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英雄は嘘がお好き



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アトミック・ブロンド(字幕版) 今や懐メロにオッサンがノリノリになってしまう
「アトミック・ブロンド」
肉弾戦の凄まじさもあるけど、
2人の華が体当たりセクシー
やはりオッサン向けなのだ。
東西冷戦終結後にスパイ映画は成立しにくい。
 

















  アトミック・ブロンド  


観賞劇場 TOHOシネマズららぽーと横浜 TOHOシネマズららぽーと横浜  


関連テーマ スパイ映画  

すみません、ネタバレしないと書けないのでご容赦ください。ぜひご観賞後にお読みください。


ジョン・ウィック:チャプター2  情報をつかんでいたのはかなり前と思っていたが、ページで確認すると「ジョン・ウィックチャプター2」の7月あたり。それでもずいぶん経過している気がする。機械の力を借りないと、記憶を掘り起こすのもひと苦労の昨今。作品選択はある思想に毒されていて、ひょっとすると自分の中に「エージェント・マロリー」の時のマイケル・ファスベンダーみたいに、強い女性から“三角締めされたい”願望があるのかもしれない。
   そんなこんなでTOHOシネマズららぽーと横浜にやってまいりました。最近「オールド・テロリスト」を読み始めて、“ショッピング・モールはちょっとダメ”なのは自分だけじゃないことに、少しホッとしている(そういった描写あります)。ただ“人工的な空間にいたたまれない”だけでなく、町田駅前にあったTSUTAYAもなくなっていて、リアル店舗の存続が危うくなってきた気配に寂しさを感じるからか。
   で、予告編が全く外してくれた本作、まさか東西冷戦下のベルリンが舞台とはやられました。確かにオープン・リールのカセットデッキなんて、21世紀の諜報機関が使っているわけないよね。職場の30代の人に聞いたら、知らないそうなんで、若い人には“古さ”を演出する小道具になる。冷戦構造が崩壊、なんでも明け透けになっちゃうと、スパイ映画に説得力を持たせるのは難しい。  



       
女神の見えざる手  ま、それは国家間に関してだけで、我々は政府の情報管理下に置かれているけど。で、今年初めの「ブリッジ・オブ・スパイ」で壁が出来つつある姿は描かれた。また「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」には、ソレをぶっ壊している映像が出できますのでご参考までに。渦中の諜報活動に関してはこのあと予定している、「女神の見えざる手」主演のジェシカ・チャスティンも出ている「ペイド・バック」がオススメ。
 舞台装置として混沌の真っ只中、スパイが暗躍しそうな場としては申し分のなかったベルリン。詩的に描いた「ベルリン天使の詩」からもうずいぶん経ったんですな。細かい部分に関してはツッコミどころはあるでしょうけれど、劇場に来るまで肌身離さず持ち歩いているIT機器をスクリーンで見せられると、オッサンげんなりですからたいへん助かる。  
     
   全体の構造は業務報告を採用して、エージェントが物語っていく。これって視聴環境が多様化し過ぎて、散漫な現代人にとっては効果的。今の観客は筋を追って2時間集中力は持続しない、と作り手が判断したのでは?だから時代は古くとも、違和感ないし今風だし、あれから時代はそれほど進化していないのでは?という気にもなる。というか、そうあって欲しい願望が五十路手前のオッサンにはあるのです。  


   だって例え話から流れる曲までいちいちウンウン、ニヤニヤしてしまった。丸坊主になっている男を指して「頭がS・オコナー」になっているとは。ネーナの99Lufftballonsかかるでしょ、ザ・クラッシュのLondon callingもノリノリにさせてくれますが、これみんな懐メロなのね。これらの曲がかけたいから、監督はこの時代設定にしたのか。その辺は「ベイビー・ドライバー」に近い。 ベイビー・ドライバー
    ザ・マミー/呪われた砂漠の王女   
 ただし作品のキモは主演のシャーリーズ・セロンで、製作も兼ねているだけにスゲェ肉弾戦。「マッドマックス/怒りのデスロード」では片腕だったし、「マチェーテ」でやってたようなアクションもやっている。それだけではなく、ミイラ女ことソフィア・ブテラと、「バウンド」な濡れ場を見せるとは。こういうサービスは「ジョン・ウィック」キアヌ・リーヴスには無理だよね。  


     
   アンジェリーナ・ジョリー「Mr.&Ms.スミス」から「ツーリスト」までやっていた役回りを、今のシャーリーズは担っているのかな?「ウォンテッド」でアンジェリーナと共演してた頃は、空中回転して「ごめんよー」と叫んでいたジェームズ・マカヴォイも得体の知れない役がハマりだした。「声をかくす人」とて5年前だもんね。直近で「ヴィクター・フランケンシュタイン」もあるけど、プロフェッサーXもやってたんだよな。  
     
     


   いちおう諜報活動を描いていて、シリアスな雰囲気も必要だからトビー・ジョーンズも出てくる。「裏切りのサーカス」の人だけに陰謀臭さを漂わせて悪くない。もう一人お目当てのジョン・グッドマンもバッチリだったけど、クドクド触れられないんだよな。お話はそんなに複雑にし過ぎてないから、謎のスパイの正体も途中で気がつくけど、鳴り響く懐メロ、お色気シーン、体当たりアクションでまずまず。






 東西冷戦下にしないと、例の“バレちゃ元もこもないリスト”はスパイ同士の騙し合いに使えない。なにせ21世紀の今は民間人のジュリアン・アサンジ(「フィフス・エステート/世界から狙われた男」)がやっているわけで、国家VS国家がなくなると、暴力機関としての組織体=国家VS人々という図式が浮き彫りになる。まさかそんなお話じゃあ、本作のような「フッ、なるほどそうきたか」というラストにはならないよね、ぜひご覧になってご確認を。

現在(10/20/2017)公開中
オススメ★★★★☆
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