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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

 

 本日は3本立てとなっておりまして、「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」に引き続きTOHOシネマズシャンテで本作、次には「聖杯たちの騎士」となっております。気になるのは時期として、お休みの若い人がいてもおかしくないのに、場内は49歳の私めが年少に感じます。確かにさ、若い人にアピールするキャストじゃないけど、題材は気にならないものかな?

 

 “ドローンによる攻撃が常識です”とマスメディアが報じれば、皆さん“ま、そうかもね”と信じるんだろうか。「ドローン・オブ・ウォー」があったのが去年で、ちゃんと“標的殺人”って呼ばれてて、空軍パイロットが軍隊から足を洗うお話だった。合衆国の火器が強力で、少人数でも圧倒的なのは「13時間 ベンガジの秘密の兵士」でも描かれているけど、関心を寄せる人はいないのかな?

 

 世間様はアフガニスタンのことなんか忘れちゃってるよ、と描いたのが「アメリカン・レポーター」で、“世界には戦争の火種がいっぱい”じゃなくて、現在戦闘中の地域がアチコチにあることは、どれだけ知らされてるんだろう?戦火に巻き込まれるのではなく、難民のニュースを辿っていけば行き着く事実で、世界がグローバル化した今となっては、どこにも対岸なんてないのに。

 

 実話を元にしていないけど、ここで展開される作戦は絵空事ではない。ドローンを使った攻撃ではなく、“英米の共同作戦がナイロビで展開している”という事実に至る情報が、私めには完全に欠落している。スイスイ進んですきますけど、英国軍の大佐がネバダ州にいるドローンパイロットに監視を命じる、というのは軍事同盟しているから当然なれど、勝手にナイロビの領空を飛んじゃっていいのかな?と素朴に思う。

 

 確かに現地のナイロビ軍も共同で作戦に参加しているし、テロリストを捕獲するだけだったら“バレなきゃいいじゃん”で済んだかもしれない。しかし雲行きは指名手配のテロリストがアジトに移動した辺りから怪しくなる。アジトの周りは軍隊が行くと、途端に戦闘が開始される治安の悪いエリア。狂信者(日本のTV視聴者に近い)の巣窟らしく、子供がフラフープで遊んでもいけないとは・・・。

 

 予告編でパンを売ってる女の子がそうで、アジトのまん前に店を広げるという最悪のケースが出現する。「シン・ゴジラ」でも自衛隊がいざ攻撃という瞬間に、民間人が踏切を渡って待ったがかかりますけど、コレは観客が試されてもいる。「ヤッちまえ」という人あり、「いや、待つしかない」という人ありでしょう。本作は滑稽にすら映るそのジレンマを中心にして描いている。

 

 誰だって家ごと吹き飛ぶミサイルを、子供めがけて発射するのは躊躇する。しかし見逃したら家の近所に人間爆弾がやって来る。9.11を後悔しているのはアメリカ人ばかりでなく、ドイツの情報機関だって血眼になってテロリストを追い掛け回している(「誰よりも狙われた男」)。関連して「メイド・イン・フランス -パリ爆破テロ計画-」が参考になりますが、今から思えば「ネイビーシールズ」はホントにスッキリするフィクションだった。

 

 作戦決行に際して法的な根拠が問われるのは、文民統制が原則の民主国家なら当然。ただしその文民は当たり前ですけれど、人殺しに逃げ腰になる。英国首脳がそうで、実行あるのみだろうの合衆国首脳に尻を叩かれる。ほとんどのシーンが室内で展開されるし、役者さんもなかなか難しい芝居を要求されているけど、ヘレン・ミレンとアラン・リックマンが作品を保たせている。

 

 両者とも実行部隊の長で、非情に徹する軍人そのもの。これほど厳しい表情のヘレンは初めてだ。亡くなったアラン扮する中将が「兵士は戦争の代償を知っている、彼らを批判してはならない」というセリフも、本作が訴えたいことの一つ。あまり強烈なメッセージを感じませんでしたが、それは私めが鈍感になっているからか、無知ゆえか。ただテロリスト殺しの巻き添えで、何の罪もない人が日々犠牲を強いられていることだけは間違いない。その意味で本作は体裁は戦争映画かもしれないけど、事実を知るニュース。本作の監督ギャヴィン・フッドはノーマークでしたけど、「国家誘拐」が気になります。

 

現在(12/27/2016)公開中
オススメ★★★★☆

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