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ベイビー!こいつはイケる、 カーチェイス・ミュージカルとは新種の誕生だ 「ベイビー・ドライバー」 i-podを幼い頃から身に着けている GenZ(GenerationZ)ならでは、 こうじゃなきゃね。 |
ベイビー・ドライバー |
関連テーマ | 音楽映画 アカデミー賞 |
観賞劇場 | 横浜ブルク13 |
お読みいただいている方にはお待たせして申し訳ありません、トシなもんで暑さに負け、余計なことに時間を取られておりまして、2週間空いてしまいました。サマーシーズン真っ只中のハズですが、クドい宣伝がダメなもんで、次から次へと超大作はパス。とは言っても映画が嫌いになったわけではなく、自分が楽しめる作品を探した結果、本作に至りました。それと別サイトのためもあって横浜ブルク13に参上。 | ||
もう予告編が腰を浮かせる出来栄えで、カーチェイスの面白そうなの昨今なかったですからお楽しみ。もう「ザ・ドライバー」は遠い昔で、「トランスポーター」だって若い人から“懐かしい”と言われそう。売れまくっているライアン・ゴズリングの「ドライヴ」とて2012年。“若い人の車離れは進行中”という時代風潮を逆手にとって、「きっと、星のせいじゃない。」のアンセル・エルゴート君を主役にしちゃうとは、ニクい戦略。 |
冒頭からもうノリノリは予告通りで、カーチェイスだけでなく、Jon Spencer Blues Explosionがギンギン。音楽映画が好物なのを久しぶりに思い出した。主人公ベイビーの“耳鳴りを抑えるため”という設定がキモなれど、音楽好きの日常でもあるんだよね。Bluetoothのヘッドフォンを常に着けていて、電車の中はタブレットから、歩く時はスマートフォンからといった具合に、私めは聴きっ放し。 | ||
また「ラ・ラ・ランド」にはレコードプレーヤーが出てきましたが、本作にはカセットテープが小道具として使われている。オッサンを泣かせるポイントで、カセットに関しては、「DIVA」をオススメです。それにしても時代は変わったんですねぇ、幼い頃に親からプレゼントされるのが、i-Podなんだもんね。誕生秘話に関しては「スティーブ・ジョブズ」アシュトン・カッチャー版&マイケル・ファスベンダー版をどうぞ。 | ||
大枠でカーチェイスとミュージカルの合体技を狙ったと思われるエドガー・ライト。どちらも作品はあるし、パターンも豊富。では本作ならではの“味つけ”はというと、若い人の環境です。親を亡くしたベイビーには里親がいて、そのじいさんとのやり取りが彼のキャラクター造形に欠かせない。彼女になるデボラも決して順風満帆の人生ではない。2人の恋の行方は「セッション」に近いのかな? |
で、オッサンが注目の大人キャストはケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス。両名だけでかなり豪華に感じる。ケヴィンは再登場の時、舌打ちさせるワルかと思いきゃ・・・で美味ところを持っていく。ジェイミーの悪役ぶりは炸裂で、大統領とか潜入刑事とか善玉のイメージ強かったですから、覆したかったのか?作中では音楽なんてという素振りでしたが、出演者中唯一のミュージシャンなんだよね。 | ||
目立つ2人に押されなかったのがサルマ・ハエックを思わせるエイザ・ゴンザレスとジョン・ハム。エイザは初でしたが、ジョンは「Mr.&Mrs. スパイ」がオススメ、かなりいけます。もはやヒロインのリリー・ジェームズは追いかける時間ありませんけど、若い頃のケイト・ウィンスレットに似ているような。品のある感じは英国出身ならではで、「マイビューティフルガーデン」のジェシカ・ブラウン・フィンドレイもそうでした。 |
“音楽データが当たり前の今”を象徴する会話で成り立っているのが何より楽しいし、なくてはならない。「デボラって曲ないのよね」なんて、膨大な量から好きな曲を引っ張ってくる21世紀ならでは。選曲は監督のプレイリストみたい。どーしても「スター・トレック BEYOND」でbeastie boysを鳴らしたサイモン・ペッグ(「ショーン・オブ・ザ・デッド」主演)がリンクしてしまうんですけれど、この監督のイチオシはQUEENのBrighton Rockに違いない。 | ||
「ロック・オブ・エイジズ」の時、HDDに入っている曲でサントラできちゃったし、昨今はマシンで走る時に聴くプレイリストを作るのが楽しかったり、膨大な量の音楽を楽しむ時代。よって新作はなかなか難しいってワケではなく、労を惜しまず探せば当たるわけで、本作はバッチリでした。それに老若男女を物語に登場させ、浮世離れしていないのにノリノリとは。 現在(8/21/2017)公開中 オススメ★★★★☆ |
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その他の関連作 |
関連作 |
Mr.&Mrs. スパイ |
邦題はアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが共演した「Mr.&Mrs. スミス」に引っ掛けてる。「宇宙人ポール」の監督グレッグ・モットーラの新作であってもレンタル屋ストレートか・・・。ではなく、そのうち配信のみか・・・が迫っている今日この頃(追記:レンタル屋閉店をご参照ください)。コメディだけでなく、劇場公開される洋画の品揃えはやせ細っておりますな。もったいないよ、出演者の1人ジョン・ハムは「ベイビー・ドライバー」にリンクするんだから。 | ||
もちろん一番旬なのはワンダーウーマンことガル・ガドットで、その抜群のスタイルも拝めちゃう。引き立て役がなんと「グランド・イリュージョン」からご無沙汰のアイラ・フィッシャー。お隣に引っ越してきた夫婦が実はスパイで、真っ当で善良な方がとばっちりを食う。このパターンはスティーヴ・カレル(「ラブ・アゲイン」)がハマりそうだけど、ザック・ガリフィナーキスが見事にモノにしている。 |
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「デュー・デート出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」の迷惑男も「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を経て、人事部にいて社員の揉め事を解決する人とは。スパイコメディとして成立する作品ですが、人間関係をなんとかする役回りは今求められている。もうちょっと大人になったら?と言う人多いですからね。てんやわんやの大騒動に巻き込まれるでオススメは「ナイト&デイ」、「デート&ナイト」ですけれど、両作にガル・ガドットの出演歴アリ。 オススメ★★★★☆ |
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