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ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション

  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

 

 あんまりいないでしょうけれど、私めの注目はトム・クルーズ必死のスタントではなく、レベッカ・ファーガソンとIT機器。スパイ映画のお楽しみは、昨今こうゆう方に傾斜している。「007/慰めの報酬」でボンドはsonyエリクソンの携帯を使用していてあっと驚いた。2010年の「ナイト&デイ」でトム・クルーズ扮するエージェントはi-phoneを使用、時代の流れをこの種の機械を通じて知るのだなと痛感。

 

 で、前作ではUSBメモリーを机の上に置くだけで接続出来たり、車のウィンドーがタッチパネル化していたり、と秒進分歩の今を思い知らされた。ちなみに前夜に「M:i-2」を久しぶりに見ると、やはりIT機器が時間の進み方を教えてくれる、時代記号だと分かる。悪党が嬉々として使っている先端パソコンは、新聞広告の下の欄に載ってる中古品。

 

 冒頭に予告編で嫌というほど見せられた、“飛行機にしがみついてるトム”で始まり爆笑。“冒頭の10分解禁”を徹底させたサービスといったところですか。肝心のお話はイーサン・ハントが追いかけていた組織が実は・・・。「沈黙の戦艦」が近いですかねぇ、スパイの世界に寝返り、裏切り、はよくあるお話。そう言えば「007//ゴールデンアイ」もそうだった。

 

 アメコミヒーローは自ら生み出した敵と対峙、合衆国のスパイは仲間内の抗争に発展とある意味末期症状。ただしこれをお話の幹に出来るんだから、アメリカ映画は大したものです。ま、テンポよく進行するので、観客がそんなことまでいちいち気にせずに済みます。貢献しているのは3の監督J.J.エイブラムスでしょうか。全体的にTVドラマの枠組み内に収まってる印象なのだ。

 

 発見はレコード店のシーンで登場のハーマイオニー・コーフィールド。彼女はホントの新人女優で、3でいきなり死んでしまうケリー・ラッセルに近い起用法。そして期待通りだったのがレベッカ・ファーガソン。彼女扮するイルサとイーサンの関係が軸で、アクションはもう絶品。格闘技も披露してくれましたが、バイクのチェイスシーンはたまりません。2への挑戦にしてスピーディ、「TAXi」以来の疾走感を満喫。

 

 注目していたIT機器に関しては霞んでしまいましたよ、確かにIotっぽいガジェットが出てくるんだけど、驚くほどのことはない。またトム以外のオッサンたち、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムスも完全に引き立て役に見えちゃった。アレック・ボールドウインを加えたこの濃い面々の中で、ホントの紅一点としてレベッカ・ファーガソンはかなり美味しかったのでは?

 

 振り返ってみると、ヒロインに関してこのシリーズは冷淡だったなという気がする。1のエマニュエル・ベアールから本作のレベッカに至るまで、お気に入りの女優さんが多々出てきているのに、連投がほとんどない。ミシェル・モナハンなんてスパッと切られちゃってるし、ポーラ・パットンも一回こっきりだし、マギーQもタンディ・ニュートンも・・・。

 

 トム・クルーズとしてはあまり見栄えのしなくなった、男のチームワーク映画の牙城を守ったというところか。相棒として「しあわせはどこにある」主演のサイモン・ペッグはがんばってたし、彼はアチラではカーク艦長の信頼篤いスコットだもんね。「特攻野郎Aチーム」も映画化は1作だけだった。無理めのを超え、5まで来たことだし6があったらまた行くことになりそう。

 

現在(8/11/2015)公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

  M:I-2

 

 基本的にこのページには自分で見てつまらなかった作品は載せてません。「ロスト・ワールド/ジュラシックパーク」は例外で、本作はもちろん面白かったけど未だ載せてなかった1本。新作に合わせて再見しましたが、「エニグマ」を経ているので、印象は初見の頃とチョッと変わりました。以前だったらダグレイ・スコットはただの悪役なんだけど、幅の広い役者にしてトム・クルーズの敵役として申し分なし。

 

 また彼のデータを漁ると奥さんが「ジョー・ブラックをよろしく」のクレア・フォーラニだったりして・・・。映画の見方は本作公開時の2000年とはまるで違います。もっともジョン・ウーのアクションは色あせない。メイキングで関係者が口々に詩的だと述べていますけれど、その通りです。新作と見比べるとよりハッキリする。むしろジョンが製作の「エクスマキナ」にも出てきますけれど、鳩のシーンはやりすぎに見える。

 

 ヒロインのタンディ・ニュートンを交えて三角関係が本作の軸で、シリーズを通して一番色っぽかったのでは?そういえばアンソニー・ホプキンスも出てきますけれど、それほど濃すぎない。むしろブレンダン・グリーソンに驚いた。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」トムと再共演しますからね。なお「LIFE!」の監督主演が特典映像で爆笑を誘いますが、今となってはお宝映像。
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