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美女と野獣

  美女と野獣

 

 気がつけば本日はヨーロッパが舞台になった作品を拝んでいる。このあとは北国のトランシルヴァニアになるんだけど、極東の日本人にはイマイチ実感の湧かない地域。「鑑定士と顔のない依頼人」で触れてますけど、絵画の魅力がサッパリなのもその辺が原因だと思う。とは言ってもディズニー版がこの名作を世界に普及させたことは間違いないので、けっこう場内にチビッコを見かけて、なるほどねと思った。

 

 ファンタジーには違いないので、アメリカ映画や日本映画とは違ったテイストに触れて、映画の虜になってくれると嬉しい限りだ。オッサンも遠い昔にオリジナルに魅了された過去がある。ディズニー版のイメージを覆し、本家の意地を見せる意図もあったかもしれない。でもジャン・コクトーの財産を21世紀に継承させなければ、映画発祥国の名が泣きます。

 

 主演のレア・セドゥは美女じゃない、というご意見はごもっともなんだけど、あくまでベラと野獣のおとぎ話なんだから彼女は適任。衝撃的な「アデル、ブルーは熱い色」とか、画面の隅っこに映ってただけの「グランド・ブダペスト・ホテル」は棚上げして、これから進出してくる女優として魅力を発見するのも悪くない(この人も今年3作観てんだな)。マリオンメラニーでは無理があるし、アメリカの女優だと派手になっちゃう。

 

 だって「赤ずきん」とか「スノーホワイト」があったけど、パワフルだよ。「エバーアフター」はもう現代的な解釈以外の何ものでもないし、「アリス・イン・ワンダーランド」はラストにバトルしちゃうもんね。ロマンスを前面に出すことと、禍々しい野獣との異類婚姻譚(って言うんだって、Wikipediaをご参照ください)を再現しなくては。

 

 それにはアメリカ映画と一味違った特撮も必要。お手本にするオリジナルは手作りの味がたまらなくて、今回ちゃんとロウソクが灯るところで流用している。ピクサー社製のCGアニメと「ミニスキュル」を比べると、違いはハッキリする。全編書き割りで覆われている画面か、自然の風景と合致させるか。CGアニメじゃないけど今のところ上手くいったのは「アバター」で、2009年から不動だな。

 

 子供を寝かしつける時に聞かせるおとぎ話という描き方も重要で、生活までグローバル化しそうな21世紀にはなくてはならない。“TVを見せておいて、家事を片付けるのは怠慢だ”という批判は酷いが、“金で買えない動かしがたい体験”を幼少期に過ごすか否かは、その後の成長に大きな影を落とす。それは「かぐや姫の物語」に通じていて、財産は継承されていかなくては。

 

 ディズニー版に不満だったのは、ソフト過ぎる描写もなんだけど、ラストの王子にあんぐりしちゃったんだよね。今回はヴァンサン・カッセルだということが分かっていたけど、傲慢さによって野獣に身をやつしてしまった男は適任。呪いで豚になっちゃったのがポルコ・ロッソなんだけど、このお話で笑いを含むわけにはいかない。そういえば「ジェヴォーダンの獣」の彼は禍々しかった(監督も同じクリストフ・ガンズ)。

 

 アメリカ映画のCGにはウトウトしちゃうので、アメコミ映画を次から次へとパスしている。失笑してしまいますが「ニューヨーク冬物語」くらいのレベルでも平気になった。映画はテクノロジーそのものなんだけど、前面にそれが出てくると興ざめ。観客は身勝手そのものなれど、「THE NEXT GENERATION/パトレイバー」をニヤニヤしながら眺める今日この頃だし、レア・セドゥの新しい魅力も堪能できたし申し分なしでしたな。

 

現在(11/2/2014)公開中
オススメ★★★★☆

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  美女と野獣

 

 ずいぶん前に深夜TVで放映されているのを見て、その独特な画は記憶に刻印されている。ジャン・コクトーに触れているのは「シコふんじゃった」だったか、Wikipediaを覗くとエディット・ピアフの親友だったそうな。コレを先に見ていたので、ディズニー版は微笑ましかった。野獣がポイントで、禍々しさがあるかないかは全体の印象に響く。

 

 久しぶりに見ると、幾つか映画を見てきた経験はダテじゃなくて、良い意味で空きのある作品に接してホッとする。お伽話が始まるよ、と告げられ観客はお話の中へ。午前十時の映画祭でも雨が降ってる映像に感動したが、画面がぶれたり、ブツって音に至るまで映画の原始体験は得難い。記憶にハッキリ残っいるのはロウソクの灯る瞬間だ。もちろん新作もちゃんと再現していてニンマリ。
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  ミニスキュル ~小さなムシの物語~

 

  子供がいないので、こういう作品との遭遇は奇跡。allcinemaの投稿者で、アテにできるコメントを寄せている方に感謝。全編セリフ無しが何よりで、虫たちが巻き起こす騒動に笑わせてもらっている。ハチのエピソード“月”は「トップガン」ばりの編隊飛行だったり、「スターウォーズ」っぽくて迫力あり。でも「ライトスタッフ」まで近いのかな?と思った途端にオチが来るんだよね。

 

 また“カタツムリの夢”は彼の願望が反映されて笑えるんだけど、“イモムシの夢”と似ているようでひと捻りしてあったり、子供向けと侮れない。DVDの2まで見ただけなので、お楽しみは継続中。フランスのCG技術と言うより、映像センスは新鮮。それはファンタジーの「美女と野獣」もしかり。タイナカサチの“アリの夢”などがテーマソングとしてイケると思うがどうか。
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