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黒執事 Book of Murder 上巻

  黒執事 Book of Murder 上巻

 

 パッケージソフトで「黒執事/Book of Circus」を見ているので、私めにとってシエル&セバスチャンはサーカス団に潜入して捜査中ということになる。ただ冒頭で既にそのエピソードは完了しているようだけど、本作にはさして影響がない。むしろ今後のお楽しみといったところか。OVA版の方では陰険漫才を継続中のコンビだが、2部完結の劇場版では少々趣が異なるよう。

 

 筋が通っていようが、散漫だろうが黒執事の魅力は中年にまでアピールするんだから大したものだ。実写化もされたが、アニメーションに回帰してくれたのは嬉しい限り。同じく坂本真綾が担当した「荒川アンダーザブリッジ」も出来れば、という願望がある昨今、これはファンサービスに徹していて清々しい。古くは「戦国魔神ゴーショーグン」などがそうだったし、「TIGER & BUNNY」も成功例。

 

 ま、完結させようとするとファンを失望させてしまい、長々と続けてしまうと飽きられる。どこで切り上げるかのさじ加減はなかなか難しいでしょう。また妖しの者とのバディものって我が国ならではで、本作は「陰陽師」も連想させてくれるんだよね。西洋人はとかく“ココからは〜の領域”って線引きが好きで、退治する対象とコンビ組むってありえないもんな。

 

 で、お話なんですけれど上巻だけに謎を残したままで幕となります。根強いファンがいてこそのスタイルですけれど、ちゃんとヒットしている。ミニシアターランキングで「THE NEXT GENERATION/パトレイバー第5章」の次の週に1位を獲得、「誰よりも狙われた男」を抑えている。公開期間が短くとも、結果が残せるようになっている。これにね、お上(国家官僚)が乗っかろうとすると破綻する。

 

 楽しかったのは、召使のお間抜け3人組が目立ったところ。メガネで美貌を封じているメイリンは、常々もったいないと思っているから特にね。死ぬはずのないセバスチャンの後を継ぐ(正確には復帰)田中さんも良かった。レギュラー出演していることが信じられない、藤村俊二の見せ場があるとは劇場版ならでは。あと真っ白な二人組は女王陛下直属だから、第1期のような仕掛けがあるのか?

 

 推理小説の国だけに、密室殺人が物語の本筋。切り裂きジャックも、名探偵が遭遇した犬っぽいエピソードもふんだんに盛り込んだ黒執事だけど、下巻はちゃんとアッと驚かせてくれるでしょう。出ていない面々を使うのか、本作の登場人物をフルに活用するのか。まさか某国民的名探偵アニメのようにはならないと思うので、毒がどんな風に込められるかが密かなお楽しみ。

 

 それにしても時代も様変わりですな、40年前は紙芝居に等しかったアニメ映画、今やTVバージョンをそのまま使用しても遜色なしだし、放映されている方と並行しての観賞も出来るようになった。2部構成といっても公開のタイムラグは1ヶ月、つまり時代の流れは秒進分歩なのだと再認識です。「マクロスFイツワリノウタヒメ」とか「機動戦士ガンダムU.C.episode 5」からさらにサービスが進化している。

 

現在(11/10/2014)公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

  陰陽師

 

 ごく最近オカルト映画の傑作「エクソシスト」を見て、スゲェと唸りましたけれど、不可視の者への反応は洋の東西でずいぶんと違う。徹底的に退治しようとするベクトルが強いのがアチラだとすると、悪魔とも共生してしまうお話を生み出せるのは日本ならでは。英国が舞台ですけれど、「黒執事」は西洋人の発想からは程遠いハズ。で、妖しい者とのコンビ、という点でこちらもオススメできる。

 

 さらに本作から派生して原作者の「夢枕獏の奇想家列伝」などをカジったりすると、作り話と史実の違いを楽しめるかもしれない。ま、陰陽道がなんなのかは「帝都物語」の解釈もあるし様々でしょうけど、悪魔祓いとちょっと違うのがミソ。よく分からないけど説得力を持たせたのは、主演の野村萬斎によるところが大きい。安倍晴明が醸し出す得体の知れない感じが漂っていてね。

 

 以後この人がCMに出てても実態のある人間かどうか疑ってしまう。またコンビを組む源博雅役の伊藤英明が、甘チャンな感じで、見事にハマった。ただどうしても悪役になりきれないのが真田広之で、万能の監督滝田洋二郎もかつてのイメージ(「眠らない街」「伊賀忍法帖」も)を覆すことは無理だった。でもそれを差っ引いても、合格なんだよなぁ。主演俳優の魅力はなくてはならないのだ、セバスチャン然りです。
オススメ★★★☆☆

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