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マッドマックス/怒りのデス・ロード

  マッドマックス 怒りのデス・ロード

 

 圧倒的なオーストラリアの大地を背景に、パトロール警官と暴走族の死闘にビックラこいたのが「マッドマックス」。格闘家のお話だったのを、設定をまんま頂いて当時の高校生が読みまくった「北斗の拳」のオリジナルが「マッドマックス2」。という認識を47歳のオッサンは持っておりますが、part1もpart2もTVで見ていて、「マッドマックス/サンダードーム」だけを劇場で拝んだ。

 

 ま、長い歴史を持つこのシリーズ、豪州からはオリジナルのおかげで有名になったメル・ギブソンに続いて、ラッセル・クロウニコール・キッドマンナオミ・ワッツヒュー・ジャックマンも出てきた。監督で昨今は「プリデスティネーション」のスピエリッグ兄弟ですかねぇ、おっとそうそうジェフリー・ラッシュも忘れちゃいけないし、荒野を描いた「裸足の1500マイル」も捨てがたいなぁ。

 

 で、知名度はワールド・ワイドなオーストラリア映画の代表シリーズ最新作。出演しているのは、何故かイギリス出身のトム・ハーディと南アフリカ生まれのシャーリーズ・セロン。とは言ってもそんなことは、どーでも良いのです。本作に必要なのはデータではなく、でっかいスクリーン。やはり洋画はこうでなければ気が済みません、「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」の不満が解消されました。

 

 川崎の109シネマズは既に導入していましたけれど、今回初体験の3DIMAXにはぶっ飛んでしまいました。「ジュピター」の4DXもそうですけれど、もう2009年の「アバター」が遠い昔ですな。お客さんも平日なのに入っております、みなさんよくご存知。まだまだ映画は新しい体験を供給できる、ではなく一度はシネコンが捨てた選択肢を取り戻したといった方が正しい(これ以上は割愛しますけど)。

 

 じゃあ、中身はどうかといえばそれほど元のシリーズと大差ない。でもスクリーンを活かす術は監督もちゃんと知っていて、法も秩序もどっかいっちゃった荒野を舞台に死闘が繰り広げられる。Part2では石油でしたけれど、今回は山賊どもの親玉=イモータン・ジョーに囚われている女性たちをめぐって、壮大なチェイスが繰り広げられる。この単純明快さはなくてはならない。

 

 当然シャーリーズ演じるフュリオサが大活躍、トム演じるマックスと言えば輸血袋にされちやったりして。これがねぇ「ダークナイト・ライジング」をしつこく見ていただけに笑った。最初の部分で輸血する場面があるんだよね。でもかなり情けないながらも、徐々に主人公らしさを発揮していって、ラストが素晴らしい(「ストリート・オブ・ファイヤー」に近い)。今の男は虚勢を張らずにあの姿をモデルにするべき、ぜひご覧になってご確認を。

 

 トシをとったせいで、映画の見方はガキの頃より辛辣になった。悪党がやっていることは、マスメディアによってエライと称されている人々となんら変わらない。宣伝の効果で祭り上げられてはいても、自分たちが生み出したわけでもない天然資源を独占して、人々を支配下にして価値観を押し付ける。近未来SFの代表作と長いこと思っていたけど、今を描いたいたのだな。

 

現在(6/25/2015)公開中
オススメ★★★★☆

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  マッドマックス/サンダードーム

 

 以前劇場で観た時は、トロッコを必死こいて漕いでる奴がおかしかったなということのみ記憶している。オッサンになって映画のメモリが増えて見ると、これが西部劇なのだと分かる。荒野をさまよう流れ者=マックスが子供たちのために一肌脱ぐって中身がまさに。また監督のジョージ・ミラーは殺伐としたバイオレンス映画を、最後にファンタジーにしようとしたのか。

 

 いちおう無秩序の荒野に人の住める街があって、そこを仕切っている女傑にティナ・ターナーが扮しているけど個性は強烈だ。ただしエネルギーを掌握している男が威張りだして、彼の鼻っ柱を折るために、マックスを使って懲らしめようとする。それがサブタイトルの“サンダードーム”で、「サルート・オブ・ザ・ジャガー」「ハンガー・ゲーム 」などに受け継がれている部分。

 

 ただ本作をもうワン・ランク上げているのが、取り残された子供たちで、ここにファンタジーの要素が見て取れる。文明が今まさに崩壊しつつある日本で、思い当たるフシが多々あって侮れない。むしろラストのチェイスなどがオマケのよう。ま、「バック・トゥ・ザ・フューチャーpart3」にしてアレがないと活劇にはならない。マックスは結果的に子供たちを救い、いずこかへ去るというラストは最新作同様にやはりカッコ良いのだ。
オススメ★★★★☆

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