関連テーマ 

 

 

 


サイドボックス

ここにテキスト


出し

攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone

攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone  

 

 プリークァル(前日譚)ではなくリブートと称される流れは、どの辺りから顕著になってきたのか。パッと思いつくのは2009年の「スター・トレック」なんだけど、自分で作ってきたページをひっくり返すと、「バットマン・ビギンズ」ではないかと己の記憶の曖昧さを思い知らされる。娯楽に真面目になっても仕方ないけど、せめてこのくらいは復習しとかないと恥かいちゃう。

 

 今月には「猿の惑星:新世紀(ライジング)」があるわけで、みんな忘れちゃってるスピン・オフはコケたが、リブートという流れは継続しそう。で、もう20年近くも前の「攻殻機動隊」はただの傑作ではなく、神山健治版も金字塔のようにそびえ立ってて、なかなかお色直しは難しいハズだった。かくゆう私めがそうで、パート1をスルーしていたんだから。

 

 ところが新味というか、観賞要因は小山田圭吾の楽曲。サントラは独立していて何度も聴くことができる・・・、ではなく鳴り響くと本作のイメージが重なるのだ。今回はYMOファンだったオッサン感無量です。エンディングで高橋幸宏の歌が聴こえてきたんですから。坂本龍一「アップルシード」のサントラに参加、「エクスマキナ」を担当したのは細野晴臣と音楽の面だけでも士郎正宗作品は世界的。

 

 今回の再起動プロジェクト、最も成功を収めたのは主人公である草薙素子のイメージを刷新できたことでは?押井守版神山健治版の草薙素子は無敵かつネットの主みたいになっていって、これはストーリーの終焉を意味する。「ヨルムンガンド/PERFECT ORDER」のココ・ヘクマティアルも似たようなところがあって、弱点がなければ物語の主人公にならない。

 

 あまり声優さんに注目しないでアニメーションを見るんだけど、坂本真綾はバトンタッチする運命だったのかとデータを漁ると気がつく。彼女は既に第1回の劇場版に出ていて、素子を演じているんだから。キャリアのスタートもその辺りからで、「鉄腕バーディーDECODE」の中杉小夜香は良かった、「ラーゼフォン多元変奏曲」もひと捻りしてあるキャラクターなんだよね。

 

 声を認識し始めたのは「荒川アンダーザブリッジ」のニノさんで、「黒執事Book of Circus」のシエル・ファントムハイヴ卿も「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の真希波・マリ・イラストリアスも芸達者ぶりに驚かされた。それだけでなく「ラストエグザイル/銀翼のファム」なんて主題歌のみ担当なんだよね。かように自分が時代遅れになっていることを痛感。アニメは好きだったけど・・・。

 

 今回のストーリーは複雑すぎて、1回観ただけではチンプンカンプンだった。もっとも劇場でソフトを手に入れた人は、家に帰って何度も見直して確認することができる。ただ劇映画としてはサントラも文句なしだったし、アクションは冴えていた。来年の劇場版が予告されたことで、リブートだったことを思い出し、その意味では成功している。ヱヴァンゲリヲンのように破壊するのではなくね。

 

 継承はしていてもより世界を広げる、ついていけないのは不勉強のせいですかな?観賞後に使っていたスマートフォンがダメになって、買い換える時に嫌というほど思い知らされたましたよ、自分がどれだけ時代遅れかってね。ルーターでしょ、タブレットでしょ、IT機器ってほんとに秒進分歩で愛着なんて概念は元々ないのかな?モトローラ社製はこっそりステイタスだったんだけど・・・。「セレステ∞ジェシー」を観てちょっといい気になったのも過去か。

 

現在(9/6/2014)公開中
オススメ★★★☆☆

Amazon.com

DMM.com

 

前のページ     次のページ

 

top

 

関連作

  黒執事 Book of Circus

 

 まずはセバスチャン&シエルのコンビ再起動がめでたい。Uである意味お話は完結してしまっているので、時間を遡って展開するのは嬉しい限り。ファントムハイヴ卿を虎視眈々と狙っている悪魔という緊張感は、この作品になくてはならない。またドジな3人の召使いも健在でニヤニヤしてしまう。で、劇場版「黒執事 Book of Muder」も10月に公開予定だから、劇場の端っこでコッソリ観るとしますか。

 

 もはや主演の坂本真綾、小野大輔なんて引っ張りダコで、宮野真守がジョーカーとして登場。「009 RE:CYBORG」では島村ジョーとジェット・リンクになった両者に、聞き耳を立てるのも一興か。小野D(若い女の子がこう呼んでいた)は古代進より、この執事がピッタリくる。草薙素子ニノさんとシエルを演じ分けているようで、やはり坂本真綾だなと気づかせるのだから声優界のスターか。

 

 この辺は若いアニメファンにとっては常識なんでしょう、世の中変われば変わるもんだ。まだDVDの1だけしか見ていないので、年末にかけてお楽しみが継続。パートTに狂喜したのが2012年かぁ、月日は確実に経っている。「蟲師続章」「シドニアの騎士」に加えて、リリースが待ち遠しいタイトルがまた一つ加わった。どれも画のクォリティが高くて、劇場で上映しても申し分ないと思うがいかがなものか。
オススメ★★★★☆

Amazon.com

DMM.com

ホームページ テンプレート フリー

Design by

inserted by FC2 system