関連テーマ 

 

 

 

 

 

 


サイドボックス

ここにテキスト


出し

ハイネケン誘拐の代償

  ハイネケン誘拐の代償

 

 若い頃はビールばかり飲んでいた。もちろん村上春樹文学の効用で、Budweiser、Coors、coronaなどかなぁ。今ではお店に並んでいるのは発泡酒ばかりとなり、外国産を見かけることは希になった。洋モノで常備されているのはHeinekenくらいだね。でもワリとお気に入りの銘柄ではある。もっともオランダ産ってことは知らなかったし、社長が誘拐されたこともまたしかり。

 

 この題材に「ミレニアム2/火と戯れる女」の監督ダニエル・アルフレッドソンが手を着ける、サム・ワーシントン、ジム・スタージェスが出ていて、アンソニー・ホプキンスもとなれば“気になる”作品へとシフトする。実録の「バンク・ジョブ」が近いのかな?史上最高額の身代金だそうだけど、「身代金」っぽくなるのか?ま、ヨーロッパ方面の情報を得られるのが何より。

 

 「スパイレジェンド」だけでは不十分だけど、「あの日の声を探して」と合わせると“観ておいてよかった”と思うように、コチラも他の欧州映画の補完材料になるかもしれない。ハッキリ言って既存の実録もの、誘拐もので傑作、佳作が多々あるだけにすぐに忘れそう。ところが映画好きとしてはサム・ワーシントンの「ペイド・バック」が分かりやすくて、劇場で見なかったら後でブーブー言うことになる。

 

 ヨーロッパといってもいろんな国があり、「シージャック」とか「ヒプノティスト/催眠」などは優れているし、ワリと見ている気になっている英国とて、「ビトレイヤー」が映し出すロンドンで情報更新になった。時より「ぼくのエリ 200歳の少女」なんてとんでもないものまで出現して、うろたえるのもナニだし、何よりアンソニー・ホプキンスが出ていることだし。

 

 今回のアンソニーはホントに控えめだった。予告編では怪演を期待させるけれど、それほどでもない。ジムもサムも実在している人物を演じているので過去作品の面影はない。「アクロス・ザ・ユニバース」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」もあったけど、ジムは「鑑定士と顔のない依頼人」の芝居が良かったし、サムに関しては誰もが知ってる「アバター」主演のイメージを完全に払拭したみたいだ。

 

 では肝心の部分はというと誘拐された社長が犯人に告げる一言ですな。“金か友人か”というのは“金に負けた人々”に発したメッセージだと思う。誘拐犯はまんまと大富豪をさらってくる事には成功するけど、幼馴染の絆を破壊してしまう。金と引き換えに失う代償としてはあまりに大きいのだ。百も承知のハイネケンは監禁されても、犯人に媚びるどころか説教したりしてね。

 

 80年代ってもう今の20代からすれば“生まれる前の大昔”。「プルーフ・オブ・ライフ」で描かれたような、会社員誘拐が頻繁になる前の出来事として、一種のジャーナルに接する感覚。実録ものとしても物足りないB級かもしれない、でも“オレ劇場で観てんだぜ”と自慢したい映画好きとしてはコレクションとして申し分なし。「トラブル・イン・ハリウッド」とて後悔してませんもの。

 

現在(6/16/2015)公開中
オススメ★★★☆☆

Amazon.com

DMM.com

 

前のページ     次のページ

 

top

 

関連作

  アップサイドダウン 重力の恋人

 

 実録「ハイネケン 誘拐の代償」では怖い顔で迫ってきますが、コチラは童顔が健在のジム・スタージェス君、素晴らしいSFファンタジーです。もうじき七夕ですけれど、こういうロマンティックなラブストーリーはご無沙汰だったなぁ。「きっと星のせいじゃない」とかタフなのもいいけどさ、デートムービーがなくちゃオジサン寂しい。中年向けもけっこうですが、「ニューヨーク/冬物語」みたいなものはもっとあっていい。

 

 舞台となる世界は圧巻で、作用する重力が真逆。上が金持で下が貧乏という構図は「トータルリコール」とか「エリジウム」もあるけど並行鑑賞に向いております。一流企業の描写は「ゼロの未来」ほど先に行ってなくて、「未来は今」「未来世紀ブラジル」風。下の世界は「ファーナス/訣別の朝」が近いですかな、青ざめた画面は「インストーラー」などの欧州産っぽく、書割とはいえCGは美麗で素晴らしい。

 

 ネタは違うけれど、「アンダー・ザ・スキン/種の捕食」などちょっと変わった角度で描かれたSFは歓迎。若い人が自由に、奔放に映画を撮ってくれることを期待している自分を発見します(「今日、キミに会えたら」とかね)。「ジュピター」より早く、SFネタで“高嶺の花との身分を超えた恋”は男子必見。現実的なのは「ノッティングヒルの恋人」ですけれど、こっそり見ておいて損しません。

 

 脇役のティモシー・スポールも隠し味で、「ジンジャーの朝さよなら、わたしが愛した世界」も良かったし美味しいトコ持っていきます。なお、40代以上の方にはこの複雑な作品世界を説明するのに最適の例があります。あの8時だよ全員集合で志村けんと加藤茶が命がけで臨んだ逆さま芸。もちろん本作はストレートな恋愛ものです、コントじゃありません、ぜひご覧になってご確認を。
オススメ★★★★☆

Amazon.com


ホームページ テンプレート フリー

Design by

inserted by FC2 system