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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

 

 期せずして今日は七夕です、でも本日3本立ての中に恋愛ものは含まれておりません。この後はソビエト連邦が舞台のミステリー「チャイルド44 森に消えた子供たち」ジュリアン・ムーアが賞を取りまくった「アリスのままで」。こういう時期に「アップサイドダウン/重力の恋人」みたいな作品を上映したらとも思うけど、映画館を見世物小屋に回帰させる流れ(現時点3)があるからね。

 

 前回は2012年にあったヒーロー大集結の第2弾、この3年間にアメコミ映画はどうも食傷気味だった。しかしながら懲りもせず来ちゃうのも、抗えないキャストの豪華さ。事前に新規加入の出演者をチェックしていると、自然と足が向いちゃうのです。また一昨日「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」を見ていて、ちょっと特撮が変わってるなと見直したことも大きい。

 

 ところがやはりと言うか、冒頭から動く書き割り=CGアクションがテンコ盛り。「エクスペンダブルズ」だったらOKなんですけれど、この長さに失笑してしまう。観賞スペックは2D字幕版なので、やはりIMAX3DであるとかIMAX4Dといった仕掛けがないと、映像に新味を感じない。前の日に見ていた「シドニアの騎士 第九惑星戦役」の2巻なんて、宇宙に漂っている登場人物の描写だけで狂喜したのに。

 

 とは言ってもさすが至れり尽せりのアメリカ映画、退屈しません。非アクションシーンで映画好きのオッサンが楽しめるように作ってある。今回はチームの中に色恋沙汰が仕込まれていて、ハルクとブラック・ウィドウがラブな関係に発展。キャプテン・アメリカでも良さそうなんだけど、それやっちゃうと「私がクマにキレた理由」の焼き直しになってしまうのです。

 

 ハルクとブラック・ウィドウではなく、マーク・ラファロとスカーレット・ヨハンソン共演の恋愛ものは見たことなかったから新鮮。マークは「はじまりのうた」の記憶も生々しく、スカーレットは昨年「her/世界でひとつの彼女」「LUCY/ルーシー」があって、出番は少なかったけど「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」もなかなかだったし。

 

 ジェレミー・レナーは来月「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」があって、そろそろ小ぢんまりした作品にシフトしていった方がよさそうだ。新規加入の2人、エリザベス・オルセンとアーロン・テイラー=ジョンソンはなんと「GODZILLA ゴジラ」の夫婦役。あんまり多くなっちゃうとナニなので、ナタリー・ポートマンとグウィネス・パルトローは出てこなかったな。

 

 さらにデータを見ていて期待していたのは声の出演ジェームズ・スペイダー。この人とロバート・ダウニー・Jr「レス・ザン・ゼロ」以来ではないかな?そしてステラン・スカルスガルド(「しあわせはどこにある」)、サミュエル・L・ジャクソンも出てきて、嬉しかったのが昨今ご無沙汰しているドン・チードル。さらに声の出演ながら実は「アイアンマン」のレギュラーだった、ポール・ベタニー(「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」をぜひ)も登場。

 

 中身というか物語は定番で、でっかい敵と戦って勝つ。ただそろそろ地球外生物と戦う図式も飽きてきたことだし、自らの内にある恥と対決するのが今後のトレンドになっていくのかな?アレもそうなってたし、そのうちトップ同士がお友達になりそうな中国を悪者にもできないしね。トンカチの神様=クリス・ヘムズワース主演の「ブラックハット」を参考までに。

 

 史劇的コスプレではこの豪華なキャストを結集できなくなってきたアメリカ映画。「世界一美しいボルドーの秘密」などを見ると、金持ちの国は中国になりつつあるようだ。もう前売り券買っちゃったから、次に予定している「ターミネーター:新起動/ジェニシス」とCGの動きが被らなきゃいいな、などと思う昨今。作品内容などはどこ吹く風で、データ的に楽しむとは20年前には想像もしなかったな。

 

現在(7/7/2015)公開中
オススメ★★★☆☆

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関連作

  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

 

 ご無沙汰のアメコミ映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の予習に重い腰を上げたは大袈裟ですけれど、間をおいて見るとこのジャンルも悪くない。食傷気味になったのはCGバトルが長くて、ホントはスクリーンに食い入る瞬間にウトウトしてしまう。トシのせいですけれど、コレと「マイティ・ソー/ダークワールド」をパスしたのもその辺が原因。2012年の頃とは環境も変わりましたし。

 

 好感を持てるのはCGも確かにふんだんに使われているけど(クライマックスのトコね)、アベンジャーズご一行様の中で最弱かも?のキャプテンが繰り広げるのは肉弾戦。よってけっこうオッサンでも見入っちゃえる。後は贅沢なキャスト、ぜひ「私がクマにキレた理由」を未見の方にはオススメします。若い時のクリス・エヴァンスとスカーレット・ヨハンソン、と今を見比べるのは楽しいのです。

 

 ロバート・レッドフォードがワルで登場とは大判降るまい。「アンフィニッシュ・ライフ」くらいしかこの人の悪役(正確には違うけど)は見たことない。「大いなる陰謀」の監督であり、あの登場人物のイメージが彼のもの。サミュエル・L・ジャクソンも善悪行ったり来たりできる人で、「ロボコップ」の強烈さとコチラと紙一重に見えるところが映画好きとしては美味しい。

 

 怖がりのアメリカ人は危険を排除することに熱中するあまり、ナチの手先に成り下がる。良くないことだけは真似たがる、現在の我が国なんかモロに似たり寄ったり。ところが、“ちょっとやり過ぎじゃない?”というヒーロー=キャプテン・アメリカがいるので救われる。マイケル・サンデル先生のそれをお金で買いますか 市場主義の限界を読んでいるせいか、合衆国は資本主義の名の元に腐敗するけど、ブレーキもちゃんと持ってるんだよなぁ。
オススメ★★★★☆

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