃げ出す人もいれば、「ディーパンの闘い」で描かれたような人だって、混じっているかもしれない。また治安が悪化する可能性もある。じゃあ、「ボーダーライン」のように、ただ送り返すのか?など見る前は難民という問題の材料を提供してくれると期待していた。  
     
 ところがそんな予想などは吹き飛ぶ、まるで通用しない現実だけが眼前に繰り広げられる。本作に難民を発生させるプロセス=戦争を、糾弾するメッセージは微塵もない。難民がたどり着く島をただ映しているだけ。ナレーションやテロップの挿入も完全に排除。これが最も効果的で、何日も頭から離れないのだから監督の戦略は成功している。「選挙」の想田和弘が採用したスタイルは新しいのだ。  


   WIREDの記事で“RVOT 報道VRは「共感マシンか没入型ポルノか」”があったけど、映画も効果的に事象を人々に伝えられる。映像から判るのは難民と島の住人に接点はない。代表的な人物として漁師の子が出てくるけど、木を切ってパチンコ作ったり、片方の目が弱視だから矯正したり、彼の日常を追っている描写は「エル・スール」に負けないんじゃ?とまで思う。
   見惚れてしまう島の情景描写は精度の高いカメラを使用しているからでしょう。ヘリを船の格納庫から出してくるシーンは、見たこともないくらいに美しい。これが現実との残酷な対比になっている。島の住人で難民と接するのはお医者さんだけ。彼の口から語られる事実は凄まじすぎる。そして難民を船からボートに乗せ、軍艦でしょうねぇ収容する過程をずっと追っているけど、目が離せない。  
     
   ナレーション、テロップなど、旧来の手法とは違った形で人々に伝えている新しい作品。“語らずとも見ればわかる”のが映画だし、観客に想像の余地をたっぷり残して、“事実のみがそこにある”と描いている。もちろんこれは私めの勝手な解釈ですけれど、未来を予感させる。進化した映像テクノロジーをこういう形で使ってくれれば、目が疲れなくなる。もっとも描かれた事実に粛然とさせられるけど。
オススメ
★★★★☆
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