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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

  BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

 

 鴨居のTOHOシネマズららぽーと横浜からTOHOシネマズ海老名へ移動。前回来た時はポケモンGOをやっている人々に唖然としましたが、このエリアは昨今賑やかだ。思い起こせば去年の10月頃、「ジョン・ウィック」観賞時には未完成だったららぽーと海老名が完成している。日本で初めてシネコン(ワーナーマイカルシネマ)ができた場所で、映画館のないショッピングモールが出現。

 

 「ダンス・ダンス・ダンス」で都市計画は密かに着々と進むと記されていますけど、確かにTSUTAYAが経営する市立図書館も駅から見えるし、前世紀に描かれた青写真が進行中ってことになるのでしょう。ただ時代の流れは加速していて、「ゴーンガール」にはホームレスが住み着いているショッピングモールが出てきますし、電車の中で買い物をすることも常態化しそうな21世紀に、リアル店舗はアピールするのか?

 

 全く作品と関係ないようですけれど、現在を生きているのは大人ばかりではありません、子供たちだって一緒です。この種の世知辛さを反映させたお話で、疲れさせるのは如何なものか?とスティーヴン・スピルバーグが思ったかは判りませんが、絵本のような映画があったって良いのです。対象年齢は間違いなく小学校の低学年でしょう。子供たちに2時間30分以上のアメコミ映画はありえない。

 

 原作者が同じの「チャーリーとチョコレート工場」より毒は控えめ。少年が主人公の「タンタンの冒険」より浮世離れしているけど、子供たちにはぐっと観やすく作っている。日本語吹替版2Dでの観賞でしたので3Dやら4DXといった仕掛けは未確認ですけれど、BFGがのしのし歩いたり、机をドンとやったところなんかに使われていたのかな?

 

 昨今過情報でグッタリする作品に疲れた方にオススメというのではなく、子供を連れて見に行くには最適で、連れてきた大人まで満足させることはないのです。巨人の部分はアホな「ガリバー旅行記」と見比べると格段に進化しているだろうし、実写とCGの融合に関しても自然だ。「ブリッジ・オブ・スパイ」に出てきたジジイのスパイ役マーク・ライランスは今後、世界中の子供たちからBFGと呼ばれるのかな?

 

 いいじゃないですか、孤児のソフィーが孤独な巨人と相通じ、女王陛下を巻き込んで“めでたしめでたし”のエンディング。イギリス空軍が最新鋭機だったから、現代のはずなんですけれど“時代を反映させた何かを伝えよう”って部分が微塵もなく、ひたすら絵本を子供が楽しむには向いている映画。もっともオッサンはレベッカ・ホールをデレデレ見てたんだけど(不潔ですね)。

 

現在(9/23/2016)公開中
オススメ★★★☆☆

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 “たまたま倉庫で見つけて”というパターンで購入は「戸越銀座でつかまえて」とご同様。ただ本作は若い人向けに書かれているようだ。“映画に込められた情報は並じゃないから見逃さないぞ”というオッサンが読む場合、邪推で作品世界を汚してしまいます。よっていったんその種の“濁った目”を洗ってから入っていく必要がある。その浄化薬として音楽が効果的。

 

 昨今“Bluetoothのヘッドフォンで聴きながら読む”ことに慣れていて、つまりは電車の中で“自分だけの空間に引きこもっている”。集中力さえ衰えている中年だから、そんなやり方も功を奏すというか、読んでいてグッときちゃったんだよね。BGMの成せる技なのか、若ければこの偶然を“奇跡”とまで大げさに思ったかもしれない。第1話を読んでいる最中に鳴っていたのはaimerのRe:farだ。

 

 第2話のBGMはGeorge WinstonのLiving In The Coutryで、涙がにじみそうで困った。関連性など皆無ながら、無限とも言える組み合わせを試してみるのも一興でしょう。世の中知っているつもりの中年が読んだ場合、第2話に虐待のイメージをすぐ連想してしまう。しかしそんな殺伐とした代物ではなく、親子の物語として素晴らしい。きっと「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」の監督スティーヴン・スピルバーグにはそんな切り替えなど必要ないんだろうなぁ。
オススメ★★★★☆

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