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THE NEXT GENERATION/パトレイバー第1章

  THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章

 

 「ローン・サバイバー」に続いて前売り券ネタからで申し訳ないですけれど、「パトレイバーの前売り券ください」と言って待ってたら、レジの金額が¥11,000と打たれているのに目を疑った。てっきりムビチケかと思いきや、渡されたのはポスターなみの大きさで全七章分ある。オッサンになると図々しいけれど、しくじりを認めないのもまた然りで、7作全て見ることがこの時点で決定。

 

 全部観なくちゃなんないから、もういきなり戦々恐々のパトレイバー最新作。不安材料でいっぱいですよ、アニメはなんとか散発的に見るけれど特撮はほとんどパス。間に合せでリメイクされた「電人ザボーガー」(面白かった)とか「ULTRAMAN」とか現在の技術を急いで確認。思い知らされたのは、合衆国産と比較するのはまず無理がある。でもどーしても抗えない魅力は国産ゆえの愛着なのか。

 

 入口で泉野明の名刺もらったり、“日本アニメーションの新しい試み”と同じ会場即売会も兼ねたイヴェント上映。準備は整っているので、いざ中身はというといきなり千葉繁が出てくる。この人はあの押井守実写第一弾「紅い眼鏡」の主演ですもの。じゃあオタク路線の作品になるのか、弱ったなと心配になった。更に千葉繁扮するシバシゲオがナレーターになって、前作からの経緯を話している。

 

 でもこれは伏線が語られているようで、ちょっと期待が膨らむ。前シリーズのキャラクターを完全に排除していないんじゃ?という気もするし。また実写だけに21世紀の事実も踏まえなくちゃなんないから、二足歩行のロボットがナンセンスだということも語られる。ただし倉庫(正確にはハンガー?)の奥に鎮座しているパトレイバーには、日本特撮のらしさが漂っている。

 

 エピソード0はイントロだからおとなしいけれど、エピソード1になったら、俄然物語が動き出す。「SPEC」でサトリを演じた真野恵里菜ちゃんと福士誠治のコンビ、ロシア語が堪能なカーシャ役の太田莉菜ちゃんなどは、アニメ版を実写に置き換えるには必要不可欠のキャスト。あとの面々はそれほど目立っていないけれど、これから美味しい出番が用意されているに違いない。

 

 圧巻はやはり出動のシーンで、実際の道路をパトレイバー載せて走るトレーラーのシーンはなくてはならない。想像するに押井守はホクホクだったことでしょう。ポーランドで撮影の「アヴァロン」は“実機の迫力にアニメは適わない”という信念から結実だし。“ダメそう”という不安があっという間に払拭されて、ワクワクしてしまった。パトレイバーが立っただけなのにね。コクピットに収まった泉野明も素晴らしい。

 

 ずっと見てきた押井守作品ながら、この人の場合ね、食事のシーンがワシはまるでダメ。宮崎駿荻上直子フードムービーの人として認識しているけれど、「立喰師列伝」の監督はとにかく食い方が汚くて・・・。出前のチャーハン、カップラーメン等々食欲をそそらないんだよねぇ。「うる星やつら2」から街中の庶民文化を独自に描いてきて、彼の持ち味なんだけど、どうしても好きになれない。

 

 ただ腐れ縁のなせる技で、全部が好きとは言えないけれど、どーしても観に行ってしまう。映画のつくり方をよく知っている、この人の健在ぶりを見て嬉しくなった。次回「機動警察パトレイバー2」の荒川役が忘れられない、竹中直人も出るみたいだし。残りの6作はウキウキしながら劇場に馳せ参じることになるでしょう。¥11,000の前売り券が無駄にならず、60分の上映時間でも元が取れた。

 

現在(4/5/2014)公開中
オススメ★★★★☆ 

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 レンタル店に現在並んでいるのは、前後編の形式だが、リリースされた当時はビデオテープ6本。映像版パトレイバーのオリジナル。TVシリーズもあったけど、劇場版に直結するのはコチラ。コミックも大好きで、まさにメディアを多用して展開。確かVHSはCM をさしはさむことで、低価格化を実現したはず。FUJIFILMのオーディオ・ブランドだったAXIA の宣伝が途中に流れて新鮮だった。

 

 各エピソードは押井守のテイストがかなり色濃い。結果コメディタッチの人間ドラマが際立っちゃった。肝心のレイバーがカヤの外で、その反省から劇場版パート1はアルフォンスが大活躍する。最終エピソードは当然パート2を予感させるヤバイもの。得体の知れない後藤隊長の前歴が垣間見られる。各キャラクターのイントロダクションである第1話の「丹下左膳になっちゃっよう」もだけど、「ゴジラ」のパロディ第3話などオタク心をくすぐるネタ満載。
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