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Dearダニー 君へのうた

  Dearダニー 君へのうた

 

 “43年前にジョン・レノンから届いた手紙を受け取ったことで、人生を見つめ直すベテラン大物ロック・ミュージシャンをアル・パチーノが演じる”というイントロの本作。思い返せば彼の主演作で音楽ネタあったっけ?そういえば歌うところも見たことなかったな。そんなこんなで川崎のチネチッタにやって来ての2本立て。この後は「天使が消えた街」なんだけど、共通項は“実話をヒントに”。

 

 ほとんど実話の部分はないでしょう、ただ“ジョンから受け取った手紙”だけしか使っていない。それが功を奏したというか、バッチリでしたね。もうジジイになったロックミュージシャン=ダニー・コリンズなんだけど、人気は衰えずステージではギンギン。アル・パチーノはやる気満々でノリノリ。日本だとロックミュージシャンは生真面目な印象があって、あの派手さはむしろ演歌歌手が近いのでは?

 

 人々に娯楽というか快感を提供してきただけに、ミュージシャンの実生活は当然ボロボロ。よって人生を取り戻す行動に走るダニー。子供のままジジイになってしまった男だけに、思いついたらやりだしちゃう。とっくに大人になっている、会ったことのない息子の元にすっ飛んでいく。それにしても笑ってしまいます、自家用機と派手なベンツでホテルに乗り付けたりして。

 

 親がガキだとその息子は堅実な人生を歩むわけで、裕福ではないもののまともな家庭を築いているトム。演じているのがボビー・カナヴェイルで、私めの場合この人の出演が観賞の決定打。「WIN WINダメ男とダメ少年の最高の日々」辺りから気になり始めましたが、漁って見た「ハード・クライム」も良かったし、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」も当たりだった。

 

 加えて「ウソから始まる恋と仕事の成功術」と見比べてみましょうとオススメのジェニファー・ガーナー、「グリフターズ/詐欺師たち」「あの日の声を探して」のギャップが楽しめますのアネット・ベニング、「しあわせはどこにある」に続いて美味しいところをいただいてしまったクリストファー・プラマーなんてスキのない豪華共演で、いちおうミニシアター系で興行収益は計算されるみたいだけど、そんなものかな。

 

 みなさん実力派だし、大きいスクリーンに映える役者さん。ここチネチッタでは大きい方の劇場でしたので、満腹です。もちろん中心のアルが歌を披露しただけでなく、コメディ演技炸裂。もうどうしようもないくらいにガキなんだけど、ミュージシャンですから根はナイーヴ。孫娘に大サービスしてしまう部分なんか映画ならではです、見ていて楽しい。

 

 実話をベースにするとマイケル・ダグラスの「恋するリベラーチェ」になっていって、作品がどうしてもウェットになってしまう。本作には泣かせる仕掛けを施せそうな設定で満ち満ちているのに、全編カラッとしていて爽快、「クレイジー・ハート」もここまで徹底していなかった。唯一グッとくるのはクリストファーのトコなんだけど、本筋とは関係があるような、ないようなが好印象。

 

 孫娘は活発で元気がいいなぁと思っていたら、多動性障害なのだそうな。受け入れる学校はむしろ施設に見えなかったりするなど勉強になりました。またトムにも病があるんだけど、ラストのね「先生はさ、イイ時はトムって呼ぶぞ」の部分はぜひご覧になってご確認を。ジョン・レノン(「ノーウェア・ボーイ」を参考までに)は人によっては神だから、彼が書いた手紙が奇跡を起こすってのもまんざらでもない。

 

 ホラの効用というか、映画はこうでなければ。世相も暗いし、悪気はなくとも余地をなくそうと刻々と努力している人たちが一方にいて、自分を見つめ直す映画が結果として増えていく現在。放ったらかしにしていた家族の絆を、笑っちゃうくらい涙ぐましい努力で取り戻そうとしているジジイの映画は文句なし。私めにとってあえて老いを晒さなかったアル・パチーノのベストで、現時点で本年度1。

 

現在(9/9/2015)公開中
オススメ★★★★★

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 確かにさ、無理があるよこの2人がこの年齢に達して、コンビの刑事ものを演じるというのは。公開時にロバート・デ・ニーロ67才、アル・パチーノ70才。でももうヒイキのひき倒しで全然見ちゃう、やはりこの両名が好きな自分を発見です。それは監督もそうでしょう、冒頭の射撃訓練はワクワクする。で、名優の2人だけに単純なアクションにはしないで込み入ったお話にしている。

 

 もちろんファンは「ヒート」を見ているハズだから、チョッと変えなければ。これがなかなか難しい。双方に華を持たせるとなると「あぶない刑事」風アクションで通すワケにはいかない。ですから、サスペンスタッチなんだけど、オチは途中で読めてきます。そうは言ってもなかなかないよ、あっと驚く仕掛けなんて。といった感じについつい擁護姿勢になってしまう。

 

 「大脱出」は観に行っても、コチラをスルーしたのはウカツだった。また見所は他にもアリで、「スリーデイズ」でも老けた印象のブライアン・デネヒー、「ハード・クライム」は発見で、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」は納得のジョン・レグイザモ。50センツことカーティス・ジャクソンはワルなんだけど、ぜひ「ラストベガス」をご一緒にオススメです。
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