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美しい絵の崩壊

  美しい絵の崩壊

 

 「とらわれて夏」に触発されたのか?2人の美女が共演だからなのか?既にスケベじじいだからなのかは判然としませんが、期待の1本。オタク少年向け「THE NEXT GENERATION/パトレイバー第二章」を観終わって、新宿ピカデリーから新宿武蔵野館までダッシュで馳せ参じる。入場整理券ではあれども、好き勝手な席に座れるミニシアターで一息つく。

 

 2012年の「パーフェクト・センス」から間はあきましたが、健在な老舗での観賞は映画好きとしては得難い体験。さて、「ステート・オブ・グレース」以来好きなロビン・ライトも、「マルホランド・ドライブ」以来好きなナオミ・ワッツも、10代の息子を持つ母親が相応しくなった。ただし両者とも女優根性の人ですから、プロポーションは見事です、当たり前ですけれど弛んでいません。

 

 予告編では“母親が親友同士の息子が、イケナイ関係をしてしまう”までは判りましたが、ロビン扮するロズと、ナオミ演じるリルの息子イアンだけと思っていたら、さにあらず。人によっては“おぞましい”とすら受け取れる背徳の関係が、美しい入江を持つ海辺の地で形成される。ただやはり中年男性なので、ベン・メンデルゾーンが演じる“蚊帳の外の夫”の目線ですな、ピンと来ない。

 

 ベンはそれにしても今回はダンディだった。「ジャッキー・コーガン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」もショボかったのに、ゲイリー・オールドマンの渋さがある。でもサーフィンする様も決まっている、若い2人の少年はまるで区別がつかなかった(年取りましたよ)。ただ本作がターゲットにしているのは、ある程度の年齢に達した女性層のハズだから、文句なしなんでしょう。

 

 確かに背徳の物語で、エロティックではあってもAVのような猥褻さはない。ただ海辺の風景も登場人物も、美しいとしか形容できないだけに、物語のおぞましさが浮き彫りになる。ま、文学そのものですね、この種のことを題材にするのは。監督のアンヌ・フォンティーヌはまるで知らない人だったし、作品世界も不明。彼女の「倦怠」をリメイクした「クロエ」しか見ていない。

 

 ただこれから「ココ・アヴァン・シャネル」もいってみるかと食指が動いたのは間違いなくて、ある種の辛辣さを込めて、女の業を描ける人って印象ですな。「ミラノ、愛に生きる」のティルダ・スウィントンとかケイト・ブランシェットなどが次回作に出演するなら興味をそそられるか。いや、やはりオッサンは美しくもおぞましい背徳の文学は門外漢なのだ。

 

現在(5/31//2014)公開中
オススメ★★★★☆

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 「とらわれて夏」に触発されたのか、スケベ心がムクムクと蘇り、試しに見てみたらしっかりした文学作品でした。原作を書いた人は監督でもあって、名前でピンとくる人も多いでしょう、アーサー・ミラーを父に持つレベッカ。そしてなんとリンカーン大統領を演じた、ダニエル・デイ=ルイスの奥さんだそうな。ただトリビアはあくまでオマケで、ロビン・ライトの魅力が年齢にふさわしく発揮されている。

 

 「声をかくす人」は老け過ぎでしたが、本作でもロビンは化けている。だって年上のはずのキアヌ・リーヴスを坊やに見せてしまうんだから。さらにキャストは豪華で、「リベンジ・マッチ」では完全なジイさんだったアラン・アーキンも、中年の頃から演じていて、“年の差カップル”に無理がない。さらにモニカ・ベルッチ、ジュリアン・ムーア、マリア・ベロを贅沢に配している。

 

 お話はアメリカの裕福な層の奥様が、その半生を振り返るスタイルを用いて、独り立ちするまでの過程を追っている。豊かでも帝国合衆国には、どこか“成れの果て”の印象が拭えないのは「リトル・チルドレン」もご同様。子供も手が離れ、新しい恋にという展開は「おとなの恋には嘘がある」も近いが、主人公ピッパ・リーの過去が滑稽さと怖さの隠し味になっている。

 

 「美しい絵の崩壊」を観ようかどうしようか迷っていたんだけど、やはりロビン・ライトって抗えない魅力の持ち主なんだなぁと再確認。良き妻に扮した次に、いわゆる“筆おろし”映画でどんな感じになってくれるのかな?監督の描き方も皮肉が効いているけど、毒になる手前で留まるという品が感じられる。この後「ルビー・スパークス」でキュートな魅力が全開のゾーイ・カザンは、未だホントに女の子だね。
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