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ラスト・ウィッチ・ハンター

  ラスト・ウィッチ・ハンター

 

 桜木町から鴨居のららぽーとに移動して“オッサン映画2本立て”の一方を観る。偶然にもジェイソン・ステイサムも本作主演のヴィン・ディーゼルも1967年生まれ、私めと同じトシであります。「ルーム」などを観ると自分がじいさん目線だなぁと痛感しますが、両雄を見ていると“年寄りのふりして逃げようとしているのはオレか”とも思います。アチラと同様にコチラも宣伝コピーの“魔女狩り一筋800年”が効果てきめん。

 

 昨今吸血鬼ネタから遠ざかっているけど、科学の力を背景にしたイモータルねたの「セルフレス/覚醒した記憶」などはまだまだイケます。また魔女狩りで思い当たるのは「ヘンゼル&グレーテル」とか「デビルクエスト」でしょうか。TVニュースが垂れ流しているのは“魔女狩り”そのものに見えて、目を背けている昨今、大昔から連綿と続く戦いって話だとホッとします。「アイ・フランケンシュタイン」も近いかな?

 

 といった具合に“なんでもありますよ”と整った視聴環境で新しい作品を生み出していくのは至難の業。本作も「コンスタンテイン」とどう違うのか?と突っ込まれると困っちゃいます。もっとも10年以上経っているし、その間に成長した少年少女が観るには良いかもしれない。ただそっち方面も品揃えは豊富で「シャドウ・ハンター」とか「ヴァンパイア・アカデミー」・・・。

 

 でもオッサンはジュブナイルではダメなのです、オカルトとB級アクションの合体技でないと。「プリースト」は5年前だったなぁ、公開期間が短くともなんとか劇場で拝みたい不憫なクセです。たぶん丸顔のヴィンではなく、「ザ・ライト エクソシストの真実」のコリン・オドナヒューだったらハマっていたでしょう。細面のハンサムはこの手の定番。そこをなんとか覆したかったのが監督と主演なのかも。

 

 「サラハ 死の砂漠を脱出せよ」の監督ブレック・アイズナーはひょっとすると、「コベナント 幻魔降臨」のレニー・ハーリンのようになっていくかもしれない。「タイム・シーカー」ほどではないものの、コチラに受け入れ態勢がないとズッコケる可能性をたっぷり秘めている。でもそこは目が肥えた観客として、特撮がアレに劣ってるとか余計なことは考えず、ボケっと観ていられる作品の希少さを楽しんだらよいのです。

 

 注目は先月の「グランド・イリュージョン/見破られたトリック」から間髪いれずにご登場のマイケル・ケインもなんですけれど、ヒロインのローズ・レスリー嬢。「メン・イン・ブラック2」からお見限りのララ・フリン・ボイルを思い出させてくれる彼女は、ヴィンとトシの差からいったら親子。しかしながら長生きのハンターと魔女ってことで“あわよくば仲良しに”とあらぬ想像まで。

 

 ココがいかにもオッサン御用達映画っぽくて良いのだ。イライジャ・ウッドは脱フロドするのにまだ時間がかかりそう、「セレステ∞ジェシー」「グランドピアノ/狙われた黒鍵」も悪くないんだけど。そうそう「リミッツ・オブ・コントロール」のイザック・ド・バンコレが出てた。この監督はジム・ジャームッシュのファンかも、なにせ舞台がニューヨークだけに。ジムのニュースを昨今見かけたなぁ。

 

 シリーズにしても良いし、プッツリ終わって音沙汰なしでも一向に構わない。ダメというわけではなく、「ハイランダー悪魔の戦士」や菊地秀行原作の「バンパイアハンターD」、「妖獣都市」などを見直して浸る気になったりして。なにせ次に控えているオッサン映画は情報過多になるのが明らかな「ジェイソン・ボーン」と「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」。ヴィン・ディーゼルはリディックが打ち止めになったから、「パピロンA.D.」を復活させても良さそうなんだけど。

 

現在(10/5/2016)公開中
オススメ★★★☆☆

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関連作

  サハラ 死の砂漠を脱出せよ

 

 「ラスト・ウィッチ・ハンター」の監督ブレック・アイズナーによる冒険活劇。確か公開当時は、製作総指揮も兼ねているマシュー・マコノヒーが共演のペネロペ・クルスとアツアツであると報じられ、話題作りがなされていたような。この種のネタは完全に宣伝効果を狙っていたことは「バニラ・スカイ」もご同様。トム、マシューではなく現在のペネロペはハビエル・バルデム(「海を飛ぶ夢」が素晴らしい)の奥さんに収まっている。

 

 話題が功を奏すのか、映画好きからそっぽを向かれるのか何年か経ってみないとハッキリしない。で、主演のマシューが前面に出ているかというとそんなこともない。ペネロペもキャラクターは「ブラッドダイヤモンド」のジェニファー・コネリーっぽいけどそれほど目立つことはない。むしろ両者が控えめで、脇役に目がいってしまうのはトシのせいですかねぇ。提督役のウィリアム・H・メイシー(彼の監督作「君が生きた証」をぜひ)が良いのだ

 

 そしてCIA役のデルロイ・リンドー(「60セカンズ」をぜひ)、「マトリックス/レボリューションズ」で得体の知れない悪役だったランベール・ウィルソンなどワリと発見。また「ハーモニー」の冒頭にも出てくるトゥアレグ族が本作にも登場で、トレジャーハンターであるダーク・ピットが追うのは南北戦争にまで遡るお宝。“話題だけ先行した1本だったなぁ”で埋もれさせちゃうほど悪くない。なお南北戦争を絡めたSFの「地球、最後の男」なども並行鑑賞にいかがでしょう。
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