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ジェーン

  ジェーン

 

 昔話から始めるのは恐縮なんですけれど、久しぶりに訪れたムービルについてちょっと触れます。以前は相鉄ムービルという名称で、今とは違う建物の時にも行ったことがある。横須賀に移り住んだ時でかれこれ30年近く前、「フルメタル・ジャケット」「木村家の人々」はハッキリ覚えている。現在のビルに移動してからは「エイリアン3」「セブン」なども観たし、2007年の「トランスフォーマー」もか。

 

 仕事場が桜木町にあった頃、ココで観た後にHMVに行ってCDを買い込んだ。金曜の夜などは地下1階のフロアいっぱいに人がいたりして賑やかでした。賑やかさは現在も横浜駅西口、桜木町周辺も健在で“人口減少局面に入った”ことを忘れてしまいそう。ただし、外には人がいっぱいなんだけど、映画館の中はちょっと物足りないです。最盛期を知っているだけに、寂しくなるのは「君の名は。」リピートしたイオン・シネマズ海老名も・・・。

 

 ただし、3D、IMAX、4DX、MX4D、爆音上映と選択肢が取り揃っている中で、ぜひスクリーンの大きさを、劇場を選ぶ時に考慮に入れてみてください。こう言っちゃあナニですけれど、イスや床が“イマイチ”でもデッカイ画面は映画になくてはならない。本作は西部劇、ちっちゃいスクリーンは命取りなのです。で、いくら家のモニターが精緻な画像を提供できたとしても、アメリカ大陸の荒野は描けない。

 

 もう一つ、月明かりさえあればOK!の「レヴェナント:蘇えりし者」なんですけれど、スクリーンから闇を追放してしまっている。この辺を監督が意識していたのか、部屋の奥の方はちゃんと黒く映っている。それこそ映画通だったら物足りないかもしれないけれど、明るすぎる映画ばっかりで目が疲れていただけに、馴染みだった映画館で暗闇を堪能出来たことが私めにとっては、得難いものでした。

 

 長くなって恐縮ですけれど、西部劇とて劇場では2013年の「ジャンゴ 繋がれざる者」以来ですかねぇ。「荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜」もありましたが、昨今はデンマーク出身のマッツ・ミケルソン主演「悪党に粛清を」とかドイツ出身マイケル・ファスベンダー「スロウ・ウェスト」とか外国人が作っていたりして。本作も監督はアメリカ人だけど、主要キャスト3人は・・・。

 

 主演のナタリー・ポートマンは製作兼任で、「ウォーリアー」で監督のギャヴィン・オコナーとウマが合ったのか、ジョエル・エドガートンも脚本で一枚かんでいる。この人の才能は既に「キンキーブーツ」が証明していたのね、と家に帰って見て納得。どことなくリチャード・ギアに似ているような。ただ間抜けな王様のラムセスもハマっていたし、どの役も違った印象。10年前だったらラッセル・クロウがやっていそうな風情が似合っている。

 

 で、若い人には「スターウォーズ」T〜Vがオススメなんですけれど、ナタリーと共演済みのユアン・マクレガーが極悪非道なワルに変身。ただ容貌がさぁ「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の時のダニエル・デイ=ルイスにそっくりなんだよね。「人生はビギナーズ」とか「砂漠でサーモンフィッシング」の頃よりはオッサン化してきましたけど、清く正しいイメージはどーしてもつきまといます。

 

 ただし、スクリーンは大きいし、闇夜もバッチリだし、西部劇と言ったら埃っぽいしを観られるんだから、些細なことを気しても仕方ありません。賞金首の亭主(演じるノア・エメリッヒについては「シンパシー・フォー・デリシャス」がオススメ)が撃たれて瀕死、女は銃を取り悪党に立ち向かっていく。原題の“JANE GOT A GUN”でエアロスミスの“Janie's Got a Gun ”が思い当たってニヤリとしてしまうのはオッサンの証拠なんだけど、全てひっくるめて悪くない体験だった。

 

 物語の構成も良く出来ていて、南北戦争を現代の戦争に置き換えても通じそう。もっとも通信が発達していなかったからこそ起こるすれ違いは1871年でなければ。ギャヴィン・オコナーは既にストックされている「ザ・コンサルタント」がなんとなく「マイレージ、マイライフ」「アルゴ」の合体技みたいですけれど、本作も「シルバラード」ほどスッキリしていなくとも、「ペイルライダー」ほど禍々しくなく、「3時10分、決断の時」のラストとも違って腑に落ちるといったところでしょうか。西部劇の教養まったくないので、そのくらいしか思い当たりません。

 

 仕事場の若い女の子に聞くとナタリー・ポートマンは“おねぇさん”に見えるんだそうな。ただし「レオン」から21年も経ってるんだもんねぇ、タフな母親役がピッタリになるわけだ。さらにラストなんか“母は強し”を通り越して鬼の形相。「抱きたいカンケイ」やら「ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜」のイメージなんか吹き飛ばしてます。

 

現在(10/26/2016)公開中
オススメ★★★★☆

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  キンキー・ブーツ

 

 たまたまなんですけれど、上映時間は「選挙の勝ち方教えます」と同じ107分。HDDに突っ込んである両作で、どっちにしようか?と迷いましたけどコチラが先になった。で、実話を元に“厳しい英国の人々を描いた”ミニシアター系の感動作といえば、「リトルダンサー」「フル・モンティ」などがあり、盛り上げ方は近いものがある。よって一風変わった「エリックを探して」などが目立ちます。

 

 靴工場を継いだはいいけど、賃金の安い国で作られた品には適わない。廃業しなくちゃなんないプライス社のオーナー=チャーリーが主人公。「JUST FOR KICKS/ジャスト・フォー・キックス」が参考になりますが、靴業界にもグローバル化の波が押し寄せている。伝統はあっても規模は小さいので、嫌なことをアウトソーシングできず、社長自ら解雇通告しなくちゃなんなかったり。

 

 働いている面々はどことなく「ガンホー」に出てきそうな職人気質の面々。よって“道を切り拓くのは経営者の役目”と気がついたチャーリーが偶然にも出会うのがドラッグクイーンのローラで、ここからニッチ市場に邁進するチャーリーと仲間たち。紆余曲折があって、感動のラストへは確かにパターンと言ってしまえばそうなんですけれど、現在進行形でこの作品は経年熟成している。

 

 「ジェーン」のジョエル・エドガートンはどこか優柔不断で「ラブ・イン・ニューヨーク」っぽかったり、「宇宙人ポール」に出る前のニック・フロストなどは演技派に見えたりします。しかし起爆剤はキウェテル・イジョフォーで、以後この人が真面目な役を演じる度に、本作を思い出して笑ってしまうことになりそう。「オデッセイ」と比較すると分かりやすくて、マッチョに肉体改造。

 

 「それでも夜は明ける」「シークレット・アイズ」の生真面目な感じが微塵もなく、過度にオカマっぽくもなく絶妙のキウェルテルを拝むだけでも美味しくて、ひょっとすると今もこの地上から消えつつある、職人芸に支えられた工場の働き方を見学もできる。付加価値がタップリあってお得です。なるほどね、ジョエルがこの後売れっ子になっていくわけだ。
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