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攻殻機動隊 新劇場版

  攻殻機動隊 新劇場版

 

 本日は先週の「海街diary」に引き続いて、新宿までやって来ての観賞。相変わらず時間を作るのが下手なので、「グローリー/明日への行進」、「ターナー、光に愛を求めて」を泣く泣くパス。意識しておりませんでしたが、近未来SF3本立てになります。この後は「マッドマックス/怒りのデス・ロード」「コングレス未来学会議」。このパターンは「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」の時なんかがそうだ。

 

 勝手にくくった“日本アニメーションの新しい試み”の最後になる本作、振り返ってみると、リブートの一群だったわけだ。ヤマト、ガンダムに続いて攻殻を作り直したんだけど、「アップルシード/アルファ」などにしても、そろそろ限界点なのかもしれない。「アメイジング・スパイダーマン」2で打ち止めらしいし、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」は続きが観たいけど・・・。

 

 ホームページでは25周年と銘打ってあって、旧劇場版は95年で20年前。確かに当時は士郎正宗の描く世界は新しすぎて、手持ちの情報が追いついていかなかった。しかし時は確実に過ぎ、全部を把握できないまでも、理解できる環境が整った。つまりは彼が描いた作品世界が現出している真っ最中。よって実際に進んでいるテクノロジーを知る方がエキサイトかもしれない(「NEXT WORLD」)。

 

 衝撃的だった押井守版、根強いファン層を築いた神山建治版に引き続き、丁寧に新しい作品世界を構築して臨んだ新劇場版、私めのお楽しみは音に尽きます。音楽担当がなにせコーネリアスだからして。ゴジラのでっかい顔が、ビルから突き出している新宿TOHOシネマズ。ここの音響システムは本作観賞に最適で、ここまで来た甲斐ありです。そういえば先週丸ノ内線出口の地下道モニターに宣伝が映ってたな。

 

 攻殻シリーズの良いところは、たいていの日本映画が避けている自国のネタを、近未来SFの体裁を借りてズケズケと言い切ってしまう特権。実際に現日本政府は海外の戦闘に参加しようと必死ですけれど、軍の民営化が今回は匂わされていた。最新テクノロジーと情報が鍵を握る軍事は切っても切れない関係にあるし、もう進行しているんじゃないのかな?

 

 “企業配下になった国家”をマスメディアは伝えたりしないけど、スネに傷持つ面々が主人公のこのシリーズなら堂々と描ける。「ルートアイリッシュ」「ヨルムンガンド」なんて見ていて当然でしょ、と言わんばかりだ。またちゃんと一昨年から続いたシリーズも伏線として成立している。たぶんファイヤースターターの部分は「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」で補完することになるのかな?

 

 ラストはオリジナルに直結するように締めくくられていて合格でしょう。坂本真綾演じる草薙素子は見覚えのある顔になっていて、再度アレから見直すのも悪くない。これから新しい流れが始まるのではなく、膨大な情報量を所有している攻殻機動隊の映像化作品を、新たなファンが過去に遡って楽しむ一助になっている。ま、押井守版は何度も見たから、神山建治版をのんびり楽しむとしますか。

 

現在(6/25/2015)公開中
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  アップルシード アルファ

 

 第一作が2004年で、第2作は2007年。この間に既にCG映像によるインパクトは薄れていたかもしれない。それだけアレに面食らっちゃったんだけど。もう「ルネッサンス」も忘れられる、というかレンタル屋の棚から下げられたかな?ただし技術はドンドン進化していて、本作と昔のモノを見比べれば一目瞭然。ただしCG技術は「シドニアの騎士」のように用いた方が良いのでは?と昨今は思います。 

 

 じゃあまるきりダメか?というわけもなく、デュナンにメロメロ、デレデレになっちゃうんだよね。彼女さえちゃんとしていれば、アップルシードになるのだ。士郎正宗の生み出した世界は核戦争後の日本がモチーフかもしれないし、今の権力者が進めているこれからの戦争後かもしれない。悪役が吐き捨てるセリフにモロに出ていて、愚行を始めるのは為政者とTVの前の世間様。さあ、ヘカトンケイルシステムの身体に換装させて、荒野を生き残る準備を始めなくちゃ。冗談抜きで。
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