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ジュラシック・ワールド

  ジュラシック・ワールド

 

 「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」の終映時間は10:45、こちらのスタートは10:55。チネチッタ川崎で観ればいいものの、公開初日にビビってしまいムビチケ予約で席を取ってあるTOHOシネマズ川崎へ直行。ドッと汗かきながら小走りに滑り込む。いいトシこいて何やってるんだか。第1作が1993年でスベったpart2が1997年、実に「ジュラシックパークV」から14年経過して登場の恐竜映画。

 

 この間に原作者のマイケル・クライトンは亡くなっています。月日は粛々と進んでいて、字幕オンリーの上映だった頃からシネコンで10バージョンが展開可能な時代になった。模型を使って描く恐竜ではなく、精緻なCGも当たり前。そうは言ってもココ日本で、劇場に大人の観客を呼び寄せる作品は2009年の「アバター」以来ではないでしょうか。

 

 ほぼ満席なんだけど、大人ばかり。ちびっ子たちは「ミニオンズ」とか、ちょっと成長すると「進撃の巨人」なんですかね。IMAXでも4DXでもなく2D字幕版にして狭い劇場とはチト物足りない。でも久しく劇場に足を運んでいなかった人にとってはスクリーンも十分でしょう。けっこう反応良かったんだよな、予告やCMなどで、既に披露していたシーンでも驚いている人がちゃんといる。

 

 で、足しげく映画館に通っているつもりの私めのお楽しみはキャスト。それはブライス・ダラス・ハワードが第一で、前日に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で確認したクリス・ブラットも注目だし、「サンバ」が素晴らしかったオマール・シーでしょ、「フォーカス」で笑わせてもらったB・D・ウォンはただ一人のオリジナル出演者。それだけでなくイルファン・カーン(「めぐり逢わせのお弁当」)まで。

 

 ブライスは意地悪な役浮気性のダメ女も演じてきましたが、今回は“大切なことに気づく”現代人。主人公として申し分なしで、クリスが補完する役割になっていますけれど、これが今世紀の姿。第一作から“人間の傲り”に警鐘を鳴らすテーマは継続していて、加えて技術の進化加速する資本主義もテーマとして込められている。ちゃんと呆れられない物語にしているのは、脚本も担当の監督コリン・トレヴォロウ。

 

 それにしても大抜擢というか、前作がインディ系そのものの「彼女はパートタイムトラベラー」ですからね。「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズなど人材に事欠かない映画の国ですな。それほど大勢のキャストではありませんので、かなり監督のお気に入りの人が出てたのでは?それほど出張ってないけど、ジュディ・グリアも嬉しかった(「ステイ・コネクテッド」「ファミリーツリー」はオススメ)。

 

 人を描く部分が映画好きとして申し分ないけど、特撮はどうか?確かにもはやインパクトという点では厳しいけれど、それは映画好きに限ったことで、ライトユーザーには十分。そしてシリーズを通して観てきた者にとっても美味しいオマージュ満載。だってさ、ちっこくて凶暴なヤツ(ラプドルだっけ?)に知性があるって設定はVから頂いている。

 

 あとは2と似たようなシーンもあるし、クライマックスを盛り上げるのは1のあの恐竜。そしてもう一歩突っ込むと、空飛ぶ恐竜が襲いかかってくるのはアレで、忘れちゃいけない製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ出世作もパクっている。ですから、あっと驚いている人の横で、ニヤニヤしながら「あっキタキタ」などとスクリーン指差したりして。

 

 大人げないっちゃあそれまでですけれど、夏の超大作ですワクワクして楽しまないと。角度はそれぞれですけれど、文句なしでしょう。昨今読んでいる映画館と観客の文化史には、そもそも映画館とは見世物小屋だったことが記されている。あと一回は当然4DXで体験してみましょう。家族の絆も文明批判も込められている物語は頭に入ったことだし。

 

現在(8/5/2015)公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

 

 超大作にして記録的メガヒットの「ジュラシック・ワールド」の関連作として役不足かもしれませんが、見過ごすとチョッともったいない1本。主演がセス・ローゲン(「グリーン・ホーネット」)とテイラー・キッチュ(「ジョン・カーター」)の中間という印象のクリス・プラット。この人の面構えは精悍で、トム・ハーディ(「マッドマックス/怒りのデス・ロード」)など無骨な感じが現在のトレンドなのかな?

 

 彼はアチラでは恐竜に囲まれて大活躍で、コチラでは銀河をまたにかけて大冒険。日本での知名度が今五つなのは、監督が「スーパー!」のジェームズ・ガンだからか。 「マイティソー/ダークワールド」にもリンクするらしいコチラは、「ジュピター」より先に星間文明を舞台に好き放題の展開。見逃して後悔したのはスタートで、10CCの I'm Not In Loveが鳴ったかと思ったら、主人公の少年がWALKMANで聴いている。

 

 ああ、今となっては合衆国に一矢報いた我が国の・・・、昨今チョッとこういう場面にため息出ちゃいます。「ガンホー」は既に歴史の1ページなのだな。あと日本へのオマージュはたぶんキカイダーを思わせる人も出てました。「鉄腕バーディーDECODE:02」「コブラ」「リディック:ギャラクシー・バトル」などを並行観賞されると、スペースアドベンチャー・タイムに浸れます。もっともお好きな方はとっくですね。 

 

 確かに展開は分かりきってる、何度も見てるとおっしゃる方がいてもおかしくない。でもこれは続編観たくなったんだよな。それはキャストが豪華だったからかもしれない。昨今劇場でご無沙汰のグレン・クローズ(「エアフォース・ワン」をぜひ)でしょ、ジョン・C・ライリー(「僕の大切な人と、そのクソガキ」をぜひ)でしょ、ジャイモン・フンスー(「ネバー・バックダウン」が良いのだ)やベニチオ・デル・トロも。

 

 青鬼になったマイケル・ルーカーには笑わせてもらった。彼は「スーパー!」の出演が縁なのかな?ヴィン・ディーゼルもブラッドリー・クーパーもとアメコミ映画の結集力には改めて驚かされた。もっとも売り込みはなかなか難しかっただろうなぁ。でもマニア向けで片付けてしまうのは、大損です。だってゾーイ・サルダナまで真緑星人ですよ「コロンビアーナ」「ファーナス/訣別の朝」の彼女が。
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