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ジョン・ウィック

   ジョン・ウィック

 

 昨日は魅力的な女性を描いた2作、「アデライン、100年目の恋」「マイ・インターン」で満腹。本日は海老名のTOHOシネマズにて男のアクション。これは現時点5で触れることになりますが、昨今このエリアはニュースになった、TSUTAYAが市立図書館を経営する2例目として。橋本駅周辺の景観は1年前と変わりませんが、海老名にはショッピングモール、ららぽーとが完成間近。

 

 目にするものがどんどん古びて見える昨今、もはや巨大ショッピングモールが建設されている光景すら新味がない。昨今読んでいるkindleコンテンツがそんな気にさせるんだけど、新しいと感じる体験は現実の風景の中にはない。そんな今世紀だけに、女性が主役の作品には説得力があるけど、逆は珍しくなった。来週観賞を予定している作品も「アクトレス/女たちの舞台」「ダイバージェントNEO」だ。

 

 化石映画、絶滅危惧種映画、なんとでも言って頂戴。この手のものがなくなったらオッサン客は遠のくよ、若い人が洋画見なくなってるんだから。直近で拝んだB級アクションは「ゲッタウェイ/スーパースネーク」なんだけど、本作にもマスタングが出てくる。妻を亡くし、形見の犬と暮らしているジョン・ウィックが乗る愛車に因縁ふっかけてくるのがロシアン・マフィア。

 

 昨今のアクションで重宝されてる彼らですけれど(「イコライザー」「SAFE/セイフ」も)、いくらなんでもムカついたからって家まで乗り込んで犬まで殺したり・・・。ですがこの辺を突っ込んではいけないのです。このありえない展開こそ醍醐味。マフィアのボスのバカ息子が手を出してしまったのが伝説の殺し屋。逆鱗に触れたマフィアは次々に血祭りに上げられていく。

 

 ワルがスパスパ殺されていく過程は大同小異というか、それほど変わりありません。しかしキアヌ・リーヴスが強面に変身でやりまくり。爆発のシーンでやけに重低音が響いた感じがしましたので、その辺りも工夫がされていたんでしょう。もっともジョン・ウィックだけを見ていては、この作品のお楽しみが半減します。私めが拍手したくなったのはボス役のミカエル・ニクヴィスト。

 

 彼が演じるヴィゴは確かにボスの風格があるんだけど、ジョンの復活にビビっている。彼の犬を殺したと聞いて息を飲み、ヒタヒタと自分に近づいている殺し屋を感じて遠い目になったり、保身のために×××したり。ラストなんか「な、やっぱりオレら殺されちゃうだろ」って感じでヤケクソ気味に笑ってます。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のジャーナリストも化けましたよ、外国映画に出てもキアヌにはできないからね(「ザ・ウォッチャー」をご参考までに)。

 

 一つ気になったのは、ひょっとしてエンディングはホテルを後にするジョンだったのでは?あそこで終わっていれば、続編作れる要素がいっぱいある。死体処理の業者はたまらないし、得体の知れないホテルも膨らませることができる。せっかく出てきたウィレム・デフォーもジョン・レグイザモも女の殺し屋も・・・。そこを強引に切って捨てたラストだったような、でもコメディになっちゃうからああなったのか。ぜひご覧になってご確認を。ワルのボスが笑えて、ひょっとして違ったラストでも?という感じは新しい。

 

現在(10/20/2015)公開中
オススメ★★★★☆

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  ザ・ウォッチャー

 

 キアヌ・リーヴスの悪役がミスキャスト、とは誰もが当時思ったはずだ。実際劇場観賞した私めも似たような感想で、とっくに忘れ去っていた。ところがホントにたまたま再見すると、それほど悪くない。経年熟成する傑作(「サイコ」「秋刀魚の味」「ゴジラ」も)とは違って、年月が経過して宣伝のバイアスがほとんど効かなくなってから楽しめるのが、この種の B 級クライム・サスペンスなのかもしれない。

 

 公開年は2000年、キアヌ「マトリックス」に出た後だ。冒頭にかかるアチラのサントラで使用されていたロブゾンビのDoragylaというのも人気にあやかろうとした、と言われそう。当然ラジー賞も獲得で、埋まっちゃうパターン。でもさ、「世界で一番パパが好き」もそんなに悪くないどころか、感動しちゃったし。

 

 で、本作の見所はキアヌをスターだと思わないで、ジェームズ・スペイダーを中心に据えると面白い。「スーパーノバ」とか確かに彼にとって不遇の時期かもしれないけど、この人がライトマン博士(「ライトゥミー」)、パトリック・ジェーンを演じていたら?という気もする。

 

 ま、「セブン」の亜種として「グリマーマン」などと比較すると、半ランク上に感じるかも。マリサ・トメイ出演も大きいが、一点だけ「ほうっ、なるほど」となった描写は、人々の無関心がくっきり刻まれている。最新科学やらテクノロジーを駆使した切れ者捜査官はこのあと TV ドラマでいっぱい登場するんだけど、監視カメラなどまだ未発達だった頃の時代記号を見られる。新作の「ジョン・ウィック」では殺し屋になるキアヌ、連続殺人鬼の彼と見比べるのも一興です。
オススメ★★★☆☆

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